2022.05.11
お久しぶりです。修士二年の早川裕貴です。
案外ブログ記事を読む人が多いことを知ったので今回は真面目に書こうかなと思います。
今回のテーマは「研究に役立つツール」なので、最近使って便利だったツールを紹介します。
Zapier
アンケート調査を行うにあたり、煩雑な操作を自動化するために各種webツールを用いています。
特にZapierは特定アクションに対して、連続する操作を設定することができる便利なウェブアプリです。
例えば
・グーグルフォームに回答があったら、その回答者にメールを送る
・回答に対して乱数を生成して、アンケートに埋め込んで送信するとか
・未回答者に対して定期的にDMを送る
などの作業を自動で行うことができます。
Slack sdkというAPIを利用してbotを作れば、Personalizedした研究フォームをDMすることもできます。
縦断調査にはもってこいですね。
無料かつノーコードなので(slack sdkは別)気軽に使える点が魅力です。
なので研究のみならず、趣味や仕事など様々な場面で役立てることができます。
遊び半分でツールを作るのが好きなので心に余裕ができたらYlabのslackで、
「研究室にある書籍を呟くbot」とか
「卒業生の修論のどこか一節を脈絡なく呟くbot」とか
作ってみたいと思ってます。
おまけコーナー【先輩への手紙編】
Wさん、お元気ですか
私も春からM2になり、同時に新しいM1が入学してきました。
去年の自分とは比べ物にならない優秀な方々で面食らいまくっております。
私が入学した当初は右も左もわからず彷徨っていましたが、ようやく先輩方が言っていたことがわかるようになってきました。
M1の研究を見て「これめっちゃいいな…」的な魅力を感じられるようにもなってきました。
Wさんは去年の同じ時期、テーマが定まらない自分を目にかけてくださりました。
それによって救われていた自分がいるのも事実です。
最終的な研究スケジュールはWさんと同じには絶対になりたくないのですが、後輩に安心感を与えられる良きM2としての姿勢はWさんから学び、体現できるように努力していきます。
素敵な後輩より
2022.04.14
こんにちは、修士2年の菊池ゆみこです。
新年度、新学期!春ですね〜〜〜。
私も2年次に進学いたしまして、丁寧にしかしスピード感とアツい気持ちは失わずに研究していこう、と心持ちを新たにしております。
さて今回のターンは「研究に役立つウェブサイトやツール」をテーマに、山内研所属メンバーがブログを執筆いたします。
このタイトルでの記事は過去2007、2012年にも書かれていたのですが、装いも新たに2022年バージョンとして情報をお届けできればと思います。
では早速参りましょう!今回私からは2件、研究に役立つウェブサイトをご紹介いたします。
①博士論文に頼ろう!
ProQuest Dissertations & Theses Global
海外の博士学位論文の検索サイトです。
研究を始めるにあたってはまずは先行研究をレビューし、自分の研究対象となる分野を概観する必要があるのですが、Google scholarでキーワード検索をしてみても期待していたような文献が見つからないこともしばしば。そうなるとそして研究群の概観もなかなか掴めない…
(Google Scholarで検索して、偶然面白い論文が見つかる瞬間も好きですが)
そこで広い学術の海にこぎ出す海図の一つとして頼りにし始めたのが博士論文です。2012年の記事で池尻さんも言及されていますが、博士論文は前半部分に先行研究のレビューがあるので、その箇所を読んだり、参考文献リストからさらに他の文献を辿ったりしています。また私はタイトルの付け方をバーッと見て、自分の研究分野においてどのような問いの立て方がありうるのかを考えたりすることもあります。
そして個人的に、自分の研究対象となる分野に多くの先達がいることに勇気づけられたりもしています。
②おもしろ記事だって研究の肥やしだ!
デイリーポータルZ
急に方向転換しまして、こちら老舗のおもしろ記事サイトです。息抜きに読むことがあるのですが、それぞれの記事に研究に通じるものを感じることがあります。例えば「メガネ」というキーワード一つとっても、メガネ屋さんの名前を収集しておもしろがる記事から、メガネ職人の専門学校に体験入学する記事、わざと斜めにずれ落ちるメガネを工作する記事といった具合に各記事の切り口がユニークかつシャープでバラエティに富んでいます。しかも、記事の構成もかっちりしていて、イントロダクション⇨リサーチクエスチョン⇨手法⇨結果⇨考察、と、論文に近い構成になっているではありませんか。何よりニッチなテーマを扱っていても、記事構成や文章力、そして説得力ある情報・データを用いてあらゆる読者に興味を持たせ、わかりやすく伝えきるという意味では、大いに修士論文の参考にしたいところです(していいのかしらん?)
これらのサイトをうまく使いながら、引き続き研究がんばろうと思います!
では今回は、この辺で・・・・。
(M2 菊池ゆみこ)
2022.03.31
D1の増田です。
研究に役立つTipsということで、これまでのみなさんがとても面白い&役立つ投稿をされており、自分が行なっていることもほぼ出尽くしたなかなのですが、最近意識していることについて書こうと思います。
私は昨年度修士課程を卒業し、今年度から博士課程に入学しました。
修士と博士で大きく変わったと感じたことは、研究のスケジュール感(規模感と言い換えてもいいかもしれません)の変化でした。修士課程は2年間という限られた期間であり、その期間でやれることは自ずと限られてきます。自分は修士課程で何度も迷子になりましたが、それでも2年間という時間のリミットが、「ここから先はもう悩んでいる時間ではない!」と拡散する思考を強制的に収束させてくれたように思います。
一方、博士課程は修士課程と違い、領域による差もありますが、何年で博士論文を提出するかというのは個々人のペースに委ねられている部分があります。それは、時間をかけて研究できるというとても自由で豊かな時間ではありますが、時にこの自由さが研究をまとめることを難しくさせているようにも思います。もともと、山内研究室の博士学生には、下記のような大・中サイクルとしての日々のマイルストーンがあったのですが、最近それよりも小さなサイクルを回そうと試みています。小さいサイクルでは、完成にこだわらない強制的なアウトプットをすることで、ちょっとずつ大きなサイクルに近づければと思っています。
⑴大きなサイクル:博士コロキウム
学際情報学府の博士課程の学生は、毎年11月に博士コロキウムという発表会に参加します。ここでは、博士論文の構想について発表し、主査の先生以外の学環の先生からも意見をいただける貴重な機会です。修士課程では、M2の際に、「構想発表会」「中間発表会」という研究進捗の報告の場が設けられていますが、博士課程では、オフィシャルに研究進捗を報告する場は1年に1回のコロキウムのみです。コロキウムはその意味で博士課程の大きなサイクルのマイルストーンの1つで、1歩ずつ博士論文の提出に近づいていることを感じたい・・・と思いならが臨みたいと思っています。
⑵中サイクル:研究室ゼミやファシリテーターの先生との相談
山内研究室は毎週ゼミを開き、持ち回りで院生が自分たちの研究進捗を報告・相談しています。研究室の人数にもよりますが、大体1ヶ月に1回は自分の番が回ってきます。ここでは、研究の流れをよく知ってくれているゼミ生や助教の先生方からアドバイスをいただき、それに対応できるよう次回のゼミ発表までに文献調査や構想を練ります。また、これは過去の記事のなかでも度々紹介されていますが、ゼミ生1人づつにつくファシリテーターの先輩との相談も行うことで、具体的なアドバイスや悩み相談にも載ってもらっています。
⑶小サイクル:少人数での研究進捗報告会
1ヶ月ごとのゼミのサイクルでも、途中期間どうしてもぼーっとしてしまう集中力のない人間であることと、ゼミは春休みなどの長期休暇は開催されず、その期間を有効活用するため、もう少し小さいサイクルを回したいと考えました。現在、博士課程の学生とOBの先輩とともに、週に1回の進捗報告会を行なっています。1週間という期間のなかなので、大きな進捗をつくるというよりは、小さいブロックを積んだり崩したりしながら、先輩たちに相談に乗ってもらっています。また、研究の辛さや行き詰まりの愚痴を吐き出す場として気持ちが楽になる場でもあります。コロナ禍でゼミ生と気軽におしゃべりできる機会が減っている中、このような少人数での気楽な会というのは、研究のペースメイキング以上に精神的な面で救われているように思います。
また新しい年度が始まりますが、良い博士課程ライフをゼミ生のみなさんと送っていきたいです。
D1 増田悠紀子
2022.02.08
D5の平野です。大学院生が研究に役立つ自分なりのTipsを紹介するシリーズとのこと、私の最近のルーティンは散歩、と思ったのですが、修士課程の渡辺さんに紹介されてしまいました。役に立つかわかりませんが、コロナ禍で約2年間封印中の研究メソッドを紹介したいと思います。
それは、「スーパー銭湯で研究する」です。
私は社会人大学院生なので、日々の仕事を離れて研究に取り組む日をつくることが何より重要です。以前にも、研究を一気に進めるために、一人で近場の温泉宿にこもって、1泊2日で原稿執筆を進める「ひとり文豪ごっこ」を不定期で実施していました。これまでに行ったのは、湯河原温泉、野沢温泉、福島・飯坂温泉など。「スーパー銭湯で研究する」は、それの日帰りバージョンという感じです。
最近のスーパー銭湯は、無線LAN完備で、コワーキングスペースを備えているところもあります。朝一で入館し、ひとっ風呂浴びたあとに、コワーキングスペースで研究し、お腹が空いたら館内のレストランで食事を取り(勢い余ってランチビールを頼まないよう注意)、ふたたび研究作業に戻ります。煮詰まってきたときには、お風呂に入って、交互浴でととのいます。1日中たっぷりいて、ランチ代を含めて3000円ぐらいです。来たからには元をとらなければと、しっかり研究を進めようという気持ちにもなるので、おすすめです。岩澤さんも書いていましたが、研究せざるを得ない環境に自分を置くことがとても大事だと思います。最寄り駅までバスの送迎もついていて、至れり尽くせりです。
私はこの方法で、博士研究の執筆・投稿と、博士論文に向けた2つの実証研究データの再分析までを行うことができました。コロナ禍が長期化し、「ひとり文豪ごっこ」はもちろん、スーパー銭湯にもなかなか行けていません。博士論文の仕上げに向けて、引き続き研究日確保のための新しいスタイルを模索したいと思います。
(平野智紀)
2022.01.25
こんにちは、D2の井坪です。
今回のテーマは研究に役立つ自分なりの小さなTips、マイルールということで、私が実践しているものを2つ、ご紹介したいと思います。
1. Google Scholarのアラート機能を活用する
Google Scholarという論文検索エンジンでは、特定のキーワードを含む新着論文をメールで通知してくれる、「アラート」を設定することができます。
私の場合だと"willingness to communicate"(WTC)という概念が研究のコアになっているので、"willingness to communicate"をキーワードとして登録しておくことで、1日1回程度のペースで、新着論文のリンクがメールで送られてきます。
この分野で有名な研究者の新しい論文だ!と、推している作者の新刊が出た時のように喜ぶこともできますし、最近のWTC論文はこういう観点のものが多いなと、研究の潮流もなんとなくつかみやすくなったり、あとは日々新しい論文が出ていることを改めて認識することで、自分も頑張らなければ・・・という気持ちになるのでおすすめです。
2. コミュニティに所属し、人と話す
山内研というコミュニティでも、ゼミで研究発表をした時のメンバーからのフィードバックや、ファシリテーターと呼ばれる研究の相談にのってくださる先輩の存在(ファシリテーター制度については、こちらの記事で紹介されています)が、研究を進める上で重要な役割を担ってくれているように思います。
そして、博士課程に入ってからは、山内研だけでなく、ほかのコミュニティにも顔を出すようになりました。例えば私は、博士課程教育リーディングプログラムのひとつである、多文化共生・統合人間学プログラムに所属しているのですが、そのプログラム生が運営するライティング部というものに参加しています。
ライティング部では、2週に1度、人文社会系の博士課程に在籍する学生が集まり、お互いの書いたものを添削し合ったり、研究の進捗や悩みを共有したりする活動を行っています。ライティング部で、違う分野の人からコメントをもらうことで、角度を変えて自分の研究を眺めることができるように感じますし、お互いに励まし合うことは、ともすれば孤独な道のりになってしまう博士課程を生き抜くためにも必要な気がしています。
人と話すのがあまり得意ではないので、2については練習中という感じではありますが、これからも色々なチャンスを拾って、自分の視野を広げていければいいなと思っています。
以上、本当に小さなものではありますが、自分なりのTipsでした。
D2 井坪葉奈子
2021.12.03
M2の渡辺です。
今日焼いた目玉焼き。黄身はいい感じだったのですが、白身に火が通り過ぎていました。
何事も加減は難しいものです。
🍳
さてさて、研究に役立つTips・マイルールについてです。
「何がわからないかがわからない...うまく文章にできない」
そんなときどうする?
に対するTips、マイルールについて書こうと思います。
本日紹介するのは、【散歩がいつの間にか文章の手前まで来ている法】です。
「何がわからないかがわからない」状態というのは、なんかモヤモヤするな〜とか、自分が何がわからないのかがうまく言葉にならない、言語化できない、みたいな状態をイメージしてもらえると良いかなと思います。
🚶♂️
最近のこと。
修論の1章と2章のつなぎのロジック、なんだかしっくりこないな〜
みたいなことがありました。
とりあえず歩きます。
自分の頭の中に思い浮かんだことをひたすらに書く、ジャーナリングっぽいやり方も割と好きなのですが、今回は歩きます。
ボイスレコーダーのアプリを起動します。
歩きながら、話を始めます。
質問とかをします。
具体的にどこがしっくりこないの?
なんでしっくり来てないの?
スマホに向かって、話かけます。
ひとりごとではなくて、スマホさんに向かって語りかけます。
スマホさんに説明をします。できるだけ分かりやすいように説明をします。
小学生でもわかるような説明だと素晴らしいのだと思います。
とはいえ、まとまっていないことについて話をしているので、ものすごくうまく話せません。
ただ、話し続けていると、どこかでいい感じになる時があります。
どこでいい感じになるのかは、わからないので基本的にずっとレコーディングします。
気が済むまでひたすら歩きます。
途中で温かい飲み物を飲むのも良いでしょう。
気が済んだら歩くのをやめます。
家なり、図書館なり、任意の場所に戻りましょう。
言ってたことを聞き直します。
重要そうなことがあったら書き起こします。
聞き直して、書くことは重要です。
ここをやらないと、話せるんだけど書けないを乗り越えられません。
以上が、【歩きながら話したことがいつの間にか文章の手前まで来ている法】の紹介です。
【補足】
📍わからないことが割と明瞭なとき(特定の情報が欲しいとき。知りたいことが明確なとき。)は散歩は割と無力かもしれません。
その時は諦めましょう。
図書館にいくなり、パソコンで検索するなり、好きにしてください。
📍この方法、わからないけどとりあえず書いてみることを通して考えがまとまる。とはちょっと異なると思います。
この方法、結局は話す言葉がそのまま文章になっています。
話すときに使う言葉と書くときに使う言葉はやはり異なるので、わからないものを書き出すこと、わからない中でも書いてみることとは違った行為だなと自分では捉えています。
なので、わからないけれどとりあえず書いてみる。といった行為を試みることは非常に重要で、得られるものはこの方法とは異なるかなと。
ここまで書いていて思ったのですが、この方法、単純にわからないまま書くことに比べて、工数がめちゃくちゃかかっていますね。
結論としては、あまりオススメしません。
みなさんも良い散歩ライフをお過ごしください。
M2 渡辺拓実
2021.11.19
M1の早川です。
今回も引き続き研究に役立つ自分なりのTipsについてのご紹介です。
既に大変ためになる方法をご紹介頂いているので、今回は役に立たなそうなTipsをお届けします。
Tips1:プリントする
研究って「やらなきゃなー」と思いつつなかなか体が動かないですよね。
かと言ってカレンダーとか予定に組み込んでも「今はなんかやる気出ないし休憩に専念した方がいい」となるのが我々先延ばし人間の宿命。
そこで最近採用してうまく行った方法がプリントすることです。
単純に印刷した論文をファイルに入れているだけです。
そして気に入った論文は肌身離さず持ち歩いています。
「なるほど、スキマ時間に読むってことね」と思われたかもしれませんが、違います。
だって外で紙の英語論文読むの大変なんだもの、単語の意味とか調べるの片手でやりづらいし。
ではなぜプリントして持ち歩くのか、その理由は「だんだん愛着が湧いてくる」からです。
持ち歩いても外で読むことはありません。ですが次第に
「寂しい思いさせて悪かったな…これからいっぱい読んでやるから…」
と思うようになり、結果的に論文を読むことができます。
しかも長く連れ添ったおかげか、英語でもあまり苦しまずに読むことができるのです。
不思議ですね。
ちなみに最近のツレはOECDのレポートです。
ぜひ試してみてください。
他にも書こうと思ったのですが特に工夫して研究していないので、最近考えたことを書きます。
教授がジュースを飲んでいるのをみると嬉しくなる
先生とか偉い人とかがジュースを飲んでいるのをみるのが好きです。
先生が真面目であればあるほど良くて、飲んでいるのをみるとなんだか嬉しくなってしまいます。
以前、東京大学のH田教授のゼミに参加していたことがあるのですが、生徒の議論に意見を言いながらボトルタイプのRedBullを飲んでいて
「めっちゃいいな…」
と独りでニヤニヤしていました。
我らがY先生もコーラがお好きなようで、対面ゼミの時たまに机にコーラが乗っていたりします。
先日は休憩時間に2本目のコーラを購入されていて、個人的にはテンションが上がりました。
以上です。
山内研ブログをどんな方がご覧になっているのかわからないのですが、ブログの内容的には結構真面目なものが多い印象です。
実際に研究室も真面目な方が多いので当然といえば当然ですが、たまにはリラックスした内容があってもいいかなと思ってます。
M1早川裕貴
2021.11.03
M1の菊池です。
M1の久保田さんに引き続き、今回は私の研究に役立つ自分なりのTips, マイルールについてのお話です。
「研究に役立つTips」というよりも少し一般的な話かもしれませんが、しばしお付き合いくださいませ。
Tips1:早起きする
私もかつては宵っ張りの朝寝坊。「早起きは三文の徳」という言葉は耳にタコができるほど聞いていながらその効果を信用できず、就寝が0時超えは当たり前。1時2時とダラダラ起きていて…という生活を送っていました。2歳女児の育児中なので昔より朝方にはなっていたものの、大学院への入学を機に生活リズムを一新!思い切って「21時半就寝、5時半起き」生活にシフトしました。するとあら不思議。朝の5時台、文献もスラスラ読めるし(※個人比)、文章もスムーズに書ける(※あくまで、個人比)ではありませんか。このブログもまさに朝書いています。たまに23時や0時を過ぎるまで研究する日はありますが、そこでの進捗と朝一番の進み具合はやはり違うと感じます。朝5時台に起きると、朝一番のゼミや講義も元気に機嫌よく参加できるのも嬉しいポイントです。
Tips2:やはり体が資本!
大学院の合格通知が届き、嬉しい気持ちの次にすぐやってきたのが「研究生活のための体力をつけねば…」という思いでした。「健やかな研究は健やかな体に宿る」と信じ、体を動かして体力を維持/アップするための時間を作っています。私のおすすめは ジムでの”暗闇ボクササイズ”。周囲を気にせず、大音量の音楽の中でサンドバッグを思いっきり打ち込むのが気持ちいいのです!
また、体力づくりだけでなく体を「ほぐす・ゆるめる」重要性も感じています。特にオンライン授業が続く日は通学のための時間=歩いたり立ったりの時間も少なくなるため、私はすぐ体がコチコチになってしまいます。そこで”筋膜リリースグッズ”で背中や腰をゴ〜ロゴロ。気付きづらいけれど座っていると縮んでしまいがちな足の付け根、横隔膜や脇腹、肋間をほぐすのも忘れずに。
Tips3:予定管理はアナログ派
倉持さん、久保田さんはGoogleカレンダーで予定を書き込む派とのことですが、私はアナログに手書きで予定管理をしています。手書きすることで自分の意識に刻んでいるのかもしれません。何度もリピ買いしているのが、お笑い芸人ロザンの宇治原さん監修の「ナカバヤシ TODAYノート A5スリム」(回し者ではありません)。これに向こう1週間〜2週間分の予定とタスクリストを書き出しています。M2の先輩方を見ていると緻密にスケジュールを組みながら修論執筆をしてらっしゃるのを感じます。タスクをこなせた後に「できた!」とチェックを入れるのも小さな快感ですが、このノートを使うことで1日の間にできること/できなかったことを振り返って、自分の研究ペースを掴めるようになることも目指しています。
以上、「研究に快適に・元気に取り組むためのTips」という感じでした。自分の好きなこと、やりたいことを研究できる修士の2年間は私にとっては本当に貴重で贅沢な時間だと感じています。だからこそ心身ともに健やかに研究できるよう、この基本的なTipsを自分なりに大事にしていきたいと思います。
2021.10.29
M1の久保田です。10月はノーベル賞の発表があり、(私の昨年までの研究に関わっていた)TRPチャネルを発見したDavid Julius と Ardem Patapoutianが医学・生理学賞を受賞したのが印象的でした(記事)。ノーベル賞の発表を見るといよいよ年末だなと感じさせられます。
M2の先輩に続き、研究に役立つ自分なりのTips, マイルールについてのお話です(先輩がたのTipsはとても参考にさせていただいています、ありがとうございます!ちなみに、このブログはGoogle Calendarに予定を立てる倉持さんスタイルで書いています笑)。もちろん計画を立てることは大事でこれまでにも計画は立ててきたのですが、私の場合はうまくいかないことが多いです...。行動が決められている状況ではなく「やってみよう」と自発的に行動できる状況のほうが研究が進むので、如何にノリノリで研究できる環境を作るかを意識してきました。今回は3点紹介いたします。
1. 研究モードになるための音楽を流す
歌詞があったり、演奏経験があったりする曲だと曲の内容が頭に入ってきてしまうのですが、不思議と聞き流せる・集中できる音楽があります。私の場合は日によって異なっていて、ハワイアンカフェBGM(ハワイのビーチで作業している気分になる)や集中用の音楽(脳内でα波が出やすくなるように考えられた音楽らしいです)、ディズニーリゾート内のBGM(実際に行った気分になりノリノリで研究できます!)などを聞いています。因みに、自分がどの曲を選んだかを見返すと、自分の傾向も見えてきます。
2. よく使うリンクにアクセスしやすい環境をつくる
オンライン授業が増えて(その他の原因もあるかもしれませんが)、Google document や spreadsheetでの共同作業も増えました。また、論文もたくさん読んでいく中で、「TABが多すぎて何が何かわからない!」「すぐに開きたいのにどこにあるんだ!」状態になってしまい、そこで「すぐにアクセスする方法」を模索しました。以下がそのうちの一部です。
① よく使うリンクリストをつくる
Documentでは、記入している文章にリンクを埋め込むことができます。それを使って、自分なりにリストを作成します。お気に入り登録してもいいのですが、私はなんとなくこの方法が気に入っています。
② Slackの活用
Slackでのやりとりが多いので、その便利機能紹介です。チャンネル上部には「+関連ページを追加する」というボタンがあり、そこにリンクを貼ることができます。MTGや共同で作業しているシートのリンクを貼ることで、私自身アクセスしやすくなりました(ちょっとした時間がかかってしまう、、というストレスがかなり軽減されました)。
3. 運動をする
自分がノリノリな状態で研究するためには、よくない状況をできる限り減らすことが大事だと思うので、その方法として運動が有効だと考えています。私の場合はバレエのレッスンに行くときが一番リフレッシュでき、レッスン後には「楽しかった!また研究も頑張ろう!」と気持ちを切り替えています。運動時には一時的に思考を研究以外に向けることになるので、煮詰まってしまった・情報過多になってしまった自身の状態をメタ認知しやすくなります。そこから問題点を整理したり、新たな発見をしたりすることで、次の行動にシフトできます。
自分の意欲をあげる方法をまとめると以上のようになります。「コントロールされるのが苦手で自分の意欲で行動したい」と考えていますが、そのための方法自体もコントロールなのだ(コントロールされていないように思わせながらコントロールする方法を考えていたのだ)と思いました。次回の記事には、研究手法のTipsを挙げられるように引きつづき頑張ります。
M1 久保田 愛海
2021.10.24
M2の岩澤です。前回の倉持さんのブログに引き続き、「研究に役立つ自分なりの小さなTips、マイルール」をご紹介します。
研究計画そのものに向けたTipsではないですが、今回挙げるのは下記の3つ。たぶん研究方法に関しては、博士の先輩方が参考になることをいろいろ書いてくれると思います。
1. 研究モードになる環境を作る
2. 心の拠り所を作る
3. 寝る
1. 研究モードになる環境を作る
私は基本的にマルチタスク型の人間なので、読書も複数の本を並行して少しずつ読み進めたり、いろんな仕事や書き物を往復しながらこなしていく方が得意なタイプなのですが、研究ではこれができませんでした。研究そのものがマルチタスクを求められるからです。膨大な量の先行研究を思い出し、ここまで積み重ねてきたロジックになる格の部分を肉付けするように情報を探しながら、同時に実践の内容も考えるーーとなってくるとそれだけで脳のCPUが限界になるので、途中で仕事や他のタスクを思い出した瞬間にシャットダウン…再起動にすごい時間がかかる…。ので、普段の作業から研究モードに切り替えるための環境作りが大事だと感じています。
私の場合は自宅のデスクよりも、近所のワークスペースに必要なものだけを持っていって作業をすることが多いです。(自宅だと他の書類が目に入ってしまう)もしくは大学の研究室や、ラーニングコモンズ。周りで集中して頑張ってる人たちがたくさんいると、だらけてる場合じゃないな、と気持ちが切り替わります。
また、せっかく場所を切り替えて研究モードになっても、途中で仕事や遊びの連絡がきたら脱線してしまうので、「この日は研究以外をしない」「今日は○○時以降は他の作業をしない」と意思を強くして決めておくようにしています。その代わり、決めてない日に研究が進まなくても、自分を責めないのがマイルール(苦笑)
これは、研究室の池尻大先輩が「やっぱり研究日作らないとだね〜」と言っていたのをM1の時に聞いてから実践してることですが、本当にその通りだなと実感しています。「研究日確保スタイル」というらしいですが、詳しくはブログを遡ったら出てきたので、興味のある方は読んでみてください。ちなみに、「最初の頃はうまく機能していたものの、半年も経つとこのスタイルも失敗だなと判断するようになりました」とのことです。
2011.12.03【山内研メンバーの一日】博士課程専用ライフスタイル
2. 心の拠り所を作る
メンタル維持の観点からたぶん2番目に重要。私の場合は趣味がこれに当てはまっていて、美味しいワインを飲んだり、料理をしたり、海に入ったりする時間をしっかり作ることで、気持ちに余裕を持たせてあげるようにしています。今は新型コロナウイルスの感染防止のためにお店は時短営業で、お気に入りのお店もワインのラストオーダーが20時。「ラストオーダーまでにここまで終わらせる!」と頑張ってから、感性だけでじっくり楽しめるワインと向き合いながら、脳内に眠っていた昔の旅や出会いの記憶たちを掘り起こすのが好きです。
修論締め切りまであと2ヶ月少し。同じ状況でも、「やばい、あと2ヶ月なのに全然進んでない上に沼にハマった…どん底…。」と狭い部屋に1人で篭って作業しようとしても、焦るだけで効率は悪い上に、メンタルやられます。「あと2ヶ月ちょいか〜、海入ってワイン飲んで気持ち切り替えて頑張ろう〜〜」と思っている方が健康的だと思うんです。(え、この余裕がラスト3週間の時点で維持できているかどうか…?それは次のブログ更新くらいのタイミングでご報告できると思います…。)
趣味である必要もないかもしれませんが、友達と会う時間を作ったり、散歩してちゃんと空気を身体に入れてあげたりと、気持ちの整理ができる方法を見つけるのはおすすめです。
3. 寝る
1番大事なのは、やっぱり睡眠です。私も一時期「ショートスリーパーだから5時間で全然平気!」と思って夜遅くまで作業をしていたのですが、急に倒れたことがあったので、睡眠時間は何よりも優先させています。寝る前に湯船に浸かったり、アロマを焚いたりするのが最近は好きです。(締め切り何日前までこれを実践できるのかどうか…それは次のブログ更新のタイミングで……)
ところで、イルカって可愛いですよね。脳を休めたいときにYoutubeで可愛いイルカの動画を見ています。修論頑張ります。
M2 岩澤直美