BLOG & NEWS

2012.10.30

【お知らせ】eラーニングアワード2012

11月28日(水)16時20分から、秋葉原UDXで開催されているeラーニングアワード2012フォーラムで講演します。よろしければお越し下さい。

【講演概要】高校生と大学生・社会人をFacebookでつなぎ高校生のキャリア学習を支援するSoclaプロジェクトにおいて、働くことや大学進学の意味について自ら設定した課題を追求する活動の支援を行った。ソーシャルメディアの利用状況・質問紙調査・事例分析から,部分開放型のソーシャルメディア利用による学習の可能性について報告する。

http://www.elearningawards.jp/program.html#no11

2012.10.26

【研究に役立つWebサイト】良いレビュー論文を見つけるために

みなさま、こんにちは。

「研究に役立つウェブサイト」シリーズ、最終回はD3の池尻良平が担当します。


よく研究の要は良いリサーチ・クエスチョンを作ることだと言われますが、そのためには「良い」先行研究を「大量」に読むことが大事です。


ところが残念なことに、先行研究の調査に割ける時間はそれほど長くはありません。例えばあなたが学部3年生、もしくは修士1年生で卒論や修論を書くとしたら、おそらく先行研究の調査に時間を割けられるのは2年間のうち1年間程でしょう。そのうち1/3くらいは遊んだり他の用事があったりするのが実情だと思うので、実質先行研究の調査に費やせるのは8ヶ月くらいだと思います。仮に1冊の日本語の本を読むのに3日、1本の日本語論文を読むのに1/3日、1冊の英語の本を読むのに2週間、1本の英語論文を読むのに1日かかるとします。そうすると、大量にある先行研究のうち、8ヶ月で調べられる先行研究は例えば以下の分量「しか」ないのです。


・英語の本約6冊(3ヶ月)、日本語の本約20冊(2ヶ月)、日本語の論文約90本(1ヶ月)、英語の論文約60本(2ヶ月)


つまり、先行研究の調査で読める文献には限りがあり、大量にある文献から「良い」先行研究を「選べるか」が大事だということです。たとえ仮定した読書スピードよりも早く、より努力家で熱心に調査を進めたとしても、良い論文に出会えないために残念ながら鋭いリサーチ・クエスチョンが出ないこともあるのです。


日本語・英語の文献の場合は、研究室の本棚や教授に教えてもらうことで、「教科書」や「著名な本」をある程度知ることは可能です。ところが、論文はCiNiiやGoogle Scholarで検索すると大量に存在するため、ここで良い論文に出会えないことが多々あります。


そこで役立つのがレビュー論文です。レビュー論文とは数多くの論文を整理した上で各々の論文を紹介しているもので、その領域の近年の動向を1本の論文で吸収できるお得な論文です。つまり、その領域で重要な論文を幅広く知ることができると同時に、自分が読みたい論文を選択することもできるのです。さらに、著者の主観が多少は入るものの、レビュー論文で挙げられている論文は、取り上げるに値する良い論文が選定されています。そのため、参考文献だけザーッと見て関心の近い論文を選ぶだけでも、質の良い論文が手に入ります。


では、レビュー論文にアクセスするにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは僕が普段レビュー論文にアクセスするためによく使っているサイトを2つ紹介します。


(1)博士論文書誌データベース
1つ目のオススメサイトは博士論文書誌データベースです。当然のことですが、博士論文は非常に高い水準をクリアした良い論文です。さらに(僕はまさに今取り組んでいるのでよくわかるのですが)、博士論文ではきっちりとその領域の先行研究をレビューしないといけません。そのため、博士論文は一種のレビュー論文の役割も持っているのです。たとえそれがやや古いものであっても、その研究者は博士号を持っているきちんとした研究者であるため、その人の最新の論文や著書を読めば近年の動向やその領域で注目されている良い論文にアクセスすることができるでしょう。試しに自分の研究領域のワードをちょっと打ってみて検索してみて下さい。きっと良い論文に出会えると思います。


(2)Educational Psychology Review(SpringerLink)
もう1つのオススメサイトは、レビュー論文を扱っている海外誌にアクセスすることです。例えば教育が専門の僕の場合は、SpringerLink のEducational Psychology Reviewの検索サイトをよく使います。試しに自分の研究関心に合った論文を開いてもらえればわかると思うのですが、この海外誌は参考文献が非常に多く、その領域の海外の先行研究が簡潔に整理されています。英語の論文を読む際の1本目としてぜひ利用してみて下さい。


先行研究の読み込みは自分の研究の基礎となる部分です。これから論文提出シーズン、院試シーズンが来るということで先行研究を調べている人も多いと思いますが、ぜひこれらのWebサイトを利用して良いレビュー論文を見つけて下さい!


[池尻 良平]

2012.10.23

【エッセイ】ミネソタMOOC騒動

10月19日(金)にミネソタ州高等教育局が、進展著しいMOOC(大規模オープンオンラインコース)の一つであるCourseraに対し、州法を根拠に、州への登録と登録料の支払いを求める意向を表明しました。
この動きはネット上で批判を受け、その後ブログで事実上の撤回をしています。

Facing Backlash, Minnesota Decides to Allow Free Online Courses After All

http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/facing-backlash-minnesota-decides-to-allow-free-online-courses-after-all/40588

この問題は頭の固い役人がベンチャー企業を圧迫するという図式でとらえられがちですが、もう少し事態は複雑です。根拠となった州法は20年前に作られていますが、オンライン営利大学の参入によって授業の質保証が難しくなり、学習者保護のために策定されたと考えられます。アメリカは日本と違い、大学の設置や運用に関して教育省が直接的なコントロールを行わず、民間認証団体が授業やカリキュラムの質を保証する仕組みになっています。実質的な授業をともなわず学位を発行するディプロマミルが発生しやすく、特にオンライン教育サービスはこの問題の危険性が高かったという事情があります。

現在のCourseraは学位授与を目的としたものではなく、かつ無料のサービスですので、この法令をあてはめようとするのは無理があるのですが、今後MOOCのコース修了証をもって大学の単位を与えるという動きがでてくるのは間違いないと思いますので、質保証にからむ議論は避けられないと思います。

現時点においては、MOOCのビジネスモデルとして、一流大学の授業を理解できる世界各国の優秀な学生をテストで識別し、企業に推薦するマッチングモデルが有望視されているようです。しかし、このモデルに従うと、できない学生を教育サービスとして引き上げるためにコストをかけることは意味がないことになります。

情報通信技術を利用した学習は変化が激しく、制度や運用を常に見直していく必要があります。今回の件も、根本的には20年前の法律を見直すべきでしょう。制度の見直しが遅れていることについては日本も他の国を笑える状況ではありません。

ただし、今回の騒動は単純に制度を変えればよいというものではなく、MOOCの教育サービスとしての位置づけが曖昧であることも要因になっているように思います。MOOCがバブルで終わるのか、それとも、破壊的な教育イノベーションになるのかは、今後1、2年で見えてくるのではないかと考えています。

山内 祐平

2012.10.19

【研究に役立つウェブサイト】文献との出会いを楽しみませんか?


みなさま、こんにちは。
「研究に役立つウェブサイト」シリーズ、第10回目はD2の伏木田稚子が担当します。

深まりゆく秋、みなさまはどんな風に楽しまれていますか?
わたしは、秋の夜長にぬくぬくと暖をとりながら、じっくりゆっくり本を読みたくなります。
読みたい本が手元にないときや、そのときの気分に合った本を読みたいときは、お気に入りの"古本屋さん"や大きな"本屋さん"に行きます。
新しい本との出会い、それまで知らなかった作者との出会いに、自然と心が弾むからです。
その、"なんとなくわくわくする楽しい出会い"は、普段の読書だけではなく、研究に関連のある文献を読む際にもあてはまると感じています。

研究を進めるプロセスにおいて、「文献を読む」ことはとても大切なことです。
あるときは、自分の中にふっとひらめきが生まれるための準備として。
またあるときは、自分の問題意識を専門的な用語で表現したいという必要性にかられて。
状況は人それぞれあると思いますが、いずれにしても、そのときの自分に合った文献との出会いは、前へ前へと研究を推し進めてくれるように感じています。
だからこそ、そんなとびきりの文献と出会うために、日頃からふらふらとウェブサイトを渡り歩くようにしています。
そこで今回は、わたしにとってのお気に入りの"古本屋さん"であり、大きな"本屋さん"のような存在であるサイトをご紹介したいと思います。


  • 研究に広く深く触れよう!

Spinger Link

Springerは、1842年にベルリンに設立されて以来、世界トップレベルの科学出版社として多くの研究者に愛され続けています。
具体的には、科学・技術・医学などの研究分野において、専門的な書籍やハンドブック、学術ジャーナルなどを出版しています。
Springer Linkは、Springerが情報ツールとして提供しているデータベースのひとつで、出版物のオンラインコレクションです。
分野ごとに閲覧することが可能で、アルファベット順に並べられた分野を眺めているだけでわくわくします。
国際的に第一線で活躍する研究者たちの知見に触れたいと思ったら、まずは興味のある分野をクリックしてみましょう。
出版物の種類や、さらに詳細な学問分野の区分ごとに、関心をもった記事をオンラインで読むことができます。


  • 大好きな研究者をみつけよう!

AuthorMapper

こちらも同じく、Spiringerが提供しているデータベースのひとつで、興味のある研究分野や関連分野の研究者をみつけることができます。
とてもうれしいのは、研究分野や研究者の所属機関、出版物名、出版社、出版年など、いろいろなキーワードを検索にかけられることです。
そして、このサイトの最大の魅力は、検索の結果ヒットした研究者が世界地図にマッピングされることではないでしょうか。
例えば、Educationという分野を選択すると、Higher EducationやLearning Assessmentなどのキーワードによる絞り込みができます。
そして、わたしの専門分野であるHigher Educationを選択すると、その分野の論文や研究者の数を、数値だけでなく人の形のアイコンで視覚的に把握することができます。
わたしもこの面白さにはまり始めたばかりなので、これからもっと上手な使い方を探していきたいと思っています。


古き良き研究との出会い、新しくて勢いのある研究との出会い、そしてそうした研究に熱心に取り組んでいる研究者との出会い。
そうしたうれしい出会いを、ぜひこの2つのサイトを使って多くの人に実感していただけるといいなと思い、おすすめさせていただきました。

伏木田 稚子

2012.10.17

【お知らせ】人材開発のプロ養成講座

日経ビジネスが主催する「人材開発のプロ養成講座」に登壇します。
お申し込みはこちらからどうぞ。

"ゆとり教育世代"のグローバル人材育成
~「21世紀型スキル」「"教えない"研修」などキーワードで読み解く新人/若手育成の新潮流~

日時 2012年11月9日(金)
13:00~18:30
(開場 12:30)

会場 品川フロントビル会議室
東京都港区港南2-3-13
品川フロントビルB1

最寄駅 品川駅港南口より徒歩3分

受講料 受講料:20,000円(税込)
※本セミナーは「日経ビジネスDigital版セット」半年間の購読付となります。
※現在、雑誌「日経ビジネス」をご購読中の方は「日経ビジネスDigital版セット」として引き続きご利用いただけます。
※既に、雑誌「日経ビジネスDigital版セット」をご購読中の方は「日経ビジネスDigital版セット」半年間の延長となります。
※現在、「日経ビジネスDigital単独版」をご購読いただいている方は、「日経ビジネスDigital単独版」半年間の延長となります。

定員 150名
最少催行人数 30名
※参加申込人数が最小開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。

主催 日経ビジネス
共催 ヒューマンキャピタルOnline/
日経BPマーケティング

2012.10.11

【研究に役立つウェブサイト】 研究者として「物語」を紡ぐために

D2の安斎勇樹です。研究と一口にいっても、修士論文を一つ書き上げるまでには様々な課題を乗り越えなければいけません。先行研究の調査は当然として、最新の技術や現場の動向についても把握していなければいけないし、その上で、過去に誰も取り組んでいない研究のアイデアをみつけなければいけません。そのような課題の解決に役立つウェブサイトは、これまで修士課程のみなさんが紹介してくれました。

ところが、修士論文を書き終えてみると、論文に取り組んでいたときとはまた違った問いに頭を悩ませることになります。

ー自分は、いったいなんのために研究をしているのだろうか?
ー必死に書き上げたこの論文は、誰に、どのように役に立つのだろうか?
ー社会の中で、自分は「何者」としてこれから生きていくのだろうか?

つまり、研究者として(あるいは修士卒の社会人として)、キャリアをどのようにデザインしていくべきかという課題です。キャリアは偶然に左右されるとはいえ、定期的に立ち止まって自身のアイデンティティを見つめ直し、主体的にキャリアを築いていく意識をもつことはとても大切です。

そんな時に役に立つのが、自分よりも遥か先を走っている研究者たちの「物語」ではないでしょうか。


1)TED: Ideas worth spreading
http://www.ted.com/

言わずと知れた「TED」では、様々な分野の著名人のプレゼンテーションを視聴することが出来ますが、研究者も数多くエントリーしているのをご存知でしょうか。

例えば、心理学者のチクセントミハイのプレゼンテーションでは、第二次世界大戦中の幼少時から振り返り、心理学を学ぶことになった経緯、現在の研究内容や今後のビジョンについて幅広く語られています。

特に僕が気に入っているのは発達研究者のロイのプレゼンテーションです。ロイは、息子が生まれてからの3年間、自宅の全ての部屋にカメラとマイクを取り付け、9万時間の動画と14万時間の音声からなる記録を収集し、周囲の支援を得ながら言語的に発達していく過程を詳細に分析しています。ロイの経歴的な物語はこのプレゼンテーションからはわかりませんが、研究にかける覚悟と情熱、さらには膨大なデータを魅力的かつわかりやすく可視化する技術など、研究者にとって大切な姿勢を多く学ぶことが出来ます。


2)研究者の仕事術 -実践と研究の両輪を回す実践的研究者の仕事のつくり方-
http://amphibia.jp/

また、手前味噌になりますが笑、ウェブマガジン「研究者の仕事術」では、実践志向の研究者たちがいかにして研究と実践を連携させているのか、その思想や技法について、また、そこに至るまでの経緯について、インタビュー記事によって紹介しています。

ただ論文を書き続けるだけでなく、研究と社会をどのように接続させ、価値を生み出していけばよいのか、沢山のヒントが詰まっています。


山内先生が指摘している通り、他人の物語を鵜呑みにし、それによって自分の可能性に制限をかけてしまっては本末転倒ですが、自分のキャリアを相対化し、自ら人生の舵をきっていくためのヒントとしては、先人の物語は大いに役に立ちます。

研究をしていると目の前のタスクに忙殺されがちですが、ちょっと一息ついて、先人たちの物語を楽しみ、自分を見つめ直す時間をとってみるのも良いかもしれません。

[安斎 勇樹]

2012.10.09

【エッセイ】マインドセットを変えられますか?

知性や才能に関する信念体系は、学習の成果に大きな影響を与える要因のひとつです。スタンフォード大学教授のCarol Dweckが提唱している「マインドセット」はその代表的な例だといえるでしょう。彼女は、著書の中で知性や才能は生まれつき決まると考える固定マインドセット(Fixed Mindset) と知性や才能は変えることができると捉える成長マインドセット (Growth Mindset)があると述べています。固定マインドセットを持っている人は、自分の才能を証明しようと学習し、失敗を恐れます。批判されると攻撃と感じ、他者の成功を自分に対する脅威とみなす傾向があります。成長マインドセットを持っている人は、進んで挑戦し、批判や他者の成功も成長の機会だととらえます。

成長マインドセットを持ちたいと願っても、どうすればいいかわからないという人も多いと思います。下記のアドレスにはマインドセットを変えるための方法が記載されていますが、その中でも重要と思われるモデリングの段階を紹介したいと思います。ここには、どういった考え方をすればよいのかというポイントがまとめてあります。

http://www.thoughtfullearning.com/blogpost/get-smart-become-talented

以下のように考えない   ←→   以下のように考えるようにする

私は馬鹿だ。            私には何が欠けているのだろうか?
私はすごい。            現在のところ正しいやり方をしているようだ。
数学ができない。          今から数学について訓練しよう。
きつすぎる。            もうすこし時間をとった方がよさそうだ。
彼女はできすぎる。むかつく。    彼女がやっている方法を試してみよう。
今のままで十分。          改善のための興味深いアイデアだ。

ここにあげられているのは信念が思考としてあらわれたものであり、思考を変えるだけで信念がすぐ変わるわけではありません。ただ、このような考え方をして今までよりうまくいくケースが増えてくると、それが自信につながり、信念体系が徐々に変わってきます。この過程では、まわりの人たちが学習者をほめてあげることも重要です。魔法のような方法ではありませんが、試してみる価値はあると思います。

山内祐平

2012.10.06

【研究に役立つウェブサイト】 開発研究のアイデアを育む

こんにちは.M1の吉川遼です.
10月に入り,すっかり大学構内も秋めいてきました.
10月4日から冬学期ゼミもスタートし,来年度から入学されるM0の方々もお越しになり,いつもよりにぎやかなゼミとなりました.またゼミ後には歓迎会も開かれ,M0の方々の多様なバックグラウンドと興味深い研究計画を聴かせて頂きながら,交流を深めることができました.

早くも半年が経過して後輩が入ってきたことに驚きと焦燥感を覚えつつも,残り1年半の短い修士生活を有意義なものにできたらと思っています.

さて「研究に役立つウェブサイト」シリーズ第8回目はM1の吉川遼が担当いたします.

Keyword
背景情報,開発研究,デジタル学習,モバイルラーニング,Android

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技術系ニュースサイト

現在僕は「物事の背景情報をどう可視化し,学習に役立てるか」という切り口から研究を進めているのですが,「物事の背景情報」を使いつつ「それを学習支援に役立てられる」ような「新規性を持った学際的なアイデア」というのはなかなか出てこず,悶々とした日々を送っています.

そのため,普段から頭の中でぼんやりと「こんなシステムでこんな背景が可視化できればいいなあ」と考えつつ,論文や記事やWebサイト,ニュースなどありとあらゆるものを眺めています.

例えば,RSSリーダーを使って,

GIGAZINE
http://gigazine.net/

ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/

@IT
http://www.atmarkit.co.jp/index.html

Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/

CNET Japan
http://japan.cnet.com/

など,技術系で面白いものを取り上げているニュースサイトの記事をちょっとした空き時間が出来た時にRSSリーダーでざっと眺め,「この技術をこういう場面で使えばどんな学びが学習者に生まれるかな」ということをぼんやりと考えています.


情報収集

情報収集にはRSSリーダーの他,Gunosy(キュレーション系メールマガジン),Tumblrなどを主に使っています.このうち,Gunosyは自分のTwitterやFacebookアカウントを分析し,興味にあった話題やニュースを毎朝メールマガジンとして送ってきてくれるサービスなのでとても重宝しています.

Gunosy(グノシー)
http://gunosy.com/

Tumblr
https://www.tumblr.com/


教育におけるICT活用実態・事例

また,前々回の記事で梶浦さんも取り上げていましたが,国内外の教育におけるICT活用の実態や事例に関しては,以下のWebサイトを参考にしています.

SMATOOS
http://jp.smatoos.com/

カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/

リセマム
http://resemom.jp/

SMATOOSは国内外のデジタル教育に関するニュースサイトで,子ども向けのアプリや大人向けアプリ,などにカテゴライズしてモバイルアプリのレビューをしているので,他の一般的なアプリレビューサイトとは異なり,教育の側面からアプリの有用性を知ることができます.


アプリ開発

開発研究,ということで少しお話させて頂くと,以前学部時代にAndroidでOpenCV(画像認識系のライブラリ)を組みこんで博物館向けの背景情報提示アプリを開発していた際には,以下のコーディング開発の連載解説記事を参考に,また細かい所については個人ブログなども参考にしつつ,開発を行っていました.

Gihyo.jp DEVELOPER STAGE
http://gihyo.jp/dev

Androidで動く携帯Javaアプリ開発入門 - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/fsmart/index/android.html

@ITの「Androidで動く携帯Javaアプリ開発入門」では,Android OS向けアプリ開発に関して基礎的なところから解説記事を連載しているので,何かまずアプリを作ってみたい,という方はこちらも参考になるかもしれません.

OpenCVライブラリを使って,Android端末で画像認識しようという方は,こちらの記事が参考になるかと思います.

AndroidとOpenCVで試す特定物体認識 - 遙かへのスピードランナー
http://d.hatena.ne.jp/thorikawa/20110612/p1

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紹介させていただいた上記のWebサイトはかなり技術系に偏っていて,教育系に関してはまだまだ追いかけることができていないのでお恥ずかしい限りですが,TwitterやFacebookなどでご意見頂けると幸いです.

来週はD2の安斎さんによる「研究に役立つウェブサイト」です.お楽しみに.

吉川遼

2012.10.03

【受賞】E-Learn 2012 Outstanding Paper Award

10月9日から12日にモントリオールで開催される国際会議「E-Learn」で発表予定の
"Impact of Using Facebook as a Social Learning Platform to Connect High School Students with Working Adults" がOutstanding Paper Awardに選ばれました。

この論文は、ベネッセ先端教育技術学講座で展開している高校生・大学生・社会人をFacebookでつなぐキャリア学習プロジェクトの中間成果をまとめたもので、受賞は大変光栄なことです。研究にご協力いただいた皆様に感謝いたします。

山内 祐平

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