2014.06.29

【山内研の活動】M0生活

みなさま、こんにちは。
山内研M1の松山彩香です。
天気が不安定な毎日ですが、気分だけでも盛り上げていきたいですね!

【山内研の活動】というブログテーマも第6回!早くも最終回です。
今回は「M0生活」について紹介させていただきます。

■M0とは?
大学院入試に合格し、研究室に仮配属が決まっている次期院生のこと。
修士課程の学生のことをM1、M2と呼びますが、M1の前段階なのでM0です。

■M0ってどんなことするの?
山内研のM0が4月の入学までに関わる主な行事は「M0歓迎会」「M0発表会」「春合宿」の3つです。
また、冬学期の普段のゼミにも出席することができます。
入学前にゼミに参加することで、先輩方がどのように研究を進めているのか知ることができる、とてもありがたい期間です。

■M0歓迎会とは?
10月上旬に行われる、山内先生や助教の方々、山内研の院生メンバー、そしてM0が参加する食事会です。
M0にとって、この歓迎会が山内先生や先輩方と初めてゆっくり話す機会、という場合が多いと思います。
山内研のみなさまに自己紹介をしたり、同期と初めて顔を合わせたりしたのもこのときでした。

■M0発表会とは?
M0が自分の研究計画を発表する会です。
とはいえ入学前の1月ごろなので、その時点での研究構想を発表することになります。
こうして早い時期に先生や先輩方に自分の興味関心を知ってもらい、研究のアドバイスをいただくことができるため、入学してからの研究をよりスムーズに始めることができます。

■春合宿とは?
これは今回のテーマ第3回のM2青木さんの記事を読んでいただければわかると思います。
M0は特に事前準備もなく、気楽に楽しませていただいた合宿でした。
先輩方の発表を聞いたりワークショップに参加したりできるので、次の年の自分の活動をイメージしやすくなります。

以上、M0生活についてでした!

今年も夏休みが明ければ、次のM0の方々が山内研に来ることになります。
まだ先輩になるには頼りない私ですが、どんな方が入ってくるのかとても楽しみです!

さて、次回のブログテーマですが、
【助教さんにインタビュー】
ということで、日頃お世話になっている助教の方々にM1、M2がインタビューします。
先日研究室で行ったあみだくじによって、助教さんとインタビュアーの組み合わせはすでに決まっています。
私たちも普段じっくり伺う機会のないお話が聞けると思うので、楽しみにしています!


【松山彩香】

2014.06.22

【山内研の活動】飲み会!!

Ylab blog 山内研の活動編5回目の今日は
私M2の池田がお送りいたします!

本日のタイトルは飲み会編です〜
日々研究に勤しんでいる我々ですが、飲み会でお酒をまじえてニタニタしているときもあります!(ニタニタしているのは私だけかもですが。笑)

●山内研の飲み会編

Ylabには年に何度かオフィシャルな飲み会があります

4月に行われるM1歓迎会や
夏に行われる納会
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先輩にあーんしてもらえるんですね。。楽しそう。。。

JSETでのゼミの飲み会でご当地名物のお酒を堪能したり

去年は秋田でなまはげとお酒をのみました!
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なまはげとお話する藤本先生

10月に行われるM0歓迎会に


M2修論お疲れ会
去年はM2の方々のリクエストで焼き肉とカラオケにいきました!
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シンポジウム意外でマイクを持っている先生が新鮮!


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年度末は、卒業パーティー
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これだけ見ると、なにやってるんだって感じもしますが
入学当初新しい環境にドキドキでパタンキューしそうだった私も
飲み会によって皆さんとの親睦が深まり
普段話すのに緊張しちゃう、先生や先輩方とも
話しやすくなって研究する上での何気ない相談とかもしやすくなったりしました!

そう!Ylabの飲み会は新人の育成にとって重要な
組織社会化;個人が組織における自己の役割を理解するのに必要な社会的知識や技術を獲得し、組織構成員になっていくプロセス(中原先生の記事より引用*1)

わかりやすくいうと
1)新人をいかに組織に順応させ、2)組織で必要な知識やスキルを覚えさせつつ、3)いかにして「組織の人にするか」

していく上で重要な役割を果たしてくれているのですなーーーーーー!

●番外編

JSETワカモノ飲み会
学会中は、参加しているワカモノのみなさんと飲み会をする機会もあります

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普段なかなか会えない全国の教育工学研究を行う皆様と会うことができるのは魅力的!自分と近い分野の皆様とつながれる素敵な機会です〜


ハロウィンゼミ
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去年度はハロウィンに仮装をしました。修論に向けて緊張感が高まる時期の癒やしのひとときとなりましたね。


帰り道にプラっと飲み会
学校帰りに山内研の方々やお隣中原研のみなさまとプラっと飲み会することもあります〜
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顔がもくもくな池尻先生。。。
美味しいお酒と食べ物を楽しみながら、困ったことを相談できる方々がいるのって素敵ですね〜


以上、【山内研の活動】飲み会編でした。
来週は、M0生活編になりますので、お楽しみに〜


*1の中原先生の記事はこちら

池田めぐみ

2014.06.14

【山内研の活動】日本教育工学会(JSET)全国大会

みなさま、こんにちは。
修士2年の中村絵里です。
先日、小学校のプール清掃をしてきました。子ども達の通う小学校で、来週からプールの授業が始まるため、その準備としてのPTA活動です。夏がきた!とワクワクする反面、研究はいよいよ大詰めを迎える時期、暑さと共に、研究熱もじりじりと上げていきたいと思います。

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【山内研の活動】第4回目は、学会についてご紹介します。

山内研では、毎年、日本教育工学会(JSET)の全国大会に、研究室のほぼ全メンバーが参加しています。今年で第30回を迎えるJSET全国大会は、9月19日(金)~21日(日)の日程で、岐阜大学を会場として開催される予定です。第25回以降は、毎年9月の3連休に合わせて開催されているようです。

教育工学とは、人文社会系と理工系、ならびに人間に関する学問分野を融合した学際的な学問であり(JSET websiteより)、山内研に所属して研究する院生にとって、最も関わりの深い学問領域であるといえます。

会期中は、会場となる大学構内の複数の教室や講堂等で、一般研究(口頭発表・ポスター発表)、ワークショップ、シンポジウムといったプログラムが同時並行で行われています。山内研の助教をはじめ、OB/OGを含む諸先輩方は、それぞれ一般研究において、口頭発表やポスター発表をされています。

今年の一般研究の分野は、以下のとおりです。
(1)語学教育・国際理解 (2)情報教育(情報活用能力の育成等) (3)情報モラル (4)教科指導における ICT活 用 (5)メディア教育・メディアリテラシー (6)教師教育 (7)特別支援教育 (8)生涯学習 (9)企業内教育 (10)看護・福祉教育 (11)教育評価・データ解析 (12)授業研究 (13)授業設計・実践 (14)高等教育の教育 方法・FD (15)教育ソフトウェア開発・評価 (16)学習コンテンツ開発・評価 (17)遠隔教育・遠隔学習 (18)知的学習支援システム (19)認知と学習 (20)教育メディア (21)e-Learning (22)e ポートフォリオ (23)協調学習と協調作業 (24)ワークショップ (25)ソーシャルメディア (26)その他

M1は、初年度ということもあり、これらの発表を聞いて回り、学会の雰囲気を肌で感じることが参加の主目的になりますが、M2になると、研究の進捗状況によっては、ポスター発表を行います。ポスター発表とは、1セッション80分(今年の場合)で構成されており、発表者がポスターの前に立ち、聞きに来る方々に対して解説し、質疑応答等のやり取りをするものです。昨年の先輩方の発表を聞かせて頂きましたが、各分野の研究者からコメントを頂ける貴重な時間となっていたようでした。

学会では、様々な研究発表を聞き、シンポジウムやワークショップ等を通じて最新の情報をキャッチアップできることはもちろんですが、それに加えて、他大学の先生方や研究者の方々と知り合える機会にもなります。プログラムには、オフィシャルな場として懇親会が設定されていますし、その他、「JSETワカモノ飲み会」なるものもあります。これらの場では、山内研以外の人と親睦を深めることができます。また、JSET全国大会には、山内研ゆかりの研究者が多く参加されるため、一種の同窓会のような場にもなっているようです。

現地では、山内研の夕食会(飲み会)もあります。JSETには、山内研ほぼフルメンバーで出かけて行きますので、開催地の郷土料理など美味しいお店に於いて、みんなで楽しくアカデミックな話??に花を咲かせます。山内研の飲み会については、本シリーズ【山内研の活動】で、別途ご紹介しますので、そちらも楽しみにしていてください。


【中村絵里】

2014.06.08

【山内研の活動】合宿

はい!みなさまこんにちは。
山内研究室M2の青木智寛です。
今年も梅雨入りして過ごしにくい日々にうんざりしている今日このごろです(笑)

さて、今年度2つ目のテーマとして展開しております「山内研の活動」のご紹介ですが、第3回目となる今回は、研究室のメンバーの相互理解を深める「合宿」について取り上げてみたいと思います!

山内研究室では、基本的に年2回夏と春に合宿を展開しております。
合宿の構成やコンテンツの決定は修士1年のメンバーによって行われており、交通手段や宿の手配までコーディネートすることになっています。(僕も去年担当していました)
山内研に所属する学生は基本的に修士・博士ともに合宿の参加は必須で、助教の方々も参加されます。春合宿に関しては入試に合格し山内研究室に仮配属が決まっている学生(M0)も可能な限り参加してもらっています。

●合宿の構成
合宿のプログラムは主に、
宿泊施設の会議室などを利用して行われる「学習プログラム
実際の現場で活躍されている方々を訪問する「スタディーツアー
飲み会やその土地の名所を楽しむ「レクリエーション
から成り立っています。(年度によって変動あり)

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【夏合宿】

◯最近の実施場所
2012年:北海道函館
2013年:静岡県伊豆長岡
2014年:島根県海士町(予定)

◯学習プログラム
夏合宿の学習プログラムでは、有名な学者の学習理論をその生涯とともにまとめて発表する「学者発表」+α(普段のゼミではできないような学習活動)を行っています。
「学者発表」は、学部時代に教育・学習を専門にしていなかった私たち修士・博士の学生が、自分たちの研究に必要不可欠な知識を習得することを目的として、学習の古典的な理論を唱えた学者について調べ、研究室メンバーの前で発表をしています。
+αの部分では、毎年変動がありますが、先生・助教の方々を交えたグループワークを中心に、合宿という普段のゼミとは違った環境でしかできないことを行っています。(去年は助教の方々に研究人生グラフをつくっていただき、質疑応答を交えながら研究者としてのあゆみ方について考える活動をしました。)

◯スタディーツアー
2013年度は実施しませんでしたが、2012年度は公立はこだて未来大学を見学しました。今年度(2014年度)は島根県海士町で隠岐国学習センターを見学予定です。(blogにてレポ予定)


【春合宿】

◯最近の実施場所
2012年:香川県直島
2013年:静岡県三保
2014年:静岡県湯河原

◯学習プログラム
春合宿の学習プログラムは、「(M1による)修論発表」+αを行っています。
「修論発表」では、その年の修士2年の学生の修士論文を修士1年の学生が発表することで、つぎの1年間の修士の研究をどのように造っていくか、および修士論文の構成や執筆にあたって大変だったことを実際に修士2年の学生から学ぶことを目的としています。
+αの部分では夏合宿同様、先生・助教の方々とのグループワークを中心とした活動を展開しています。(今年度は、M1の追加研究発表と、山内研の将来について考えるLEGOを用いたワークショップを行いました)

◯スタディーツアー
今年は実施しませんでしたが、2013年は静岡大学教育学部を、2012年は直島のベネッセハウスミュージアムや美術館群を見学しました。

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文面の長さの都合上、レクリエーションについては深く触れませんでしたが、学生メンバーと先生・助教の方々で毎回楽しい時間を過ごしております!(笑)(去年の夏合宿のレポなどを御覧ください)


合宿は学生にとっては準備が大変なイベントではありますが、その分、終わった後の達成感が得られる貴重なイベントです。今年度の合宿でも研究室の外でしか学べないことを存分に吸収してきたいと思います。


追伸:
先日(5/31)、学際情報学府の入試説明会が行われ、多くの入学希望者の方々にお越しいただきました。皆さんの関心領域についてお話を聞かせて頂いて僕も非常に参考になりました。皆様が無事入試を突破されることを祈っております!

青木智寛

2014.06.03

【山内研の活動】ファシリテーター制度

こんにちは。
先週末は、突然真夏のような暑さになりましたね。
これから外にでることさえ億劫になりそうですが、元気に研究して行きたいと思う今日この頃です。

さて、前回からブログテーマが【山内研の活動】に変わりましたが、本日は、今やなくてはならない大切な存在となった"ファシリテーター制度"について紹介したいと思います。

ファシリテーターとは、読んでその字のごとく、研究を"促進してくれる"役割を持った先輩が、研究のサポートをしてくれる制度です。
他の研究室では、メンターなどとも呼ばれているようですね。

前回のブログにも書かれているように、山内研では、1ヶ月〜1ヶ月半に1度研究の進捗発表があります。

各研究発表の間に、1度ファシリテーターと面談をし、前回の発表で得た課題、その後研究を進めた上で気づいた課題などを共有し、
次回の研究発表に向けた研究の方向性を一緒に検討します。

上記の面談以外にも、文献の探し方など、些細な疑問にも答えてくれるとても頼りになる存在です。

この制度は2010年から始まり、徐々に形を変えながら今の形式をとるようになりました。
制度ができた当初の様子については、下記をご参照ください。
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2010/10/post_266.html

以前は、研究関心によってグループをつくり、グループに1人ファシリテーターがつくようになっていましたが、
現在では、修士1年から1対1で以下のようにファシリテーターの方が担当してくれています。
修士1年→博士課程以上の方
修士2年→特任助教
博士課程→外部の方
博士3年→山内先生

私は、研究のやり方なんて皆目見当がつきません。という状態で大学院に入学したので、ファシリテーターの存在はとてもありがたく、なくてはならないものだと感じています。
また面談以外にも、英語が苦手な私と一緒に、英語で書かれた原書の輪読をしていただくなど、本当にお世話になっています。

山内研のとても手厚い研究環境に応えられるよう、また、ファシリテーターに頼りすぎることのないよう、真面目に研究しなければ...としみじみと思いました。

次回以降も、合宿、学会、飲み会など山内研ならではの行事を紹介するので、楽しみにしていてください。

逆瀬川愛貴子

2014.05.26

【山内研での活動】研究発表


みなさまこんにちは、M1の青木翔子です。

本日より、新たなブログテーマ【山内研での活動】に切り替わります。

山内研では、日々どのように研究が進められ、1年を通してどのような活動が行われているのでしょうか。
今回のブログテーマでは、その一端をご紹介できれば、と思っております。


第1回めの今回は、「研究発表」についてです。
院生の生活の中心は、「研究」ですが、その研究の進め方はそれぞれの研究室によって異なるかと思います。

山内研の特徴としては、じっくり研究について議論する場が設けられているということがあります。

方法としては、山内研ではゼミの時間に研究の進捗報告として、「研究発表」が行われます。
ゼミは週1回開かれ、順番に2人ずつ発表を行います。
ですので、自分の順番が回ってくるのは、1〜1.5ヶ月に一度です。


※研究発表でのポイントは、2012年度のブログテーマ【研究発表のこだわり】で詳しく述べられているので、是非そちらもご覧ください。
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/11/
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/12/


研究発表では、進捗報告の後のじっくり且つ活発に議論できる場が要です。

助教の方々、先輩方からの鋭い質問や問いかけ・アドバイスはとても身に沁みるものばかりです。
自分の発表ではないときも、進捗報告を集中してききそこから意義のある質問を生み出す、という訓練になります。
ディスカッションでの会話こそが研究を深め、学びを深めるのだなあ、としみじみ感じております。
そして、そこで出た課題と山内先生からのご教授をもとにまた次の研究へと移行していきます。

M1の身ですので、研究をどのように進めていけばいいのか?など不安は尽きません。
しかし、山内研での充実した議論やフォロー体制を経て、学んで行きたいと思っております。



なんだか、堅苦しい感じになってしまいましたが、ゼミでの活動は、とてもとても楽しいです!

第2回め以降では、ファシリテーター制度や、合宿について書いていきます!
お楽しみに!

--------お知らせ----------------

5/31(土)13:00〜
学際情報学府の入試説明会が開催されます!
山内研への受験をお考えの方は、是非この機会にお越し下さいませ。

当日は、山内先生もいらっしゃいますし、研究室案内なども行う予定です。
また、ブースでは、関連書籍も紹介しております。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2772
みなさまにお会いできるのを楽しみにしております!

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青木翔子

2014.05.16

【今年度の研究計画】創作活動を通じた学習を支援するツールの開発

みなさま、はじめまして。
今年度より山内研でお世話になっているM1の松山彩香です。

入学して一ヶ月半が経ち、本郷キャンパスに通うのにもすっかり慣れつつあります。
私は、何かを作ることで学べるツールを開発したい!と思って山内研に来ました。
学部時代とは研究分野が少し異なるので、大変なこともありますがその分新しい学びの多い毎日を送っています。

今年度の研究計画について、ざっくりとですが紹介させていただきます。

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■タイトル
創作活動を通じた学習を支援するツールの開発

■背景
現在の学校教育は教科書の文字を追う授業スタイルが主流であり、教科学習において生徒が受け身になりやすい。近年は「基礎から積み上げていく学び」から「基礎に降りていく学び」への移行が検討されており(市川 2004)、実現したいものを創作するために学ぶことは後者であると言える。創作は教科学習の意義を実感できる機会も多いが、教科学習に苦手意識がある場合、創作活動と教科活動の結びつきを意識できない場合がある。

■目的
本研究では、小中学生に創作活動と教科学習の結びつきを意識させるツールを開発し、教科学習に対する意欲を向上させ創作における発想力を増加させることを目的とする。

■期待する成果
創作活動と教科学習の結びつきが意識されることで、教科学習に対する意欲を向上させ、学習したことによって創作の幅を広げることができる。また、創作だけでなく、自己の活動と教科学習を結びつける意識作りを支援する効果が期待できる。

■補足
院試のときはシリアスゲームなどのツールを提案し、これよりもう少し具体的な内容で書いていました。
ですがもう少し幅広く考え直し、現在また新たに絞り込んでいるところです。
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これから2年間、自分らしい研究ができるようにこつこつ努力していきたいと思います。
まだまだ未熟者の私ですが、これからよろしくお願い致します。

さて、本郷キャンパスでは明日から五月祭が始まるので、今日はその準備でキャンパス内がとても賑やかでした。
私も論文読みの息抜きということで来場者として楽しみたいと思います。

また、5/31(土)には、私たちの所属する学際情報学府の入試説明会があります。
山内先生に加え、M1の3人で山内研を紹介させていただきます。
どんな方にお会いできるのか、とても楽しみにしています!


【松山彩香】

2014.05.10

【今年度の研究計画】社会とのつながりを見出す協同学習に関する研究

はじめまして。
今年から山内研究室で学ばせていただいております、逆瀬川愛貴子と申します。

文系学部しかない大学から、学際情報学府に進学してから1ヶ月と少し経ちました。
この大学院は、理系からの進学者がいるだけでなく、社会人の方も多く学んでいるので、さまざまなバックグランドと価値観を持った方々と接する機会があり、とても刺激的な毎日を過ごすことができています。

さて、記念すべき初ブログのテーマですが、「今年度の研究計画書」ということなので、まだ具体性の足りない状態ですが、申し訳程度に紹介させていただきます。

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◆タイトル
社会とのつながりを見出す協同学習に関する研究

◆研究背景
現代においては、地域や地域社会の問題の解決に向け、当事者意識をもち行動できるグローバル時代に対応した資質・能力、技能をもった人間の育成が重要であると指摘している。(多田2013)

また、小学校から高校まで全ての学校で総合的学習の時間が導入されることになり、これまでの学校教育で支配的だった一斉授業の形態が、もはや成り立たなくなってきていると述べている。(中野2001)
社会において求められる人物像が変化する中、学習のあり方も多様化しており、学生が共通の目標達成を目指してともに学ぶ協同学習が注目を集めている。協同学習とは、教育において小集団を活用するもので、自分と他者の学習を最大限に高めるために、協同して学習するものであり、(Johnson, D.W,&Johnson, R,T& Smith. K. A.2001)他者との関わりの中で学ぶことにより、学習テーマについてより意欲づけられ、自分の意見を表す機会が保証されるため、学習内容のより深い理解につながる理論である。

◆研究内容
社会協同学習というアプローチでリサーチを進めていき、社会でおこっている様々なことがらを自分に関連のあることと捉えられる想像力を培い、社会とのつながりを意識する中で、生徒が改めて自己を見つめ直すような研究をしたいと考えている。

◆キーワード
社会
協同学習
シティズンシップ教育
開発教育
ESD教育
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現在は、協同学習の理論について学んでいる段階ですが、
日々こつこつと文献を読み進めることで、研究について右も左も分からなかった私が、最近やっと自分の中で知識が体系化されていく感覚をわずかながら感じられるようになりました。
こうも優秀な方々に囲まれると、自分に足りない部分が見えて落ち込むこともありますが、これから2年間、たくさんの発見と学びに出会えるよう、日々邁進していきたいと思います。

【逆瀬川愛貴子】

2014.05.01

【今年度の研究計画】大人と若者をつなぐ学習環境デザイン

はじめまして!4月から山内研でお世話になっておりますM1の青木翔子と申します。

入学から1ヶ月経ちましたが、学際情報学府、そして山内研という学びの場に、今までにないワクワクを感じております。
そして、同じ目標を持って励む仲間に出会えたことに、改めて幸せを感じております。
さて、そんな私の研究計画ですが、以下のようなものを考えております。

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■タイトル
大人と若者をつなぐ学習環境デザイン ー若者文化に着目してー

■背景・目的
現在、若者の問題として、生活において個人化が進み、人間関係の希薄化が進んでいることがあげられる。特に、社会から閉ざされた学校という世界にいた若者は、モデルとする大人に出会うことがなく将来展望も持てなくなっている。
よって、本研究では、若者を対象とし、人間関係・将来展望を形成する実践共同体をデザイン研究することとする。

■仮説
現状では、地域や学校における居場所づくりなどが提唱されているが、居場所において若者の人間関係・将来展望の双方が形成されているかどうか疑問が残る。さらに、居場所に若者が積極的に参加しているとは言い難い。
そこで、若者が積極的に参加していると考えられる若者文化に着目する。若者文化は、しばしば批判的に捉えられるが、人間関係や将来展望を獲得している側面もあると考える。
よって、若者文化の共同体を研究し、若者が積極的に参加し、人間関係・将来展望を獲得できる共同体への示唆を得たい。加えて、若者文化に埋め込まれた学びも明らかにすることで、他分野への応用可能性を見出したい。

■学びたい理論的枠組み
Lave & WengerのCommunity of Practice
J. P. GeeのAffinity Space
学習環境デザイン
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現在は、「居場所」というキーワードで、先行研究のレビューを行っております。
まだまだ手探り状態ですが、頑張って良い研究に仕上げていきたいです。

私は、どちらかというと、好奇心の赴くまま浅く広く生きてきた方だと思います。
この2年間は、こつこつと学び、自分の根をしっかりと深く成長させるということを意識しながら研究を進めたいと思っております。

これからどうぞ、よろしくお願いいたします。


青木翔子

2014.04.28

【今年度の研究計画】開発途上国における初等教育への親の参加に関する研究―モンゴルの遊牧民コミュニティを事例として―

みなさま、こんにちは。
修士2年の中村絵里です。
新年度の慌ただしさが過ぎたと思うと、世間はもうゴールデンウィークですね。

昨年度と比べると、授業の履修登録数が激減しましたので、課題に費やす時間は随分少なくなりました。しかし一方で、自分自身の研究のための時間を、どう調整していくかが重要になってきました。この1カ月、自分なりに調整しながら過ごしましたが、まだ上手な時間配分ができていないと実感しています。連休で頭をクリアにしてから、どんどんペースを上げていきたいと思います。

今年度の研究計画について、まとめます。

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■研究タイトル(案)
開発途上国における初等教育への親の参加に関する研究
―モンゴルの遊牧民コミュニティを事例として―

■背景
2011年時点で、世界では5,700万人の就学適齢期の子どもが学校に通っておらず(United Nations,2013)、これらの子ども達の就学を妨げる要因は大きく4つに分類できる。(1)学校・設備・教材の不足等の外部環境のハード面、(2)教員の不在、教育の質の問題、偏見・格差等外部環境のソフト面、(3)家族の経済的および健康的理由等の内部環境のハード面、(4)親や地域社会による教育に対する認識の格差、文化・宗教的理由等の内部環境のソフト面。
国連ミレニアム計画(Millennium Development Goals: MDGs)では、8つある目標のうち、目標2.「普遍的な初等教育の達成」として、 すべての子どもたちが、男女の区別なく、初等教育の全課程を修了できるようにすることを掲げている。これまでの目標2.の達成状況を見ると、後発開発途上国において、1990年には、初等学校に入学した子どもの割合は53%であったが、2011年には81%に向上したほか、世界全体では、学校に通っていない子どもの数が、1億2,000万人(2000年)から5,700万人(2011年)とほぼ半減した(United Nations, 2013)ものの、目標達成期限の2015年までに、すべての子ども達が初等教育の全課程を修了できるようになることは、絶望的な状況である。

本研究では、就学を妨げる要因のうち、内部環境のソフト面(4)親や地域社会による教育に対する認識の格差に着目する。親や地域社会が、教育に対する認識を深めるためには、どのような支援方法があるかについて、フィールド調査と実践を基に評価を行う。研究対象を、国の平均値ならびに都市部の数値と比較して、初等教育の留年率や退学率が高いモンゴルの地方の遊牧民のコミュニティ(Save the Children Japan, 2013)とする。

対象国モンゴルの教育に関わる背景を調査するために、3月にモンゴルのウブルハンガイ県とアルハンガイ県を訪問・調査した結果、初等教育に関わる問題点として、次のことが明らかとなった。家から学校までが遠い、親が学校に行く機会が少ない、親同士が子どもの教育について話す機会がない、先生に対して親から意見を言いづらい、非識字の親(1990年以降の民主化への過渡期に就学適齢だった世代)が増えており、家庭で就学前教育や小学校入学後の教育を、親が支援することが困難になってきている。

■目的
初等教育への認識が十分でない親が、子どもの教育に関する情報を共有できる場に参加することによって、家庭で子どもの教育に関与する機会が増えること。

■方法
モンゴルの郡にある小学校に来年度(9月から)入学する予定の5歳児の親(父親・母親)を対象として、ワークショップを実施する。その際、ワークショップの成果物(何らかのメディアを使ったもの、例えばビデオ映像など)を、ワークショップに参加していない別の遊牧民コミュニティとも共有する。

■評価
ワークショップの開催前後で、参加者に対して質問紙調査とインタビューを行う。ただし、質問紙調査については、非識字の親のことを考慮に入れ、事前に用紙を配布する方法ではなく、ワークショップ当日に、口頭で文面を読み上げる等の工夫をしたい。

【中村絵里】

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