BLOG & NEWS

2011.11.30

【原稿掲載】ラーニングコモンズと学習支援

情報の科学と技術 61巻12号に「ラーニングコモンズと学習支援」というタイトルで小論を掲載させていただくことになりました。事務局より許可をいただきましたので、本文のPDFを掲載します。

【要旨】本稿では,米国の大学図書館における学習支援の系譜と大学の学習支援組織をレビューした上で,日米の大学における学習支援の位置づけの違いを明らかにし,その差がラーニングコモンズの展開に与えている影響について考察を行う。結果として,大学進学率と中退率の差,大学に設置されている学習支援組織の差,学習支援組織を支える仕組みの差,インフォメーションコモンズの不在という4 つの相違点が明らかになり,相違を前提とした日本型ラーニングコモンズの学習支援について提案する。

【キーワード】 ラーニングコモンズ,学習支援,情報リテラシー,インフォメーションコモンズ,ラーニングセンター,チュータリング

http://dl.dropbox.com/u/45525442/lc.pdf

山内 祐平

2011.11.24

【山内研メンバーの一日】パズルを解く


秋も深まり、朝夕はひときわ冷え込む季節になりましたね。
【山内研メンバーの一日】シリーズ第10回は、博士課程1年の伏木田がお送りいたします。

平日の1日をどう過ごすか、毎日いろいろと試しています。
せっかくの機会なので、わたしの大切な24時間はどんなふうに使われているのか、あらためて書き出してみたいと思います。
まず、毎日6時間はゆったり眠り、3時間は美味しいごはんや楽しいおしゃべりに、2時間は身支度や休憩に、そしてもう2~3時間は移動に費やされます。
残っているのは10時間ほど、これがわたしの中での実質的な活動時間です。
なんて短い!という批判が集中しそうなので、少し言い訳をしておきますと...忙しいとき、追い詰められたときは、削れる時間をすべて削って目の前の活動に注ぎ込んでいます。
(当たり前ですね...。)

普段の活動時間は、[1]固定の予定、[2]自分の研究、[3]授業やTAの課題など、大きく3つに割り当てています。
[1]固定の予定は、ゼミ見学、お世話になっている先生との研究相談、計量分析やアカデミック・ライティングの授業、TA、研究室のゼミ、副指導の先生のゼミ、アルバイトなどです。
1日に1つないしは2つ、固定の予定があらかじめ入っています。
そして、10時間の活動時間のうち、半分ほどがこうした予定で埋まります。

さて、残った時間に何をするのか。
これが1番の工夫のしどころでもあり、悩みどころでもあります。
次に行う調査の準備が山場を迎えている今は、できる限り[2]自分の研究に集中します。
データベースをくまなく当たって、必要十分な文献を探しては読み、読んではレファレンスから面白そうなものを探して読む。
ある程度インプットが飽和したら、読みながらメモした感想と内容をレジュメにまとめ、研究の構想や方向性、これから行う調査の実施計画を練り直します。

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また、[1]固定の予定[3]授業やTAの課題などに取り組んでいる間も、すきあらば[2]自分の研究の種になるものを探し、吸収し続けようとしています。
「周りにあるいろいろな情報を、常に自分の研究に引き付けて考える」、このことを意識するだけで、すべてが新しい楽しさをもたらしてくれます。
また、研究相談と研究室や副指導の先生のゼミは、見落としがちな自分の研究の穴に気づき、また1からがんばっていこうというモチベーションを与えてくれる、とても貴重な学び場です。


まとめるならば、いろいろな活動というピースを、活動時間という枠の中にはめていくような、いわば「パズルを解く」ようなことを繰り返しています。
本当はそんなにバランスよく活動を盛り込まず、日がな家にこもって、ずーっと文献を読んでいたいのです。
けれども、平日はその願いが叶わないので、休日に意気込みます。
家の大きな机の前に座ったら、てこでも動かないぐらいの気持ちで、文献の山をつくります。
でも気づけばなぜか、平日も休日もよくテレビを見て、よく家族や友だちとおしゃべりに勤しみ(笑)、よくふらふらと出かけているのです・・・不思議ですね。
自分でも、1日の使い方は未知なことばかりで、実は、ここで書いた以上に流動的でいい加減なのかもしれません。

「1日をていねいに過ごす」
このことを胸に、明日はどんな1日を過ごそうかなと思いをめぐらしています。


[伏木田稚子]

2011.11.23

【エッセイ】情報化時代の大学と「反転授業」

 1年ほど前から、Twitterで英語の教育系のTweetをチェックしていると"Flipped Classroom"という言葉が頻繁に出てくるようになりました。通常の授業では対面で教師が説明し、発展的な内容を宿題にするケースが多いのですが、"Flipped Classroom"では、講義をeラーニングで宿題にし、発展的議論を教室で行う形式をとっています。"Flip"というのは裏返すという意味なので、日本語に訳すとすれば「反転授業」といったところでしょうか。
 これは情報化時代の大学にぴったりの授業形式です。まず、アメリカ教育省の研究にあるように、eラーニングと対面型授業の併用(ブレンド型学習)は学習時間が確保できるということから効果的であることが明らかになっています。また、Open Course WareiTunes Uを始めとした大学授業映像のアーカイブ化によって、宿題に使えるインターネット上の教育リソースは爆発的に増大しています。 Bill Gatesは昨年「5年以内に最良の大学授業はウェブから来るようになるだろう」と予言していますが、一流大学の最先端の授業を手軽に見れる時代はすでに来ていると言っても過言ではありません。
ただし、多くの人は大学の授業を見るだけで学ぶことは難しいでしょう。実験や議論など、学習者が能動的に参加しなければならない活動は、まだオンラインで実施することはできません。
 そこで、オンラインの講義映像視聴を宿題にして、実験や議論など対面が生きる授業をアクティブラーニングスタジオで行うという形式は、知識習得の面でも思考力育成の面でも合理的な組み合わせです。
 大学だけではありませんが、情報化時代のコミュニケーションサービスは、実空間とオンラインの組み合わせ方が鍵になるでしょう。反転授業はその最初の動きになるかもしれません。

【山内 祐平】

2011.11.17

【山内研メンバーの一日】授業後のビール


【山内研メンバーの一日】シリーズ、今回はD1安斎の一日を紹介します。

といっても、"ある一日"を紹介するって難しいですよね。必死に頑張った日もあれば、とてもじゃないけどblogでは書けないような自堕落な日もあるし、論文を読んでたらいつのまにか一日が終わっている日もあれば、色々な人との出会いに恵まれる日もあります。

そんな中で、何を書こうかなー、博士課程らしい記事を書きたいよなー、とか悩んだのですが、博士課程に進学してからの一つの大きな変化は、大学の授業の企画側やTAの仕事が増えたことかもしれません。

今学期は、専修大学にて毎週月曜日に『応用演習(社会情報)』という授業を担当しています。専修大学ネットワーク情報学部の2年生対象の授業で、内容はワークショップの企画と実践について学んでもらうというものです。ありがたいことに専修大学の望月先生からのお誘いで、担当させて頂くことになりました。

この授業の僕の仕事は、学生さんにワークショップを体験してもらったり、ワークショップデザインについて講義をしたり、学生さんのワークショップの設計のためのアドバイスやファシリテーションをしたり、...と、本当に好き放題やらせてもらっています。


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そんなわけで、毎週月曜日は、14時に専修大学に集合し、30分ほど授業の打ち合わせと準備をし、授業を4時間ほどやって、教員の皆さんと授業リフレクションをして、20時頃に大学を出る...という感じで過ごしています。

ワークショップなんて聴いた事も無いような学生さんが大半ですので、素朴なリアクションを楽しみながら、試行錯誤しながら授業を展開しています。自分の専門性が大学教育に活かせているのはとても嬉しいことですし、その過程で自分でも言語化出来ていなかったワークショップデザインに関する暗黙知が少しずつ言葉になっていく感覚で、自分にとっても実りある時間になっています。


そして、そんな月曜日のお楽しみは、やはり授業後のこれ!

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日々の研究ってあんまり「終わり」がないので区切りをつけにくいのですが、授業が終わったあとはなんとなく「一日の仕事を終えた!」という感じがして、お酒が美味しく飲めます。

博士研究をじっくり進める時間を確保するのももちろん大事ですが、身に付き始めた専門性を教育に活かしたり、お酒を美味しく飲んだり、そんな時間を大切にしながら研究を続けていきたいと思っています。

安斎 勇樹

2011.11.16

【エッセイ】可能性の選択と論文の構成

 今日は博士課程の学生が研究の進捗を発表する博士課程コロキウムの日でした。 博士論文は修士論文数本分のボリュームがあるため、構成が複雑になります。進捗とともに博士論文の構成について確認することも、博士課程コロキウムの重要な意義です。
 博士論文は大きくても一本の論文ですので、問題・目的・方法・結果という構造は変わりません。ただし「どうしてこういう構成になっているのか」という疑問は論文のスケールに比例して増えます。「どうして他の問題ではなく、この問題を切り出したのか」「この問題を明らかにするのに研究Aと研究Bで必要十分なのか」「研究Aではなく研究A'ではいけないのか」など、様々な可能性が疑問として提示されます。
 このような問いに答えるためには、様々な可能性の中からそのオプションを選択した理由を丁寧かつ説得的に答える必要があります。それができるかどうかは、実は先行研究の読み込みにかかっている場合が多いのです。
 先行研究をきちんとレビューし、研究の流れにおける自分の研究の位置づけがクリアであれば、他の問題ではなくこの問題を選んだ理由を他の研究を引用しながら答えることができます。また、自分が選択しなかったオプションについて、自分が今後行うべき課題なのか、別の研究者にまかせるべきなのかを推測することもできます。
 有限の時間で問題にアプローチする以上、解決できることにも限りがあります。ある研究を選び取るということは別の研究の可能性を捨てることです。ただし、研究者はコミュニティで仕事をしているので、捨てられた可能性は別の人が別の形で拾い上げることができます。その連鎖を保証するためには、その研究者が多くの可能性の中からその研究を選び取った理由も含めて論文を書く必要があるのです。

山内 祐平

2011.11.10

【山内研メンバーの一日】一緒に暮らす。


みなさまこんにちは!修士課程1年の山田小百合です。
【山内研メンバーの1日】シリーズ、第8回目をお送りします!
自分の生活を書くのはちょっと恥ずかしいですね...笑


大学院生活が始まって半年。最初に苦労したことは、「新しい環境下で自分を慣らすこと」でした。
今までの生活とはまた違う環境の中に適応していくことは難しい。
入学してからの半年間、試行錯誤をしたのち、自分なりに新しい生活サイクルを身につけるようにしました。

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そしてここ最近はスタバでコーヒーを買って、帰りに100円のワンモアコーヒーを買うという生活サイクルができあがりつつあります。
今月に入りスターバックスがクリスマス仕様になったので、冬が来てるんだなぁと感じています。


*In my bag

大学院生活が始まり、大体大学にいることが多くなったせいか、自分の1日あんまり面白くない...と思ったので、いつも持ち歩いているものをご紹介します!

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ハンド、ショルダー、リュックの3Way仕様です。今年はこのバッグをお供に毎日過ごしています。
それとファッション誌の付録でついていたミニバッグをサブ的に活用しています。(ファッション誌の付録愛用者)


次に、学部の時の友達から言わせると「荷物減ったな!」と言われるバッグの中身を(お恥ずかしながら)ご紹介します。

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・研究用ノート
表紙がファイルになっているので、自分の研究に必要な小物をその中に入れています。
ノートの中身は、現場見学をさせてもらう際にフィールドノートとして活用したり、PCでメモを取れない場面でメモを取る時に使います。
基本的にここで記録したものはPCにデータ保存しています。
データもEvernoteなどのクラウドを利用して、整理を心がけるようになりました。

・付箋入れ
研究活動が始まって、一番重宝しているのが付箋です。
とうとう付箋専用のポーチを持ち歩くようになりました。
これがないときはすごく困る。

・クリアファイル
基本的に2,3枚持ち歩いています。
1枚目は研究に関係ないプライベートに関する書類。
2枚目は自分の研究の進捗に関する資料。いつでも自分の研究を振り返られる書類を入れてます。
3枚目は「読むものリスト」。研究のための文献や授業前に読む必要のあるものをストックしています。

ちなみにこの中にも雑誌の付録が2つ入っています。笑


*My life space

最後に私の学校や研究以外のお話を。
現在私は女の子4人(一時期は5人)でルームシェアをしています。

3DKの間取りで、1部屋2人で寝ています。余った部屋はみんなの本棚と作業用のデスクを置いています。
朝一番に家を出るのはほとんど私なので、朝家をでるときにゴミ出しをして、1日が始まります。

メンバーはみんな大学がバラバラ(今は4人のうち2人が同じ大学)、関わるコミュニティもバラバラです。
私の友達も、メンバーの友達も遊びに来ます。こういう生活のせいなのか、自分の家で人と知り合う機会が増えました。

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ちなみにこの写真ははうちの住人2人が所属しているゼミのメンバーがうちでパーティーしていたときのものです。(出演協力ありがとー!)

帰ってくるとパーティーをしている場面は時々あって、遊びに来ている子から「さゆちゃんおかえりー」と言われます。住人かのように。笑
そして私もてきとーに混ざったり混ざらなかったりしています。

毎晩人が遊びに来ているわけではないので、いつもは家の誰かとしゃべっています。
ふとしたおしゃべりが、時には自分の中での大きな気付きになったりもします。


学部時代は1年半の寮生活ののち、2年間の一人暮らし。しかもその2年間のうちの後ろ半年間は当時北大を休学していた友達と一緒に住みました。
そして、今のシェア生活。

いつも近くに、誰かがいる。そんな学生生活を過ごしてきました。

「ただいま」といえば、誰かが「おかえり」と言ってくれる生活は、親元を離れて暮らす私にとって、大きな心の支えとなっています。


そんな私ですが、来月から久しぶりの一人暮らしをすることになりました。
次の新しい暮らしに早く慣れながら、研究活動も頑張りたいと思います!

[山田小百合]

2011.11.07

【山内研メンバーの一日】猫と学びとデザインと。

みなさまごきげんよう!
修士課程1年の早川克美です。
シリーズ【山内研メンバーの1日】の7回目をお送りいたします。

山内研メンバーの日々、みんなおもしろいですね!

今年4月に入学して以来、人生でも1-2を争うハードファンな毎日を過ごしています。
これは正直な話、想像以上、想定外です。

私は研究室で現在唯一の社会人大学院生です。
デザイナーとして20年以上のキャリアを積み、数々の修羅場をくぐり抜けて、本番に強く、度胸が据わっていると公私ともに認める(笑)自分ではありますが、 研究者への門を叩き、新たな世界のビギナーとなった今、多くの時間を迷いと不安と戸惑いに費やしています。

がしか〜し!!悪くはない。いえ、かなり素的な感動の日々であります。


...前置きが長くなりました。そんな私の毎日を凝縮してご案内しようと思います。

早朝のウォーミングアップ
blog散歩.jpg 6時ごろ目覚めると、散歩に出かけます。歩きながら今日を考えます。 授業・仕事・研究テーマのこと。 一日で一番緊張している時間です。気持ちを整えるのに必要なひとときです。

毎朝、多くのランナーに追い越されます。さしずめ、人生の縮図の様(笑)。
「世の人は 我をなにとも言わば言え 我が成す事は 我のみぞ知る」
独りごちながら、焦ったり、ペースを再確認したり。。

帰宅後は、メールチェック、デザインの仕事をしながらTwitterやFaceBookを覗いたりして、身支度を調えます。


 
本郷へ
通学の電車内ではぼーっと車内の人々を観察して過ごします。
どんな仕事をしている人だろう。なんだか楽しそうだな。あら?この上司はダメみたい...などと妄想にふけっているとあっという間に本郷へ。
blog赤門.jpg
目に鮮やかな赤門を正面にすると、朝の緊張はどこやら?期待でわくわくしてくるから不思議です。
授業は、大げさではなく感動の連続です。これまで生きてきた中で考えていたこと、疑問に感じていたことが、研究や理論として言語化されていることに驚きます。一方で、偉大なる先人の教えを前に、無知・無力な自分の位置を知ることとなります。
この「知る←→追い込まれる」ループの何とも言えない心地よさ。そして、領域を横断して思考していきたい自分にとって、大学院学際情報学府の授業は、気づきの宝庫だと感謝するのでした。


大学の講師に変身
午前中に学生だった私は、とある午後は大学の講師に変身します。
教わる・教えるの変換は、自分の中ではいずれも「学び」。
ここでは、参加意識・成長実感を得られるように授業を組み立てています。
blog大妻.jpg
大妻女子大で環境デザインの演習授業を担当しています。
考えることの面白さに気づくと彼女たちはどんどん変化していきます。日常は発見の連続であることは言葉ではなかなか伝わりません。様々なワークショップやグループワークを通して、生活とデザインを結びつける思考方法を身につけてもらえたらいいなぁ。


ある時は鬼のチェックマン
大学院に行かない日には仕事の現場に。
blog現場2.jpg

これはとある工場の環境グラフィックです。完成直前の現場では「鬼のチェックマン」に。指示通りの施工かを入念に確認します。ここでは体感が頼りになり、1ミリ単位のズレや傾きは、ものさしを使わなくてもわかるので、施工側からはさぞや意地悪な人と思われているでしょう(笑)
この「ものさしいらずな体感」は自然に獲得した能力です。どうしたら身につけられるか?はなかなか言語化できません。今、苦労している研究への取り組みも、ひたすら実践することでしか身につかないのだろうと考えます。
...ふと、仕事をしながら研究のことに思いを馳せることがしばしばであります。

 
夜のラーニング・コモンズ
blog福武ホール.jpg
大学院の授業はグループワークも多いため、夜にメンバーで集まってミーティングをすることも多々あります。福武ホールのラーニング・コモンズが我々の学びのフィールドです。夜のコモンズが大好きです。深夜まで多くの仲間が議論したり、黙々と勉強していたり、それぞれの学びと向き合っています。研究の共同体である意識が徐々に醸成されていく様を実感します。
そして、この「場と学び」の関係を考えていくことが私の研究の根幹。自分自身が馴染んでいく状況を客観的に見つめることができるのも、ありがたいことです。

 
 
相棒にゃんた
長い一日が終わり、家に帰ると待っているのは19歳の老猫にゃんたくん。
blogにゃんた.jpg
推定1歳の野良猫だった彼と暮らして18年。社会に出てからの私の人生の節目をすべて目撃してきた相棒です。
にゃんたは一日のほとんどを机に向かっている私の足もとで眠って過ごします。穏やかに天命を全うしてほしいと心から願っています。
にゃんたを抱きながらその日の出来事を反芻します。ほぼ毎日、感動して感謝して眠ります。反省はしますが後悔はしません。このおめでたい性格は自慢できる才能だと思っています(笑)

 

 

 
 
40歳をとうに過ぎて、やっと知った学びの喜び。
素晴らしい先生と仲間達に支えられて毎日があります。感謝です。

どうしてもっと早くに行動に移さなかったんだろうと悔やむこともあります。
一方で、不器用な自分にはこれだけの時間が必要だったのだろうとも。

この一日、もっとバージョンアップして充実させていきたいですね。

思いがけず長編となってしまいました。
おつきあいいただきありがとうございます。

さてさて。
次回はどんな一日を紹介してくれるでしょうか?どうぞお楽しみに。

2011.11.01

【お知らせ】デジタル読解力を育てる情報教育

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お知らせ BEAT Seminar ─────────────────────
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2011年度第3回 BEAT公開研究会
「デジタル読解力を育てる情報教育」 12月17日(土)開催!
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BEAT(東京大学情報学環ベネッセ先端教育技術学講座)では、
2011年度第3回 BEAT Seminar 「デジタル読解力を育てる情報教育」
を12月17日(土曜日)に開催致します。

今年6月にPISAのデジタル読解力調査の結果が発表されました。
本テストでは「インターネットの上の情報の信頼性を検証しウェブページ
をナビゲードしながらその信頼性を評価するという課題」を実施しており、
従来のプリント読解とは異なる方法で測定しています。
調査の結果、大半の国ではプリント読解力とデジタル読解力には密接な
関係が見られたものの、成績最上位層の比率が国によって大きく異なる
ことが分かりました。
21世紀における教育、雇用、社会参加の機会に完全な形でアクセスする
ためには、このデジタル読解力が大きな鍵を握っていると思われます。
では、デジタル読解力を高めるためにはどのような教育が求められるので
しょうか。

今回のBEATセミナーでは、PISA型読解力の研究をされている
国立教育政策研究所の有元秀文さんと、情報教育の研究をされている
横浜国立大学の野中陽一さんにお越しいただき、
デジタル読解力を育成する情報教育のあり方について議論します。
みなさまのご参加をお待ちしております。

日時:2011年12月17日(土)14:00~17:00

場所:東京大学 本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(赤門横)
福武ラーニングシアター(B2F)
アクセスマップ>> http://www.beatiii.jp/seminar/seminar-map47.pdf

内容:
14:05-14:45
1.講演1「デジタル読解力を育てるe-Book Club」
有元秀文(国立教育政策研究所)

14:50-15:30
2.講演2「情報教育研究の実践的課題」
野中陽一(横浜国立大学)

15:40-16:00
3.参加者によるグループディスカッション

16:00-17:00
4.パネルディスカッション「デジタル読解力を育てる情報教育」
司会:
高橋 薫 (東京大学)
パネリスト:
有元秀文(国立教育政策研究所)
野中陽一(横浜国立大学)
山内祐平(東京大学)

定員:180名(定員になり次第締切りますので、お早めにお申し込みください)
参加費:無料
懇親会:セミナー終了後1F UT Cafeにて 参加希望者(3,000円)

お申込みはこちらから

http://www.beatiii.jp/seminar/index.html

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