BLOG & NEWS

2017.04.27

[Research Plan] A Case Study of Assessing ICT Integration in Provincial Philippine Public Schools (M2 Lian)

Hi, everyone!

My last entry was written in the field, and I have gathered (hopefully) sufficient data to analyze for my discussion. It was tiring, but also extremely fun. I always love going home in Davao and this was the longest I have been back since perhaps 5 years ago.

As an October entrant, I only have a semester left and roughly only 2 months to write my master's thesis. Hence, my research plan for this time is simple and clean: write, write, write! I plan on following the basic thesis form I am used to, being: [1] Background of the Study, [2] Review of Related Literature, [3] Methodology, [4] Results, Analysis and Discussion, [5] Conclusion, Limitations, and Recommendations. As of writing, I have finished the first chapter, although should time allow, I would like to polish it even further.

I always find myself having the hardest time writing because I had never liked doing it to reach a word count- which is what most essays require. But the past 1.5 years of taking all these history and media studies definitely trained me to write not only fast, but with great depth and essence. I find myself writing at ease now, and with even better quality compared to what I may have produced prior with twice as much time. Writing is definitely an art, regardless it be prose or poetry. BUT-! Academic Thesis Writing has its own rules and twists, therefore, I enrolled in a course made especially for it. I didn't need further credit, but might as well. After day 1, I had zero regrets- I perhaps saved myself 1-2 weeks just by knowing this reference managing application. It was definitely a great opener.

Regardless how comfortable I am with writing nowadays, literature review has always been my bane. I dedicated 2 full weeks of my time for it, almost as long as the analysis and discussion bit. I plan on organizing my thesis essay like this:

I. Background of the Study
  a. Globalization
      i. ASEAN Integration
  b. K-12 Policy Reform
      i. Technical and Livelihood Education
  c. Philippine Regional Differences
     i. Mindanao and San Isidro
  d. Research Problem and Questions
II. Review of Related Literature
  a. ICT Integration in Elementary Schools
  b. Developing Country Cases with ICT
  c. Philippine Culture in Education
  d. School-based Policy Planning
  e. Teacher and Administrator Motivation
III. Methodology
  a. Theoretical Framework
  b. Mixed Methods Research
      i. Quantitative Survey
      ii. Qualitative Interview
IV. Results, Analysis, and Discussion
  a. San Isidro Elementary Schools Survey Results
  b. Interview Analyses and Interpretation
  c. Participant and Environmental Observations
V. Conclusion, Limitations, and Recommendations

These are all tentative, for sure, and are subject to change as we go along the writing process. I hope to follow through with my very strict schedule, in line with my extra credit {fun} course:

Revised Schedule.PNGThat is all for now, I hope I write a good paper! 頑張ります!
Lian Sabella Castillo

2017.04.19

【今年度の研究計画】外国語学習における教室外活動に関する考察
(M2 林)

みなさま、こんにちは。M2の林怡廷です。
最近ようやく暖かくなりましたね。
先日、学際情報学府全体の構想発表会とゼミでの研究発表を終えて、やっと方向性を固めたところです。ご意見、ご指摘してくださった方々ありがとうございました。

それでは、本年度の研究計画を紹介したいと思います。

■テーマ
外国語学習における教室外活動に関する考察
 ー台湾人日本語学習者に着目してー

■背景
1. 社会的背景
 大学教育において提供されている外国語授業は週に二、三コマしか行われていない場合が多く、その限られた時間で上達するのはかなり難しい。それに、一クラスの人数が多いため、学習者の会話練習が授業で十分に確保されることは困難である。情報技術の進展により、膨大な教室外外国語学習資源がアクセスできるようになっている。特にインタネット上でのオンデマンド学習コンテンツが多く提供され、外国語学習はいつでもどこでもできるようになりつつある。そのため、多くの学習者は教室内だけではなく、教室外でも様々なリソースを通じて外国語を学習している。また、SNSを使い海外の友達と連絡を取ったり、YouTubeなどの動画サービスを使い外国の動画を見たりするなど、従来教材と見なされていないリソースを利用して学習することが多いと思われる。

2. 先行研究
 第二言語習得(Second Language Aqusition, SLA)の研究分野では教室外学習への注目が益々増えている。生涯学習の観点から見ると、学習経験を充実させるためには、教室外の外国語学習を促進することが重要であると考えられる(Butler 2011)。数多くの研究は、教室外学習は外国語学習の一部であり、言語習得に良い影響を与えられると主張している(例 Inozu et al. 2010, Sundqvist 2011)。質の良い教室外学習を構築することを支援するためには、最も重要なのは教室外学習活動の性質を把握することであると指摘されている(Benson 2011)。

2.1 教室外活動の実態
 Hyland(2004)は、香港の大学生は教室外でどのように英語を学習するを調査したところ、一番頻繁に取り組んだ活動は「メールを書く」「文章や本を読む」「テレビを見る」といった個人活動であると報告した。Doyle and Parrish(2012)は、日本人の大学生は空き時間に「教室外で英語を伝統的に使う」と報告した。テスト勉強に比べると、クリエーティブな活動、例えば英語を喋るや英語の歌を歌うといった活動を行う人が少ないという。一方、Inozu et al.(2010)では、トルコの大学一年生の教室外言語学習活動の内容と教室外学習に対する認識を調査し、その結果は、学生の英語に対する態度はポジティブであることが明らかにされた。ただ、約8割の学生は日常生活で英語能力を向上させる機会を探しているが、約4割の学生は教室外ではめったに英語を使わないと回答したという。

2.2 教室外学習と学習成果の関連
 教室外学習の形が様々であるため、どのような教室外学習活動が外国語学習に良い影響を与えられるかを明らかにする必要があると考える。磯田・田頭(2011)では、学生が授業外でどのような英語学習を行っているのかを調査し、TOEICスコアとの関連を分析したところ、学習時間・学習スタイルの差異はTOEICスコアに関連すると示した。ただし、量的分析に止めていたため、具体的にどのような学習活動が有効であるのかは明らかにされていない。Lai et al.(2015)は、教室外学習の多様性と学習成果を関連を考察し、より多種類の教室外学習活動は英語成績と正の相関があることが明らかにされた。しかし、この研究では教室外学習の数と学習成果との関連を分析したものの、どのような教室外学習活動がより効果的であるかは明らかにされていない。また、この研究の対象は中学生であり、英語学習は受験勉強が中心になりかねないため、生涯学習の視点で成人を対象にして調査することが必要と考える。

■先行研究の課題と研究目的
 今までの先行研究では、どのような教室外学習が学習成果にいい影響を与えられるか明らかになっていない。より良い教室外学習環境を構築するためには、有効である教室外活動を考察する必要があると思われる。そこで、本研究では教室外学習活動の実態、特にオンライン学習のあり方について調査し、学習成果または学習者の日本語に対する不安・自信・満足度などの指標との関連性について考察する。教室外学習活動の効果を明らかにすることで、今後の外国語学習の支援につながると考えている。

ーーー

研究の方向性は決めましたが、現在は研究対象(フィールド)と研究方法について日々考えています。また、学習成果の定義に関して、信憑性のある指標を見つけている段階です。
まずはプレインタビューで外国語学習のストーリーを深堀したいと考えていますので、「この人外国語すごい上手だからインタビューしてほしい」「私外国語ペラペラだからインタビューされたい」という方、ぜひメールしてくださいませ。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

【林怡廷】

2017.04.11

【今年度の研究計画】プログラミング学習におけるTinkeringの支援(M2 原田)

みなさん,こんにちは
M2の原田 悠我です.

桜が綺麗ですね.
先週末は本郷キャンパス近くの上野公園にも花見をしている人が多くいて,
新年度が始まった実感と同時に焦りが湧いてきています.
(ちなみに,曇りの日に桜を綺麗に撮るにはどうしたらいいのでしょうか.せっかくならば曇りを活かした写真を撮ってみたいとも思うのですが......)

今回から始まる新しいブログのテーマは「今年度の研究計画」です.新しく山内研究室に入ったメンバーも含めて,今年度の研究計画をご紹介したいと思います.山内研究室のメンバーが今どのようなことを考えているのか,読者の皆様と共有できればと思います.

さっそくですが,私の研究テーマは「プログラミング学習」です.もう少し詳しく言うと,「どのような支援があれば初学者が上手くTinkeringしながらプログラミングを学べるようになるか?」で,もう少し広く言うと「どのような支援があれば初学者は素朴なモノづくりから,知性を活用したモノづくりへと変化するか?」になります.

【背景】
本研究で注目しているTinkering(ティンカリング,いじくりまわす)というワードは,日本語でもちらほら見かけるようになりました.しかし詳しく見てみると,その定義は研究によって幅広く様々です.例えば,試行錯誤や実験を重視する開発プロセスと紹介されたり,明確な計画を立ててから開発するプロセスと対比的に紹介されたりします(Berland el at. 2013).

本研究では様々な論文で言われていることを検討し,「明確な計画を元にプログラミングをするのではなく,素材や自分の書いたプログラムのフィードバックを利用しながら作り上げていくプロセス」と操作的に定義した上で研究を進めています.

このようなTinkeringですが,初学者がプログラミングを学ぶという観点からその重要性が指摘されています(Hancock 2003).というのも,(1) まだ知識が十分でない初学者でもとりあえず動くものを形にできる (2) より複雑な学習をすすめる上で重要になる知識や経験を得ることが出来る,からです.そのため,Tinkeringによる開発を目指した開発環境が多く開発されてきました(例: Scratch, Alice).

【問題】
しかし,残念ながら学習者任せにTinkeringさせても上手く学べていない可能性が存在します.例えばTrial and Errorを繰り返すのみで,たとえ動くものを作れてもその仕組みや原理を理解していない学習者が存在することが報告されています(Perkins et al. 1986).つまり,よりよい学習を促すためには,学習者が自由にTinkeringしながら開発することを重視する一方で,どのような支援があれば学習者の深い理解を構築することができるかについて検討していく必要があると考えました.

【解決方策】
そこで,私は自己説明理論を基盤としたシステムを開発しています.自己説明とは自分自身に向かって学習内容や自身の考えを説明する学習活動です(Chi 2000).上手く問題解決が出来る人は自己説明を行っていたという研究から来ています.また介入によって(ある意味強引に)自己説明を促すことで,学習効果が高まったという報告もあります.そこで,「Tinkeringによる開発場面において,Trial and Errorの結果を元に自己説明を促すことで仕組みの理解が促進される」という仮説を設定しました.

【課題】
現在は主に実践フィールドおよび評価方法について検討している段階です.どの年代に・どれぐらいの時間をかけ・どのような評価方法であれば,学習者の学びを上手く捉えることができるのか,システムを改良つつ,研究のロジックと予備実験のデータを行ったり来たりしながら検討しています.
「こういう実践フィールドあるよ」「こういう評価方法がよいのでは」
などコメントありましたら,ぜひメールください!!

本年度もよろしくお願いします.

※ 研究計画の詳しい内容は,報告集に記載されています.
『プログラミング学習におけるTinkeringの支援
-自己説明を通じた仕組みの理解を促すシステムの試作-
The Support of Tinkering in Learning Programming
Prototyping a System: Facilitating Learner Understanding of Code through Self-Explanatory Activity.日本教育工学会研究会報告集, pp.325-332, 2017年3月.』

原田 悠我

2017.04.01

【山内研 今年度のまとめ】初心忘るべからず(M2青木)

大学院生活を振り返るというお題で、しかもこのブログを書くのも最後かと思うと、何か良いものを書かないと、、と思いあぐねてなかなか筆が進まず、だいぶ更新が遅くなってしまいました。(メンバーの皆さん本当に本当にごめんなさい。いつも迷惑ばかりかけています。。)

一度、ちょっと凝ったタイトルで8割書いたのですが、何かしっくりこず、全部を消去して、もう一度ゆっくり深呼吸をして研究生活を振り返ってみて書いてみると、「初心忘るべからず」という案外普通のタイトルになってしまいました。改めて、ことわざってすごいなとしみじみ感じています(笑)。


◆研究は人間らしい営み
ここに入った当初は、「研究」のことは何も知らず、全てが新しくて、ワクワクと不安に押しつぶされそうな毎日でした。

先行研究を読むということ、それをまとめるということ、そして、自分の研究をそれに位置付け、研究手法を学び、研究対象について考えぬく、、、ということ。そして、どんな研究が良いのか、どのような手法を取るべきなのかというようなことは、全てゼミやファシリテーターの方と相談しながら、議論しながら決めていく。そこにわかりやすい基準などない。全て、考え続ける必要があることばかりでした。

そんな営みの中にあって、研究ってとても人間らしい営みだなあ、と思いました。この表現が正しいのかはわかりませんが、それは、とても難しくて苦しくて、全然できるようになった気はしないけれど、新しいことを考え作っているという喜びは、とても人間らしいと感じました。

これからの時代に求められる他の多くの仕事でも、手続きは違えど、研究と同じように何かしらの価値を創造し提供していかなければなりません。その基礎となるものが鍛えられたような気がします(多分)。
研究の新しさ、面白さ、独自性はなんだろう?誰の役に立つのだろう?どのように整理すれば伝わるのだろう?、、、そんなふうに自分の生み出そうとしているものに問いかける姿勢は、すべてのことに通じる姿勢だと感じます。


◆豊かな時間
そんなふうに考える時間、そしてたくさんの方々とお話し、議論できた時間は、人生においてとてつもなく豊かな時間だったと思います。
考えてみれば、私はずっと、こんな話ができる仲間、そして時間を求めていたように思います。
大学時代は入りたかった大学にも入れず、入りたかったゼミにも入れなくて、あまり大学には行かずに、
アルバイトやボランティアをしたり、一人で本を読んだりしながら悶々と考えている時間を過ごしていました。
こんな研究がしたい!こんなことを考えている!と自分の考えていることを、実現できる環境が欲しかったんだろうと思います。そんな環境が、この大学院時代にはありました。
改めて、山内先生、助教の方々、そしてメンバーに感謝、感謝、という感じです。


◆「研究する自分」との出会いとこれから
大学院に入って、初めて「研究する自分」に出会いました。新しい自分でした。
これから私は、創業者として関わっているNPO法人PIECESというところで働くことになりました。
これからは、どんな自分に出会えるのだろうか。と考えるととてもワクワクしています。

NPOでは、実践がメインになります。場を毎日のように作り、考え、改善していく。そして、それを外の人に伝えていく。そんな活動をしていきます。
研究とは、少し違う頭の使い方をして行かなければならないなあと感じています。
山内先生が以前、「研究的実践者と実践的研究者がいる」とおっしゃっていました。自分の軸足はこれから実践になっていきますが、教育という実践が対象となっている研究では、実践と研究は明確な境界線があるわけではなく、連なり、お互いに影響を及ぼしあうある種の運命共同体のようなものなのかもしれないと思います。(そしてそうであるべきなのだろう、とも)

もともと私は小学生の頃から、社会(特に教育)をよりよくする仕事に就きたいと思っていました。好きなテレビ番組はニュース番組やジャーナリズム系の番組や本が好き、そんな小学生でした。
そのためにどんな仕事につけば良いのか、ということに関して、ずっと悩んできた人生だったように思います。それは今も変わりません。

研究にせよ、NPOにせよ、そのほかの仕事にせよ、どんな形であれ、教育を通して社会について考えていける仕事にこれからも関わっていけたらいいなあと思います。

研究の淵に漂ったこの3年間はとても充実し、楽しかった、それだけは間違いないなと思います。
そして、本当に多くの方々と、ここに来たから出会うことができたし、豊かな時間を一緒にできました。
その喜びを忘れず、研究頑張ろうと思った初心を忘れず、そして、小さい頃からの思いも忘れず、
これからも、楽しく、精一杯、そして時に休み、ぼーっっとしながら頑張っていきたいと思います。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

青木

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