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2012.08.12

【山内研との出会い】出会った頃の想いは今達成できているか

山内研との出会いを書き綴る【山内研との出会い】シリーズ、最終回はD3の池尻良平がお送りします!

...と思ったのですが、実はこのテーマ、僕がM1の頃に書いている以下のブログと被っちゃうんですよね(笑)改めて見るとこっぱずかしい内容なのですが良かったら見て下さい。

【山内研と私】歴史教育、3つの違和感、覚悟(池尻)
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2008/07/post_104.html

「じゃあ、これで...」というわけにもいかないので(笑)、今回は山内研と出会った頃にやりたかった3つのことが達成できているかを振り返る特別回にしようと思います。


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(1)「歴史って現代に役立つんだ!」ということを高校生に教えたい
 これは山内研だからこそできると思ったことです。実際、当時の山内研のゼミは月1回ペースで発表があったのですが、それに向けて海外の最新の歴史学習の研究を調べたり、そこから自分の追い求める歴史学習のモデルが作ることができて「めっちゃ研究面白い!」と思っていました。それと、学際情報学府は既存の学部ではカバーしていないことを重視する大学院なので自分のやりたいことがのびのびとできるようになったのもとても良かったです。おかげさまで今は歴史を現代に応用させるゲーム教材を2つデザインし、実際に色々な高校生に使ってもらいながら「歴史って役に立つんだ!」と思ってもらう実践を行っています。

(2)山内先生の「技」を習得する
 僕が山内先生に初めて会った時は「他の教授とは違う考え方や技を持っている...」という直感がありました。そこで、何が違うのかも含めて山内先生の考え方や技を習得したいという想いもあって山内研に入りました。研究についての考え方はもちろん、学校での振る舞いや教育に携わる色んな人達への話し方、コンサルタントのやり方など本当に多様な技を習得する機会があり、僕自身とても勉強になっています。全然まだまだ習得途中ですが、大学院に入ってから幅広い活動ができるようになったのは山内研に入ったからこそだよなあと思っています。

(3)歴史教育を変える!
 最初のゼミ発表のレジュメでこれをでかでかと書いたことで、ポートフォリオを開く度にこの言葉が見えてよく話題にされるのですが(笑)、これは当時も今も大真面目にやりたいと思っていることです。ただ、修士の頃に実践をさせてもらった高校を始め、幾つかの高校で自分の作った歴史の授業を行ってはいるのですが、高校は小中学校や大学と比べて研究や実践の展開をしていくのが大変ということもあって「歴史教育を変える」レベルには達していません。
 ただ、先生方が集まる学会や研究会に顔を出して高校の歴史教育の空気感を理解したり、授業だけでない形で高校生をサポートする色々なアプローチを勉強している中で、どうやったら歴史教育が変わりうるのかがうっすら見えてきたのも確かです。高校で研究をしたり、新しい教材を普及させるということはなかなか困難なのですが、今はそれを考えることが楽しかったりします。これも修士の頃に、山内先生が「高校で研究するスタンスは崩さないようにした方が良い」というアドバイスをしてくださって、ずーーーっと取り組み続けたからこそだからだと思います。


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 ということで、出会った頃にやりたかったことは現在半分くらいできているでしょうか。ただ、どれも山内研に入らないとできなかったことだろうなぁと思うので、学部の頃に山内研を選んで本当に良かったと思っています。いつまでも初志貫徹の精神で、これからも頑張っていきます!

[池尻 良平]

2012.08.09

【エッセイ】問題の意味を可視化して学習の離脱を防ぐ

8月7日から9日まで、函館で研究室の夏合宿を行いました。
例年夏合宿では、古典とされている教育研究者(デューイ、ピアジェ、ヴィゴツキーなど)をレビューすることが学習の中心なのですが、今年は新しい挑戦として、スタッフが抱えている現在進行形の「課題」に対して、担当した研究者であればどう解決するかを考えるという試みを行いました。

私が出した課題は、「オンライン学習における離脱」です。アメリカで大学中退率の上昇が問題になっているように、対面の学習であっても学習が続かずドロップアウトするということは起きますが、オンライン学習はさらに持続が難しく、Levi,Y(2007) によれば、25%〜40%が離脱するとされています。

この課題に対して、大学院生の伏木田さんと山田さんと私のチームで、担当したパウロ・フレイレとアラン・ケイの考え方から、どういう解決方法があるかを考えました。
議論の中で明らかになってきたのが、フレイレもケイも、「学習における問題の意味」を可視化する学習環境を構成しているということです。
フレイレは識字教育において、貧しい人々が文字を持つことによって世界を変革するための実践を展開しました。その際に、できるだけ身近な単語を文字で表す学習プログラムを構成し、世界との関わりがどう変わるのかを端的にフィードバックし、文字を学ぶ意味を理解してもらっていました。
ケイは、子ども向けのプログラミング環境であるSqueakの開発において、プログラミングによって想像の世界をシミュレーションすることによって、試行錯誤の楽しさから問題を解決してみたいと思わせる環境を構築しました。
問題の種類は違いますが、「これは私にとって解決してみたいと思える問題だ」ということを納得できるような可視化が行われているという点は共通しています。
オンライン学習はともすれば無味乾燥になり、学習の意味を見失いがちです。学習の離脱を防ぐためには、「問題の意味はあなたが考えてください」というスタンスではなく、「あなたにとって解決する価値がある問題なのだ」ということを可視化して納得してもらうことが出発点として重要になりそうです。

もちろんこれは一種の思考実験ですので、今後実践で試してみる必要はあります。ただ、他のチームも面白い知見がたくさん出てきており、こういう古典を現代に適用する読み方も面白いものだと実感しました。

山内 祐平

2012.08.04

【山内研との出会い】起・承・転・結


 こんにちは、博士課程2年生の伏木田です。5月からはじまりました【山内研との出会い】シリーズも第10回目。毎晩、オリンピックの試合にくぎ付けになりながら、何を書こうかなと考えていました。
 わたしが山内研を知ったのは、大学4年生の6月だったと思います。きっかけは、尊敬する友人が山内研に在籍されていたこと。大学3年生の終わり頃から、自分がのびのびと学ぶことができる大学院を探していたわたしは、"たまたま"その友人の名前をどこかのHPで見つけ、たどってみたら"たまたま"山内研にたどり着きました。その瞬間、頭の中で光が"ぱんっ"と弾けたように感じたのを覚えています。


■ 起 ■

 少し話はさかのぼりますが、大学に入る前、わたしは音楽療法士になりたいと思っていました。けれども、音楽大学に入る道ではなく、いろいろなことを広く学べる総合大学を選んだときに、その夢はお蔵入りしました。
 趣味として音楽を続ける代わりに、とりこになったのは、「人のこころ」に関わる学問全般でした。幸運なことに、大学1年生から卒業するまでの間、興味のある授業を自由にとることができる環境にいたので、ほんとうにいろいろな学問に触れました。その中で、認知心理学、教育心理学、社会心理学にはじまり、認知行動科学、神経科学、精神保健学にいたるまで、「人のこころ」に関わる学問に魅了され続けました。

■ 承 ■

 人が好きで、人とかかわり続けられる仕事がしたいと思っていたので、心理カウンセラーや臨床心理士という職業に強く惹かれていました。その一方で、専門性を極める前に、どこに行ってもつぶしが効く力を身につけおきたいという気持ちがありました。また、大学に入ってすぐの頃から、「大学院に行くんだ!」となぜか強く思っていたわたしは、大学院で何か新しいことを始めたいと思ったときに、どんな領域でも役に立つ基礎力がどうしてもほしかったのです。  
 そこで、いろいろな先輩に相談をして、大学3年生のときに(認知)心理学の専攻に進みました。そこでは、どうすれば未知の現象を研究によって明らかにできるのかという基礎的な手続きを、過酷な実験演習の中で学ぶことができました。今思えば、そこでの経験が、「研究は楽しい」という気持ちを芽吹かせてくれたように思います。

■ 転 ■

 そして大学3年生の終わり頃、こう思いました。「ここでの研究や勉強はとても楽しい。でも、やっぱり、人とかかわっているという実感を、研究の中で感じたい。誰かの役に立ちたいとい気持ちが形になるところで、研究がしたい」と。
 そこで、もう1度、いろいろな学科・研究科を片っ端から探しはじめました。そして、どこに行けば自分の望みが叶うのか、頭を悩ましているときにみつけたのが、友人の名前と山内研の存在でした。情報学環の教育部にも在籍していましたが、なぜか、山内先生を知らずに過ごしていたわたしにとって、学際情報学府で教育学にかかわれるというのは、ほんとうに衝撃でした。
 そこで何ができるのか、そこでわたしは何ができるのか、不安もたくさんありました。けれども、「入ったところで頑張ればいいじゃない」という母の言葉に、背中を押してもらいました。教育実習と卒業研究で頭がいっぱいの中、自分がそれまでやってきたことと、これからやってみたいことの橋渡しを考えながら、研究計画書を書いたことを覚えています。
 そして、今、山内研での生活は4年目を迎えています。

■ 結 ■

 大きな夢をしっかりと描いて入ったわけではなかったので、入ってからは、戸惑うこととがたくさんありました。自分が向いていないと思うことも、数えきれないほどありました。いつも目の前にあることだけを見つめているので、もう少し先を見越していたら、違う道を歩んでいたかもしれません。それでも今こうして、たくさんの人に助けていただく中で、人と人とがかかわりながら学ぶ環境を研究できていることに、しあわせを感じています。
 大学院での日々も、残りの日数を数えはじめるようになりました。ここを出たら何ができるのか、ここでの経験はどこに還していけるのか、頭を悩ます日々が始まりそうです。


伏木田 稚子

2012.08.01

【10年後の教室】学習者と社会がつながる―「ソーシャルラーニング」

日経 教育とICTオンラインのブログ連載「10年後の教室」第7回記事が公開されました。
学習者と社会がつながる―「ソーシャルラーニング」
善意の人々が学習を支援する時代

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120730/1057842/

ぜひお読み下さい。

山内 祐平

2012.07.27

【山内研との出会い】足らなかった単位に感謝

博士課程2年の安斎です。山内研究室に進学して早いもので、気づけばもう4年目です。僕が山内研究室の存在を知ったのは、大学3年生の時のことでした。

僕は学部時代、東京大学の工学部の精密機械系の学科に所属しており、インダストリアルデザインやプログラミングなどを学んでいました。しかし、所属する学部の専攻内容よりも、教育や学習に関心が移ってきており、会社を立ち上げて教育系ウェブサービスを運営していたり、中学生向けの連続ワークショップなどの実践活動に積極的に取り組んでいました。

おかげで、それはもう絶望的に単位が足らなかったんですよね(笑)にもかかわらず、通常の大学の授業というのは普通「1授業あたり2単位」が割り当てられていますが、工学部の授業はなぜか「1授業あたり1.5単位」で、しかもたいていの授業に筆記試験があるため対策が結構大変なのです。そんなお尻に火がついた状況で目をつけたのが、「他学部聴講」という他学部の授業を履修できるシステムです。少しでも自分の関心に近い授業はないかと他学部のシラバスから探していたところ、たまたま目に留まったのが山内先生が教育学部で開講している『学習環境のデザイン』という授業でした。なんとなく面白そうなタイトルだし、試験もないし、2単位ゲットだ!と思ってとりあえず履修登録をしてみることにしました。

授業内容自体は「デジタル教材」に焦点を当てたもので、そこまで自分の興味対象ではなかったのですが、第1回目の授業で山内先生が「学習環境デザインとは、人が自発的に学び、賢くなる仕組みを作ることです。」というようなことを仰っていて、その一言に自分の潜在的な関心を射抜かれた想いがし、直観的に「ここの研究室で研究が出来たら面白いことが出来るかも」と感じました。また、授業の内容も、山内先生はほとんど講義を行わず、学生による調査・発表・議論で構成される参加型の授業スタイルで、想像を超えた歯ごたえのある内容で、授業設計としても興味深く感じた記憶があります。その後は先生の書籍を読み、研究室を訪問し、情報を集めて受験をし...今に至ります。

正直に言うと、学部生の頃の自分は、教育や学習の分野において研究者の力をそこまで信じておらず、学会にこもって論文を書いているだけでは世の中を変えられるはずがないと思っていました。けれども、学際情報学府に入って山内先生をはじめ、魅力的な研究者に沢山出会い、学問を軸足に起きながらももう片足で実践活動を展開しながら社会にインパクトを生み出すようなスタイルに可能性を感じ、研究と実践を続けています。

とはいえ、この先のキャリアがどうなっていくかはわかりません。あの時単位がもし足りていたら、今の自分はなかったかと思うと、キャリアは偶然と直観の積み重ねによってつくられていることを強く実感します。もしかすると10年後、何かの拍子で研究者じゃなくなっているかも...。などと、色々な未来を妄想しながらも、自分の「いまの直観」を信じて、引き続き楽しく進んでいきたいと思います。

安斎勇樹

2012.07.25

【キッズデザイン賞】ホームコモンズ設計

山内が学習空間を監修したミサワホーム「ホームコモンズ設計」に対して第6回キッズデザイン賞を頂戴しました。
お世話になりましたミサワホームのみなさまと設計やワークショップでご協力いただいた特任助教の佐藤朝美さん、大学院生の安斎勇樹さんにお礼申し上げます。

ホームコモンズ設計
http://www.misawa.co.jp/homecommons/

第6回キッズデザイン賞受賞一覧
http://www.kidsdesignaward.jp/2012/news/pdf/n20120713.pdf

2012.07.22

【山内研との出会い】教育に役立つものを

みなさん、こんにちは。M1の吉川遼です。
5月から続いてきました【山内研との出会い】も9回目となりました。
前回までのエントリから、同じ山内研でも様々な出会い、想いがあるんだな、と皆さんが山内研を志望された背景の多様性を感じております。

さて今週、学際情報学府の出願締切を迎えましたね。出願までに山内研にも多くの入学希望者がお越しになり、僕も色々とお話をさせて頂きました。毎週研究生室に来られる皆さんそれぞれが教育に関する鋭い問題意識やそれを解決するための優れた「ツール」を既に持っておられ、とても興味深くお話させて頂きました。

そんな皆さんに1年前の自分を(勝手ながら)重ねつつ、お話しさせて頂いた約2ヶ月のうちに、僕もどうやって山内研と出会ったのか、なぜここを志望したのか、少し整理しておりました。
ということで、第9回目の今回は吉川遼が担当させていただきます。


■学部時代と問題意識の芽生え

学部時代の話に戻るのですが、僕は名古屋大学情報文化学部で4年間を過ごしておりました。この情報文化学部というところは、簡単に言ってしまえば学際情報学府と同じ文理融合を掲げている学部で、従来の細分化された学問を横断的に繋ぐことで学際的に社会の諸問題を解決できる人材の育成を目的としている学部です。僕はこの学部で政治学、経済学、地理学、社会学、心理学、情報工学、論理学、哲学、美学、デザイン、など様々な分野を4年間で学びました。文系・理系問わず幅広く学ぶ、という点では前々回の梶浦さんの学部時代と似ているかもしれません。

もともと僕はインタフェースのデザインやアプリケーションの開発に興味があり、卒業研究も何か開発したいなあ、という想いは前々から持っていました。そこで3年次には社会における情報技術の活用について研究している研究室に配属され、そこで研究を進めることになりました。

研究室では、博物館や地域といったフィールドを持って研究する人も多く、僕も前々から興味があった科学館で運良く研究をさせてもらえることとなり、博物館での情報技術の活用について研究を進めていたのですが、その際に博物館での学習補助に関する先行研究をレビューしているうちに、
「これって本当に教育に役に立っているって言えるんだろうか?」
「対象の人たちに技術を押しつけて満足してしまっていないだろうか?」
という疑問を抱きました。
事実、対象としている人が本当に必要としているのか疑問に思えるような研究も多くありました。

そうこうしているうちに「こういった開発研究をするのであれば、しっかり教育的指標を用いて開発・評価を行って、本当に学習に役立つと自信を持って言えるようなものを開発したい」と思うようになりました。

もともと学部時代から「学部4年間で大学終わるなんてもったいないし、自分の今後にとっても意味がない」と思っていました。というのも学部が「広く浅く」学ぶカリキュラムであったため、自分の専門性が身に付きづらく、そのため何を学んだのかよく分からないまま就活して、なんとなく卒論を書いて、なんとなく卒業して4年間を終えてしまう、という大学生活に陥りやすく、すごくもったいないな、と感じていたからです。

しかし自分の興味あることを何でも学べる情報文化学部に入学して、とてもよかったとは思っていますし、今でも学部のことは大好きですが、だからこそトコロテンのようにスポンと大学から社会にそのまま出るのではなく、学部での研究を大学院で発展させ、より専門性を磨いていきたいと当時は思っていました。


■6月 学際情報学府との出会い

そこで大学院を探していたところ、所属していたもう一つのゼミの教授から「学部の先輩で東大の学際情報学府に行った細谷という人がいるから一度話してみるといい」と伺いました。細谷さん(現在池内研所属)は高3の頃から知ってはいました(学部パンフレットに学生起業家として載っていた)が、話したことはなく、「なんだかすごい人なんだろうなあ」という印象しか持っていませんでした。しかし、実際にお話ししてみて細谷さんから「学府はとても刺激的で周囲の環境もとてもよい」と教わり、やはりここで研究したいという気持ちが芽生え始めました。

時期も時期だったので、学部の友人の坂野君(現在水越研M1)と一緒に名古屋から学際情報学府の入試説明会に参加し、色んな研究室のブースを見て回り、院生の方にも話を伺いました。
しかしながら、参加されたことのある人ならご存じだと思いますが、例年入試説明会はとても混雑し、地下2階のラーニングスタジオは入学希望者の熱気が充満します。
なので一番気になっていた山内研究室であまり話をすることができず、先生とも少しお話できた程度で、後悔しつつもその日は名古屋に戻りました。


■7月 山内研との出会い

後日、それでももっと研究について話がしたい、と思い山内先生にメールし、お会いする時間を設けて頂きました。またその後研究生室で池尻さんや菊池さん、末さん、呉さんなど院生の方とお話させていただき、その言葉の端々から「ここの人達はなんて熱意があって、まっすぐに研究活動をされているんだろう」と圧倒されたのを覚えています。

「ここで研究したい」という思いを胸に名古屋に戻ったはいいものの、既に7月を迎え出願まで既に3週間を切っていました。
今まで書いたことのない研究計画書をあーでもないこーでもないともがきながら出願締切ギリギリまで粘って仕上げる日々がその日から続くのでした。

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そんなこんなで僕もいつの間にかこうして院生として、めまぐるしい日々を何とか生きながらえつつ、充実した日々を送っています。

今年学府を受験される方は、もう出願も終えて、これから一次試験に向けて勉強を進める頃かと思います。
みなさんの健闘を祈ります。

次回はD2の安斎さんです。お楽しみに。

吉川遼

2012.07.18

【10年後の教室】Facebookが入試に使われる時代―「デジタルポートフォリオ」

日経 教育とICTオンラインのブログ連載「10年後の教室」第7回記事が公開されました。
Facebookが入試に使われる時代―「デジタルポートフォリオ」
ペーパーテストがなくなるとき、何が評価されるのか?

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120717/1056143/

ぜひお読み下さい。

山内 祐平

2012.07.15

【山内研との出会い】偶然の積み重ね

こんにちは。M1の吉川久美子です。
5月からはじまりました「山内研との出会い」シリーズ。
第7回目を担当させていただきます。


もう今年も7月の半ばとなり、昨年の入試のことを思い出します。
私が受験を決めたのは、6月でした。
学部時代に仮面浪人を経験していた私にとっては、
遅いスタートではないかと当時はとても不安でした。


既に大学院の修士課程を修了していたのですが、
ずっと「やり残した感」があり、研究に対して未練がありました。
そんな折、ある方々から、山内先生が代表をされているNPO法人Educe Technologies
を教えていただきました。


そこで初めて先生にお会いしました。
そしてその場を通じ、先生、山内研の先輩方ともお話しているうちに
「この研究室でもう一度研究をしたい」という思いを抱くようになりました。


とはいえ、東京大学です。
「私には無謀すぎる」と思い、一度はあきらめました。
しかし、研究したいという思いはあきらめることができず、
いろいろな大学院を探しましたが、やはり「山内研で研究してみたい」という思いは消えることがありませんでした。

「消えないのなら、やるだけやってみよう」


そう決意したのが6月でした。
そこからは多くの方にご助言いただきながら、ひたすら受験対策に取り組み、
アツい夏を乗り越えることができました。


思い返すと、山内先生とお会いできたのも、受験しようと決意できたのも、
そしてそれを乗り越えることができたのも、さまざまな方々との偶然の出会いの積み重なりからだと思っています。
そもそもNPO法人をご紹介していただいていなければ、今の自分はなかったと思います。今はとても不思議なご縁を感じています。


2年前、研究に未練を感じていた自分が予想もしていなかったところに、
今の私はいます。
みなさまに助けていただいてばかりの自分ではありますが、
修士課程の2年間、悔いの残らないように過ごしていければと思っています。


【吉川久美子】

2012.07.12

【講演予定】電子情報通信学会「教育とICT利用」

▼8月31日16時より以下の講演を行います。よろしければご参加ください。

日   時: 平成24年8月31日(金)16:00~18:00

会   場: 機械振興会館 地下3階研修1号室
(東京都港区芝公園3-5-8 地下鉄日比谷線神谷町駅下車徒歩8分)

題   目: 「教育におけるICT利用」

講師:
 1.小松 秀圀(NPO法人日本イーラーニングコンソシアム 会長
          NTTラーニングシステムズ(株) 企画調査室長)
 2.山内 祐平(東京大学 大学院 情報学環 准教授)

司会:新井田 統(KDDI研究所)

概   要:ICTの普及は人々の生活に様々な影響を与えています。子供の携帯電話利用は、 ICTの持つ負の側面が強調され、学校での利用が禁止されるなどの措置が進んでいます。しかし、一方では、ICTを上手に活用することで、学習やコミュニケーションに良い効果がもたらされるとする意見も有り、教育現場でのICT利用を促進する活動も行われています。本講演会では、教育におけるICT利用に関して、 社会人に対する教育法や人材育成法,高校生や大学生を対象としたソーシャルメディアによるキャリア支援の実践的な活動報告を基に、現状の課題と対策について第一線でご活躍の方々にご紹介頂き、今後の方向性について議論を行います。
 多くの方のご参加をお待ちしております。

プログラム:
<講演1>小松 秀圀 「情報爆発で変革するICT基盤と人材育成法」
 サービス産業の台頭により、情報爆発する社会ではワークパラダイムが大きく変化しており、そこで働く人の育成法も教授法も変化している。本講演では,大きく変革する人材育成法と教授法を支えるICT環境と、最新の成人教育法について紹介する。

<講演2>山内 祐平 「ソーシャルメディアを利用したキャリア学習の支援」
 高校生と大学生・社会人をFacebookでつなぎ高校生のキャリア学習を支援するSoclaプロジェクトについて、ソーシャルメディアの利用状況・質問紙調査・事例分析から,部分開放型のソーシャルメディア利用による学習の可能性について報告する。


定   員:
100名(先着順で定員になり次第締切)

申込締切日:
開催日当日まで受け付けます。


参 加 費 :
無料 ※非会員の方も無料でご参加頂けます。

申込方法: E-MailまたはFAXで、下記申込フォームに記入の上、お申込下さい。
お申込後にE-MailまたはFAXで「参加番号」をお知らせします。

申 込 先 :
E-mail:kouen@tokyo.ieice.org  FAX:(03)3433-6659

申込フォーム:
開催月日:
題目:
会員種別(右記より選択): 正員・学生員・非会員(社会人)・非会員(学生)
会員番号:
氏名:
勤務先:
勤務先TEL:

そ の 他 : 講演題目、講師等は都合により変更になる場合がございます.

主   催: (社)電子情報通信学会 東京支部 電話(03)3433-6691

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