2026.10.08
こんにちは。修士1年の上林山です。
大学院に入って半年が過ぎ、最近改めて感じているのが「ご学友」のありがたさです。
研究の相談ができることはもちろん、授業で困ったときに「ちょっと教えてほしい」と声をかけられる人がいると、大学院生活の安心感はずいぶん違うように思います。
合同研究会で感じたこと
先日、大阪大学との初めての合同研究会がありました。普段とは異なる研究室の皆さんと話す機会をいただき、大学や研究室を越えて、同じ時期に学んでいる仲間とつながることの大切さを感じました。
印象に残ったのが、山内先生が学生時代の同年代の方々とのつながりが励みになっていたとお話しされたことです。
当たり前の事かもしれませんが、研究を導いてくださる先生方にも、仲間とともに学び、悩みながら研究を乗り越えてきた期間があったようです。
先生方の若い頃の写真を見ながら、「ここにあの人がいる」と楽しそうに話される様子には、少しうらやましくもなりました。
私もいつか、今の仲間と写真を見返しながら、あんなふうに話せたらと思います。
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授業で実感した「聞ける人がいる」安心感
ご学友のありがたさは、研究会の場面だけではありません。最近は、選択必修の授業で、講義からディスカッションまですべて英語という授業に出くわし、絶賛苦戦中です(スマートグラスか同時翻訳できるAirPodsを買うか真剣に迷いました…笑)。
そんな時に「困ったら聞ける人がいる」と思えることは、大きな安心につながります。一人で抱えていると大きく感じる困りごとも、人と話すことで、何が分からないのかを整理できることがあります。
分からないことを抱え込まず、助けを求められることも、学び続けるためには必要なのだと感じています。
研究テーマが違っても、貴重な仲間
社会人として働いていると、人とのつながりを仕事や役割だと割り切って捉えることが多くなりました。その中で、同じ学生として悩みを話せる関係は、研究テーマや経験が違っても貴重だと思います。
こうした何気ない交流は、研究者としての歩みにも関わるようです。Wuestman らの研究(2023)は、数学分野の博士課程学生およそ9万人を対象に、周囲の仲間が将来のキャリアにどう影響するかを分析しています。
それによると、同じ指導教員の下にいる仲間とは、キャリアの初期に競争が生じやすい一方で、指導教員を共有しない仲間、とくに同期からは、支えとなる効果が見られました。
一つの分野のデータではありますが、研究室の違う同期との何気ない会話が、長い目で見て自分の研究を支えてくれる可能性があるというのは、心強い知見でした。
入学式の言葉と、これから
今年4月の入学式で、藤井総長は、新たに出会う友たちと語り合う時間をつくってほしいと呼びかけていました。時間効率が重視される中でも、あえて対話の時間を大切にしてほしいというメッセージだったと受け取っています。
とはいえ、日々の予定に追われると、授業が終わればすぐ帰ってしまったり、知っている人の顔を見かけても、声をかけようか迷っているうちに通り過ぎてしまう日もあります…。そんな時は迷って通り過ぎず、なるべく自分から声をかけていきたいです。
自戒も込めて、今、一緒に学べる皆さんとの時間を大切にしていきたいね、という振り返りでした。
【参考】
藤井輝夫「令和8年度東京大学大学院入学式 総長式辞」(2026年4月13日)https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message2026_05.html
Wuestman, M., Wanzenböck, I., & Frenken, K. (2023). Local peer communities and future academic success of Ph.D. candidates. Research Policy, 52(8).