2026.06.25

社会人大学院生という選択(M1 上林山 大吉)

こんにちは、上林山と申します。
今春から東京大学大学院・学際情報学府に入学し、社会人大学院生としての生活をスタートさせました。

「社会人大学院生」と言うと、少し落ち着いた響きがありますが、私はまだ26歳です。
実際、大学構内を歩いていると普通に学部生に間違えられます。自分で言うのもなんですが、まだまだぴちぴちだと自負しております。

一方で、会社では大手企業の総合職として働きながら、社内では教育担当としてリスキリングを教える立場も担っていました。
社外では、オンラインコミュニティで講師として資料作成のノウハウを伝えています。

そんな私が大学院に進学しようと思ったきっかけは、職場の内外で教育に携わる機会が増えたことでした。

社外のオンラインコミュニティで活動する中で、大人たちが自発的に学び直しをしている現場を目の当たりにしました。
そこでの学びが本業に還元されたり、次のキャリアへの足がかりになっていたりと、リアルな変化が起きていました。
「これは面白い、ちゃんと研究したい」と思ったのが、進学を意識し始めたきっかけです。

当初は大学時代に経済学部だったこともあり、MBAが取得できる経営系の大学院や、東大内の経済学の大学院も検討していました。
その中で敢えて学際情報学府、そして山内研を選んだのには、いくつかの理由があります。

1. 多様な人々が集まる環境

学際情報学府には、ストレートに進学した若い学生だけでなく、企業で20年以上第一線で活躍してきた社会人や、多くの留学生が在籍しています。
社会人学生の割合はおよそ4分の1ほどで、山内研にも各学年に1人は社会人大学院生がいる印象です。自分だけが浮いてしまうような環境ではないというのは安心材料でした。

2. 研究の自由度と柔軟なカリキュラム

MBAのような専門職大学院はカリキュラムがある程度決まっており、プログラムに沿って学ぶ形になります。
一方、学際情報学府は研究テーマの自由度が高く、自分の問いを深く追求できます。
また、標準修了年限は2年ですが、事情に応じて3年かけて修了することも可能なので、仕事との両立に不安がある方も比較的学びやすい環境かと思います。

3. 「今しかない」という覚悟

今後数年のうちにマネージャーへの昇進が見えてきたとき、部下のマネジメントや組織づくりに追われ、研究に向き合う時間はなくなるだろうと感じました。
だからこそ、この2年間が研究に集中できる最後の機会だという覚悟が、進学の決め手になりました。

大学卒業後、進学までに数年のブランクがありました。でも今は、社会人経験を挟んだことによるブランクをポジティブに捉えています。

企業で働いてきたことでドメイン知識が身につき、「こういう研究がしたい」という明確な意志を持って大学院に臨めています。
授業で得た学びが実務に直結する瞬間があったり、逆に現場経験が研究の深みを支えてくれたりと、学びと仕事が相互に還元し合う感覚があります。

社会人を経てから大学院に入る意味があるのか、と不安に思う方もいるかもしれません。でも私自身は、ちゃんと意味があったと感じています。

さいごに

もちろん、働きながら大学院に通うのは楽ではありません。
仕事、授業、研究、課題、発表のルーティンを回すのが大変なこともありますが、ここでしか得られない養分があるのを日々実感しており、今このタイミングで大学院に来てよかったと思っています。

社会人で山内研への進学を迷っている方は、ぜひ受験を検討してみてください。

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