2021.10.29
M1の久保田です。10月はノーベル賞の発表があり、(私の昨年までの研究に関わっていた)TRPチャネルを発見したDavid Julius と Ardem Patapoutianが医学・生理学賞を受賞したのが印象的でした(記事)。ノーベル賞の発表を見るといよいよ年末だなと感じさせられます。
M2の先輩に続き、研究に役立つ自分なりのTips, マイルールについてのお話です(先輩がたのTipsはとても参考にさせていただいています、ありがとうございます!ちなみに、このブログはGoogle Calendarに予定を立てる倉持さんスタイルで書いています笑)。もちろん計画を立てることは大事でこれまでにも計画は立ててきたのですが、私の場合はうまくいかないことが多いです...。行動が決められている状況ではなく「やってみよう」と自発的に行動できる状況のほうが研究が進むので、如何にノリノリで研究できる環境を作るかを意識してきました。今回は3点紹介いたします。
1. 研究モードになるための音楽を流す
歌詞があったり、演奏経験があったりする曲だと曲の内容が頭に入ってきてしまうのですが、不思議と聞き流せる・集中できる音楽があります。私の場合は日によって異なっていて、ハワイアンカフェBGM(ハワイのビーチで作業している気分になる)や集中用の音楽(脳内でα波が出やすくなるように考えられた音楽らしいです)、ディズニーリゾート内のBGM(実際に行った気分になりノリノリで研究できます!)などを聞いています。因みに、自分がどの曲を選んだかを見返すと、自分の傾向も見えてきます。
2. よく使うリンクにアクセスしやすい環境をつくる
オンライン授業が増えて(その他の原因もあるかもしれませんが)、Google document や spreadsheetでの共同作業も増えました。また、論文もたくさん読んでいく中で、「TABが多すぎて何が何かわからない!」「すぐに開きたいのにどこにあるんだ!」状態になってしまい、そこで「すぐにアクセスする方法」を模索しました。以下がそのうちの一部です。
① よく使うリンクリストをつくる
Documentでは、記入している文章にリンクを埋め込むことができます。それを使って、自分なりにリストを作成します。お気に入り登録してもいいのですが、私はなんとなくこの方法が気に入っています。
② Slackの活用
Slackでのやりとりが多いので、その便利機能紹介です。チャンネル上部には「+関連ページを追加する」というボタンがあり、そこにリンクを貼ることができます。MTGや共同で作業しているシートのリンクを貼ることで、私自身アクセスしやすくなりました(ちょっとした時間がかかってしまう、、というストレスがかなり軽減されました)。
3. 運動をする
自分がノリノリな状態で研究するためには、よくない状況をできる限り減らすことが大事だと思うので、その方法として運動が有効だと考えています。私の場合はバレエのレッスンに行くときが一番リフレッシュでき、レッスン後には「楽しかった!また研究も頑張ろう!」と気持ちを切り替えています。運動時には一時的に思考を研究以外に向けることになるので、煮詰まってしまった・情報過多になってしまった自身の状態をメタ認知しやすくなります。そこから問題点を整理したり、新たな発見をしたりすることで、次の行動にシフトできます。
自分の意欲をあげる方法をまとめると以上のようになります。「コントロールされるのが苦手で自分の意欲で行動したい」と考えていますが、そのための方法自体もコントロールなのだ(コントロールされていないように思わせながらコントロールする方法を考えていたのだ)と思いました。次回の記事には、研究手法のTipsを挙げられるように引きつづき頑張ります。
M1 久保田 愛海
2021.10.24
M2の岩澤です。前回の倉持さんのブログに引き続き、「研究に役立つ自分なりの小さなTips、マイルール」をご紹介します。
研究計画そのものに向けたTipsではないですが、今回挙げるのは下記の3つ。たぶん研究方法に関しては、博士の先輩方が参考になることをいろいろ書いてくれると思います。
1. 研究モードになる環境を作る
2. 心の拠り所を作る
3. 寝る
1. 研究モードになる環境を作る
私は基本的にマルチタスク型の人間なので、読書も複数の本を並行して少しずつ読み進めたり、いろんな仕事や書き物を往復しながらこなしていく方が得意なタイプなのですが、研究ではこれができませんでした。研究そのものがマルチタスクを求められるからです。膨大な量の先行研究を思い出し、ここまで積み重ねてきたロジックになる格の部分を肉付けするように情報を探しながら、同時に実践の内容も考えるーーとなってくるとそれだけで脳のCPUが限界になるので、途中で仕事や他のタスクを思い出した瞬間にシャットダウン…再起動にすごい時間がかかる…。ので、普段の作業から研究モードに切り替えるための環境作りが大事だと感じています。
私の場合は自宅のデスクよりも、近所のワークスペースに必要なものだけを持っていって作業をすることが多いです。(自宅だと他の書類が目に入ってしまう)もしくは大学の研究室や、ラーニングコモンズ。周りで集中して頑張ってる人たちがたくさんいると、だらけてる場合じゃないな、と気持ちが切り替わります。
また、せっかく場所を切り替えて研究モードになっても、途中で仕事や遊びの連絡がきたら脱線してしまうので、「この日は研究以外をしない」「今日は○○時以降は他の作業をしない」と意思を強くして決めておくようにしています。その代わり、決めてない日に研究が進まなくても、自分を責めないのがマイルール(苦笑)
これは、研究室の池尻大先輩が「やっぱり研究日作らないとだね〜」と言っていたのをM1の時に聞いてから実践してることですが、本当にその通りだなと実感しています。「研究日確保スタイル」というらしいですが、詳しくはブログを遡ったら出てきたので、興味のある方は読んでみてください。ちなみに、「最初の頃はうまく機能していたものの、半年も経つとこのスタイルも失敗だなと判断するようになりました」とのことです。
2011.12.03【山内研メンバーの一日】博士課程専用ライフスタイル
2. 心の拠り所を作る
メンタル維持の観点からたぶん2番目に重要。私の場合は趣味がこれに当てはまっていて、美味しいワインを飲んだり、料理をしたり、海に入ったりする時間をしっかり作ることで、気持ちに余裕を持たせてあげるようにしています。今は新型コロナウイルスの感染防止のためにお店は時短営業で、お気に入りのお店もワインのラストオーダーが20時。「ラストオーダーまでにここまで終わらせる!」と頑張ってから、感性だけでじっくり楽しめるワインと向き合いながら、脳内に眠っていた昔の旅や出会いの記憶たちを掘り起こすのが好きです。
修論締め切りまであと2ヶ月少し。同じ状況でも、「やばい、あと2ヶ月なのに全然進んでない上に沼にハマった…どん底…。」と狭い部屋に1人で篭って作業しようとしても、焦るだけで効率は悪い上に、メンタルやられます。「あと2ヶ月ちょいか〜、海入ってワイン飲んで気持ち切り替えて頑張ろう〜〜」と思っている方が健康的だと思うんです。(え、この余裕がラスト3週間の時点で維持できているかどうか…?それは次のブログ更新くらいのタイミングでご報告できると思います…。)
趣味である必要もないかもしれませんが、友達と会う時間を作ったり、散歩してちゃんと空気を身体に入れてあげたりと、気持ちの整理ができる方法を見つけるのはおすすめです。
3. 寝る
1番大事なのは、やっぱり睡眠です。私も一時期「ショートスリーパーだから5時間で全然平気!」と思って夜遅くまで作業をしていたのですが、急に倒れたことがあったので、睡眠時間は何よりも優先させています。寝る前に湯船に浸かったり、アロマを焚いたりするのが最近は好きです。(締め切り何日前までこれを実践できるのかどうか…それは次のブログ更新のタイミングで……)
ところで、イルカって可愛いですよね。脳を休めたいときにYoutubeで可愛いイルカの動画を見ています。修論頑張ります。
M2 岩澤直美
2021.10.22
こんにちは!M2の倉持です。
今回のテーマは「研究に役立つ自分なりの小さなTips、マイルール」ということで、修論執筆の山場を迎える私のマイルールを2つ紹介したいと思います。
1つ目がGoogleカレンダーを活用したスケジューリングと実行タスクの可視化です。
修論の提出までの残り時間がシビアになってきている中で、提出というゴールから逆算して、計画的に執筆を進めることが重要になってきています。ダラダラしたくなることも大いにあるのですが、今はとにかく自分のダラダラ欲に打ち勝つことが重要です。そのために、私はGoogleカレンダーをフル活用しています。前日に、何時から何時までどのタスクを行うか、明日の予定を全てGoogleカレンダーに入れるようにしています。そして、当日は、どのタスクに何時間使ったのか、想定よりもどれくらい早く/遅くそのタスクを実行することができたのか、結果をGoogleカレンダーに入れるようにしています。これらを実施することで、各タスクをこなす自分にタイムプレッシャーを与え、緊張感を持ってタスクに取り組むことができます(今のブログ執筆も1時間想定で緊張感を持ちながら書いています)。またどの作業にどれくらいの時間がかかっているか可視化されるので、データが溜まれば溜まるほど、各タスクの工数の予想精度が上がっていきます。修士2年のこの時期になると、時間と自分の集中力との勝負になるので、このような工夫は(私のような、気がつけばYoutubeで海外サッカーのスーパープレー集を見てしまっているような人には)有効だと考えています。
2つ目は、なぐり書きでも良いから、その日進めた研究を文章化しておくということです。これは、情報学環の吉見俊哉先生が授業中に仰っていたことで、「有名な先生が言ってるからやってみるか〜」くらいの軽いノリで愚直に始めてみたのですが、特に研究の背景部分の執筆や先行研究レビューに取り組むときに非常に有効であると感じています。M1の先行研究レビュー時期や、M2になって研究の背景部分を執筆する際は、膨大な量の先行研究を読み、体系的にまとめていく必要があります。その作業を行う時に、ただただ読みまくって、わかった気になって放置しておくと、数日のうちに頭から読んだ内容が消え去り、同じ作業を後日もう一度しなければならないという状況に陥ります。こういった事態になることを可能な限り防ぐために「文章化」が役に立ちます。今日自分はどんな文献を読み、何がわかって、何が分からなかったのか。これくらいの情報だけでも良いので、文章化しておくと、翌日以降に研究を始める際に、前日までの進捗を振り返る時間を大幅にカットでき、スムーズに新しい文献のレビューに移ることができます。※もちろんこの「文章化」は、レジュメの形にしたり、修論の本文を書くという作業にも置き換わると思います。
軽いノリで始めたのですが、M1の頃にやり始めてスプレッドシートにまとめていた内容が、M2で研究の背景を執筆する際に、ボディブローのようにじわじわ効いてきているのでおすすめしたいマイルールです。また、これに派生して、先生が授業の中でふわっと言ってることが実はめちゃくちゃ大事なことだったりするので、授業が脱線した時でもしっかりと話を聞いておくという(Tips?)は重要かもしれません。
以上、非常にシンプルな内容ではありますが、私のマイルール紹介でした!これから他の院生の投稿もどんどん増えてくると思います!非常に楽しみです!
※ちなみに今回のブログ執筆には1時間半かかり、途中、自分のダラダラ欲に負けて10分間Youtubeで可愛いネコの動画を見てしまいました。反省して明日からまた頑張りたいです大号泣
2021.10.08
大学院学際情報学府の冬季入試が1月から2月にかけて行われますが、それに先立ち研究室の説明会を11/4(木)にオンライン開催いたします。
▶︎山内研究室説明会
11月4日(木)12時から13時まで
12時〜12時10分:研究室の概要説明 (山内祐平)
12時10分〜12時20分:大学院生・スタッフの自己紹介
12時20分〜12時30分:質疑応答(山内祐平)※1
12時30分から13時:大学院生・スタッフとの個別相談 ※2
(ひとりあたり30分程度)
※1 受験の公平性を確保するため、山内は研究計画に関してコメントできません。
ゼミの運営や研究プロジェクトについて質問を受けます。
大学院生・スタッフとの相談
※2 研究室の雰囲気や研究の内容について聞いてください。
大学院生・スタッフは審査に関わりませんので、研究計画について意見を求めてもかまいません。
参加を希望される方は、こちらからお申し込みください。