2014.05.26
みなさまこんにちは、M1の青木翔子です。
本日より、新たなブログテーマ【山内研での活動】に切り替わります。
山内研では、日々どのように研究が進められ、1年を通してどのような活動が行われているのでしょうか。
今回のブログテーマでは、その一端をご紹介できれば、と思っております。
第1回めの今回は、「研究発表」についてです。
院生の生活の中心は、「研究」ですが、その研究の進め方はそれぞれの研究室によって異なるかと思います。
山内研の特徴としては、じっくり研究について議論する場が設けられているということがあります。
方法としては、山内研ではゼミの時間に研究の進捗報告として、「研究発表」が行われます。
ゼミは週1回開かれ、順番に2人ずつ発表を行います。
ですので、自分の順番が回ってくるのは、1〜1.5ヶ月に一度です。
※研究発表でのポイントは、2012年度のブログテーマ【研究発表のこだわり】で詳しく述べられているので、是非そちらもご覧ください。
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/11/
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2012/12/
研究発表では、進捗報告の後のじっくり且つ活発に議論できる場が要です。
助教の方々、先輩方からの鋭い質問や問いかけ・アドバイスはとても身に沁みるものばかりです。
自分の発表ではないときも、進捗報告を集中してききそこから意義のある質問を生み出す、という訓練になります。
ディスカッションでの会話こそが研究を深め、学びを深めるのだなあ、としみじみ感じております。
そして、そこで出た課題と山内先生からのご教授をもとにまた次の研究へと移行していきます。
M1の身ですので、研究をどのように進めていけばいいのか?など不安は尽きません。
しかし、山内研での充実した議論やフォロー体制を経て、学んで行きたいと思っております。
なんだか、堅苦しい感じになってしまいましたが、ゼミでの活動は、とてもとても楽しいです!
第2回め以降では、ファシリテーター制度や、合宿について書いていきます!
お楽しみに!
--------お知らせ----------------
5/31(土)13:00〜
学際情報学府の入試説明会が開催されます!
山内研への受験をお考えの方は、是非この機会にお越し下さいませ。
当日は、山内先生もいらっしゃいますし、研究室案内なども行う予定です。
また、ブースでは、関連書籍も紹介しております。
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2772
みなさまにお会いできるのを楽しみにしております!
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【青木翔子】
2014.05.16
みなさま、はじめまして。
今年度より山内研でお世話になっているM1の松山彩香です。
入学して一ヶ月半が経ち、本郷キャンパスに通うのにもすっかり慣れつつあります。
私は、何かを作ることで学べるツールを開発したい!と思って山内研に来ました。
学部時代とは研究分野が少し異なるので、大変なこともありますがその分新しい学びの多い毎日を送っています。
今年度の研究計画について、ざっくりとですが紹介させていただきます。
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■タイトル
創作活動を通じた学習を支援するツールの開発
■背景
現在の学校教育は教科書の文字を追う授業スタイルが主流であり、教科学習において生徒が受け身になりやすい。近年は「基礎から積み上げていく学び」から「基礎に降りていく学び」への移行が検討されており(市川 2004)、実現したいものを創作するために学ぶことは後者であると言える。創作は教科学習の意義を実感できる機会も多いが、教科学習に苦手意識がある場合、創作活動と教科活動の結びつきを意識できない場合がある。
■目的
本研究では、小中学生に創作活動と教科学習の結びつきを意識させるツールを開発し、教科学習に対する意欲を向上させ創作における発想力を増加させることを目的とする。
■期待する成果
創作活動と教科学習の結びつきが意識されることで、教科学習に対する意欲を向上させ、学習したことによって創作の幅を広げることができる。また、創作だけでなく、自己の活動と教科学習を結びつける意識作りを支援する効果が期待できる。
■補足
院試のときはシリアスゲームなどのツールを提案し、これよりもう少し具体的な内容で書いていました。
ですがもう少し幅広く考え直し、現在また新たに絞り込んでいるところです。
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これから2年間、自分らしい研究ができるようにこつこつ努力していきたいと思います。
まだまだ未熟者の私ですが、これからよろしくお願い致します。
さて、本郷キャンパスでは明日から五月祭が始まるので、今日はその準備でキャンパス内がとても賑やかでした。
私も論文読みの息抜きということで来場者として楽しみたいと思います。
また、5/31(土)には、私たちの所属する学際情報学府の入試説明会があります。
山内先生に加え、M1の3人で山内研を紹介させていただきます。
どんな方にお会いできるのか、とても楽しみにしています!
【松山彩香】
2014.05.10
はじめまして。
今年から山内研究室で学ばせていただいております、逆瀬川愛貴子と申します。
文系学部しかない大学から、学際情報学府に進学してから1ヶ月と少し経ちました。
この大学院は、理系からの進学者がいるだけでなく、社会人の方も多く学んでいるので、さまざまなバックグランドと価値観を持った方々と接する機会があり、とても刺激的な毎日を過ごすことができています。
さて、記念すべき初ブログのテーマですが、「今年度の研究計画書」ということなので、まだ具体性の足りない状態ですが、申し訳程度に紹介させていただきます。
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◆タイトル
社会とのつながりを見出す協同学習に関する研究
◆研究背景
現代においては、地域や地域社会の問題の解決に向け、当事者意識をもち行動できるグローバル時代に対応した資質・能力、技能をもった人間の育成が重要であると指摘している。(多田2013)
また、小学校から高校まで全ての学校で総合的学習の時間が導入されることになり、これまでの学校教育で支配的だった一斉授業の形態が、もはや成り立たなくなってきていると述べている。(中野2001)
社会において求められる人物像が変化する中、学習のあり方も多様化しており、学生が共通の目標達成を目指してともに学ぶ協同学習が注目を集めている。協同学習とは、教育において小集団を活用するもので、自分と他者の学習を最大限に高めるために、協同して学習するものであり、(Johnson, D.W,&Johnson, R,T& Smith. K. A.2001)他者との関わりの中で学ぶことにより、学習テーマについてより意欲づけられ、自分の意見を表す機会が保証されるため、学習内容のより深い理解につながる理論である。
◆研究内容
社会協同学習というアプローチでリサーチを進めていき、社会でおこっている様々なことがらを自分に関連のあることと捉えられる想像力を培い、社会とのつながりを意識する中で、生徒が改めて自己を見つめ直すような研究をしたいと考えている。
◆キーワード
社会
協同学習
シティズンシップ教育
開発教育
ESD教育
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現在は、協同学習の理論について学んでいる段階ですが、
日々こつこつと文献を読み進めることで、研究について右も左も分からなかった私が、最近やっと自分の中で知識が体系化されていく感覚をわずかながら感じられるようになりました。
こうも優秀な方々に囲まれると、自分に足りない部分が見えて落ち込むこともありますが、これから2年間、たくさんの発見と学びに出会えるよう、日々邁進していきたいと思います。
【逆瀬川愛貴子】
2014.05.01
はじめまして!4月から山内研でお世話になっておりますM1の青木翔子と申します。
入学から1ヶ月経ちましたが、学際情報学府、そして山内研という学びの場に、今までにないワクワクを感じております。
そして、同じ目標を持って励む仲間に出会えたことに、改めて幸せを感じております。
さて、そんな私の研究計画ですが、以下のようなものを考えております。
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■タイトル
大人と若者をつなぐ学習環境デザイン ー若者文化に着目してー
■背景・目的
現在、若者の問題として、生活において個人化が進み、人間関係の希薄化が進んでいることがあげられる。特に、社会から閉ざされた学校という世界にいた若者は、モデルとする大人に出会うことがなく将来展望も持てなくなっている。
よって、本研究では、若者を対象とし、人間関係・将来展望を形成する実践共同体をデザイン研究することとする。
■仮説
現状では、地域や学校における居場所づくりなどが提唱されているが、居場所において若者の人間関係・将来展望の双方が形成されているかどうか疑問が残る。さらに、居場所に若者が積極的に参加しているとは言い難い。
そこで、若者が積極的に参加していると考えられる若者文化に着目する。若者文化は、しばしば批判的に捉えられるが、人間関係や将来展望を獲得している側面もあると考える。
よって、若者文化の共同体を研究し、若者が積極的に参加し、人間関係・将来展望を獲得できる共同体への示唆を得たい。加えて、若者文化に埋め込まれた学びも明らかにすることで、他分野への応用可能性を見出したい。
■学びたい理論的枠組み
Lave & WengerのCommunity of Practice
J. P. GeeのAffinity Space
学習環境デザイン
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現在は、「居場所」というキーワードで、先行研究のレビューを行っております。
まだまだ手探り状態ですが、頑張って良い研究に仕上げていきたいです。
私は、どちらかというと、好奇心の赴くまま浅く広く生きてきた方だと思います。
この2年間は、こつこつと学び、自分の根をしっかりと深く成長させるということを意識しながら研究を進めたいと思っております。
これからどうぞ、よろしくお願いいたします。
【青木翔子】