2024.10.16
皆様、こんにちは。M2の入澤です。
秋学期も始まり、いよいよ修論提出まで3ヶ月を切りました。修論研究もラストスパート!と思ってやり抜きたいと思います。
さて、今回は山内研周辺の人ならば関わる方が多いワークショップについて。特に、ワークショップの会場について書きたいと思います。なぜ、このテーマでブログを執筆するかと言うと、修論研究の一環として夏休みの間にワークショップを行っており、良い会場があることのありがたみを痛感したからです・・・!
私の研究では以下のリンク先にあるようなワークショップを実施しました。夏休みの間に9回、合計40名以上の大学生を対象に行っています。
ダイバーシティワークショップ:多様性の交差路での「代話」①
ダイバーシティワークショップ:多様性の交差路での「代話」②
参加者募集、ワークショップのプログラムの開発、毎回の資料の印刷などの準備、実施・データの収集、参加者への謝金の対応などなど・・・本当に大変だったのですが、とても価値ある実践を参加者に届けることができたのではないかと手前味噌ですが思っております。また、開発したワークショップは事前事後で測定指標で有意差がちゃんと出ており、効果を示すことができたこともありがたい経験でした。
さて、そんなワークショップですが、参加者に脳に汗をかくような経験をしてもらうことが大切です。そして、その経験を作るためにはワークショップの会場で非日常を演出することが肝要です。また、ワークショップの会場には、多様な活動を可能にする空間としての柔軟性も求められます。例えば、私の実践の場合だと、ビデオレターを作成したり、3グループに別れて別々に動画を見たりと様々なメディアを活用する活動を行う予定で、それができる会場の柔軟性が必要でした。
ですが、そんな都合の良い会場は中々ありません〜!あったとしても利用料が高額で研究で使うには厳しい・・ということも多いです。ただ、私は運良くこちらの会場を使わせていただきました。
▼オープンスタジオのホームページの概要情報は以下です
「東京大学情報学環オープンスタジオ」は,中山隼雄氏のご寄附によって2017年4月に竣工いたしました。東京大学における<工房・広場>をイメージした拠点として,ワークショップや展覧会など,社会に開かれた創発的な研究教育活動に資する場を提供しています。
当スタジオでは,中山隼雄氏および中山隼雄科学技術文化財団からご寄附をいただき,「人間と遊び」をキーワードにした「中山未来ファクトリー」プロジェクトに取り組んでいます。
こちらのスタジオにはプロジェクターが投影できる場所が3箇所もあり、活動を行いやすい勾玉型のテーブルやホワイトボードになっている壁などが設置され、本当にワークショップが行いやすい空間になっています。
正直、自分のワークショップの活動はかなり複雑な動きが必要だったため、会場の都合で何かを妥協しないといけなくなると嫌だな・・・と思っておりました。ただ、上記のような設備に助けられ、無事に納得のいくワークショップを行うことができました!
今回の経験から、実践者として使い勝手の良い会場の候補をいくつか持っていることって大切だなと痛感しました。自分なりに他にもないか探してみたいと思います。
2024.10.12
皆さん、こんにちは。D6の中野です。
社会人博士課程院生の生活も6年目(修士から山内研にお世話になっているので通算8年目 恐)になりました。週5フルタイムで働きながら、長期履修制度(社会人学生の場合は、3年分の学費をMAX6年で支払う制度を使うことができます)を使って博士課程の院生をしています。昼間はがっつり働いて、夜と週末は研究者として社会情動的スキルの研究をすすめています。仕事は、外資系IT企業で、2019年末より文部科学省が推し進めるGIGAスクール構想の実現に向けて、教育現場にテクノロジーを広める活動をしています!
私の研究についてもちらっとご紹介。
テーマ:社会情動的スキル
研究内容:学習者の個人特性が異なることで育成される社会情動的スキルに違いが生じるのか、個人特性が異なる学習者間の相互作用によって社会情動的スキルが育成される協働活動にはどのような特徴があるのか、社会情動的スキルの学習環境の在り様を考察する。
今は、博士論文の柱の一つになる、2本目の論文を学会投稿し、そして落ちて、再投稿し、、、のようなフェーズで四苦八苦しているのですが(山内研究室のゼミでは、査読対応過程も共有し、みんなで議論していくので、私の不採録の経験も後輩たちの糧になっている、、、はずです笑)、そんな私の社会人と研究者の両立生活をご紹介できればと思います。
基本的には、週5で働き、平日夜や週末に研究しているのですが、ときには土日に仕事のイベント対応が入ったり、国内海外の出張が入ったりするので、「いかに素早く仕事モードから研究モードに切り替えられるか」が仕事と両立させるポイントになってます。仕事で使う脳みそと、研究で使う脳みそが違うなと感じており、修士の時はその切り替えに最低1時間はかかったりして、まとまった研究時間を確保するのが大変でした。最近はその切り替えにも慣れ、うまく時間を使えるようになったなと感じています。エネルギー有り余ってる人間ではないので、週末ずっと研究しているわけではなく、仕事も研究もしないプライベートの時間もがっつり確保しています。
直近の査読対応と仕事をどんな風に両立させたかというと、スケジュール的にはこんな感じでした。研究スケジュールは上段に下線文字で、下段は仕事の状況や両立の感想等を記載しています。
2024年4月初旬:投稿
GIGAスクール構想第二期が発表され、蜂の巣をつついたような状態の忙しさになる。チームも、3月から毎月1人のペースで人が増えて、バタバタ。
2024年5月中旬:1回目の査読結果返答(4週間以内に再投稿する必要あり)
査読対応時期が韓国出張と重なり、夜な夜なホテルで論文執筆(せっかくの韓国なのに…)
2024年6月初旬:再投稿
しばし平穏が訪れる
2024年7月中旬:2回目の査読結果返答(4週間以内に再投稿する必要あり)
査読対応時期がオーストラリア出張と重なり、深夜にファシリテーターとオンライン相談しながら、夜な夜なホテルで論文執筆(せっかくのオーストラリアなのに…)
2024年8月中旬:再投稿
姪っ子が産まれて、可愛すぎてうかれる
2024年9月中旬:査読結果
不採録通知をいただき、奈落の底に突き落とされる(この半年の苦労が…)
書いてみたら、結構ハードな期間を切り取ってしまった感はありますが、山内研には社会人大学院生も多く、様々な分野で活躍するメンバー、社会人から学部あがりの学生まで年齢もさまざまで、こういったメンバーと一緒に教育について語れることが、大学院に所属している1番の価値だなと感じています。
研究室に興味のある方はぜひ、東京大学大学院学際情報学府山内研究室の冬季入試説明会(10月31日16時30分〜)にご参加ください!
https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2024/10/post-45.html
【中野生子(Seiko NAKANO)】
2024.10.09
大学院学際情報学府の冬季入試の案内が学環ウェブサイトに掲載されました。
https://www.iii.u-tokyo.ac.jp/news/2024100221220
山内は文化・人間情報学コースに所属しておりますので、受験希望の方は募集要項と入学試験案内をご参照ください。
これに伴い、研究室説明会を以下の日程で開催します。
(Zoomによるオンライン開催)
10月31日(木)16時30分から17時30分まで
16時30分〜16時45分:研究室の概要説明と質疑応答 ※1
16時45分〜17時00分:大学院生・スタッフの自己紹介
17時00分〜17時30分:大学院生・スタッフとの個別相談 ※2
※1 受験の公平性を確保するため、研究計画に関するコメントはできません。
ゼミの運営や研究プロジェクトについて質問を受けます。
※2 研究室の雰囲気や研究の内容について聞いてください。
大学院生・スタッフは審査に関わりませんので、研究計画について意見を求めてもかまいません。
参加を希望される方は、こちらからお申し込みください。