2024.10.12

【社会人向け】社会人大学院生の過ごし方(D6中野生子)

皆さん、こんにちは。D6の中野です。
社会人博士課程院生の生活も6年目(修士から山内研にお世話になっているので通算8年目 恐)になりました。週5フルタイムで働きながら、長期履修制度(社会人学生の場合は、3年分の学費をMAX6年で支払う制度を使うことができます)を使って博士課程の院生をしています。昼間はがっつり働いて、夜と週末は研究者として社会情動的スキルの研究をすすめています。仕事は、外資系IT企業で、2019年末より文部科学省が推し進めるGIGAスクール構想の実現に向けて、教育現場にテクノロジーを広める活動をしています!

私の研究についてもちらっとご紹介。
テーマ:社会情動的スキル
研究内容:学習者の個人特性が異なることで育成される社会情動的スキルに違いが生じるのか、個人特性が異なる学習者間の相互作用によって社会情動的スキルが育成される協働活動にはどのような特徴があるのか、社会情動的スキルの学習環境の在り様を考察する。

今は、博士論文の柱の一つになる、2本目の論文を学会投稿し、そして落ちて、再投稿し、、、のようなフェーズで四苦八苦しているのですが(山内研究室のゼミでは、査読対応過程も共有し、みんなで議論していくので、私の不採録の経験も後輩たちの糧になっている、、、はずです笑)、そんな私の社会人と研究者の両立生活をご紹介できればと思います。

基本的には、週5で働き、平日夜や週末に研究しているのですが、ときには土日に仕事のイベント対応が入ったり、国内海外の出張が入ったりするので、「いかに素早く仕事モードから研究モードに切り替えられるか」が仕事と両立させるポイントになってます。仕事で使う脳みそと、研究で使う脳みそが違うなと感じており、修士の時はその切り替えに最低1時間はかかったりして、まとまった研究時間を確保するのが大変でした。最近はその切り替えにも慣れ、うまく時間を使えるようになったなと感じています。エネルギー有り余ってる人間ではないので、週末ずっと研究しているわけではなく、仕事も研究もしないプライベートの時間もがっつり確保しています。

直近の査読対応と仕事をどんな風に両立させたかというと、スケジュール的にはこんな感じでした。研究スケジュールは上段に下線文字で、下段は仕事の状況や両立の感想等を記載しています。


2024年4月初旬:投稿
  GIGAスクール構想第二期が発表され、蜂の巣をつついたような状態の忙しさになる。チームも、3月から毎月1人のペースで人が増えて、バタバタ。
2024年5月中旬:1回目の査読結果返答(4週間以内に再投稿する必要あり)
  査読対応時期が韓国出張と重なり、夜な夜なホテルで論文執筆(せっかくの韓国なのに…)
2024年6月初旬:再投稿
  しばし平穏が訪れる
2024年7月中旬:2回目の査読結果返答(4週間以内に再投稿する必要あり)
 査読対応時期がオーストラリア出張と重なり、深夜にファシリテーターとオンライン相談しながら、夜な夜なホテルで論文執筆(せっかくのオーストラリアなのに…)
2024年8月中旬:再投稿
  姪っ子が産まれて、可愛すぎてうかれる
2024年9月中旬:査読結果
  不採録通知をいただき、奈落の底に突き落とされる(この半年の苦労が…)

書いてみたら、結構ハードな期間を切り取ってしまった感はありますが、山内研には社会人大学院生も多く、様々な分野で活躍するメンバー、社会人から学部あがりの学生まで年齢もさまざまで、こういったメンバーと一緒に教育について語れることが、大学院に所属している1番の価値だなと感じています。

研究室に興味のある方はぜひ、東京大学大学院学際情報学府山内研究室の冬季入試説明会(10月31日16時30分〜)にご参加ください!
https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2024/10/post-45.html


【中野生子(Seiko NAKANO)】

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