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2019.07.08

【山内研の日々】夏合宿の思い出

こんにちは、M2の井坪です。
今回も、前回の谷口さんのブログに引き続き、【山内研の日々】というテーマで山内研の特色やイベント、日常などをご紹介します。
第2回目となる本日は、「夏合宿」についてです。

山内研では、年に2回の合宿が行われます。
3月に行われる春合宿では、修士課程を終えられる先輩方から使用した手法をはじめとした修士研究のことや、修士課程で大変だったことなど、色々とお話を伺います。

9月の夏合宿は、学者レビューと学習プログラムに分かれた2部構成となっていることが多いです。
学者レビューでは、ピアジェ、デューイ、ヴィゴツキーにプラスして数名の古典的学者についてグループごとに調べ、合宿で発表・ディスカッションを行います。
昨年度は毎年レビューしている3名に加え、ブルームとブルーナーについてレビューし、今年度は三宅なほみとパパートについてレビュー予定です。
私は昨年度、博士課程の先輩と2人でデューイを担当したのですが、デューイの生涯、思想、関係している研究者などについて知ることが出来、とても有意義な時間を過ごせました。
また、M1はレビューグループに分かれる際、博士課程の先輩と組ませてもらうことも多いので、調べ方の枠組みなどについても教えてもらうことが出来ます。
前回のファシリテーター制度ではないですが、先輩方から学ぶことは非常に多いなと感じました。
昨年度は、学者レビューの発表後に、レビューした5人の学者と、その学者に関係する学者達を1つの関係図にまとめるなかで、自分の研究の立ち位置なども明らかにしていくというアクティビティを行いました。最終的には、3つのグループそれぞれが、自分も含めた学者の巨大な関係図を作成することが出来ました。

また、昨年度の学習プログラムでは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の長谷部葉子研究会と合同で、「地域の人との連携方法と巻き込み方」、「目標の設定と共有」、「活動の評価」、「活動の一般化」といったテーマに沿ってディスカッションを行いました。
フィールドに入って積極的に活動する長谷部研の学生の皆さんとディスカッションを行うことで、理論と実践を行き来しながら研究を進めていくことの重要性について、改めて認識することが出来ました。

番外編として、夏合宿の非常に重要な時間だと個人的には思っている、夜の懇親会についても少し触れさせて頂きます。
助教や博士課程の皆さんも合宿にはいらっしゃっているので、普段なかなかじっくり話す時間を取ることが難しいメンバーとも、ゆっくり研究についてお話しすることが出来ます。
また、懇親会で行われるアクティビティを通して、ゼミの時間には知ることが出来ないメンバーの意外な一面なども垣間見え、懇親会はお互いのことを知るいい時間になっています。

今年の夏合宿ではどのような学びを得られるのか、またどのような思い出が出来るのか、今から楽しみです。

次回は江崎さんから「文献発表とグループ討論」についてご紹介いただきます!お楽しみに。

M2 井坪葉奈子

2019.07.01

【山内研の日々】ファシリテーター制度とは?

こんにちは。修士課程2年、社会人学生の谷口恵子です。

今回からは【山内研の日々】と銘打って、山内研の特色やイベント、日常などを紹介していこうと思います。第1回は「ファシリテーター制度」についてご紹介します。

山内研の「ファシリテーター制度」は、おそらく珍しい制度ではないかと思います。同じ東大内でも、他大の院生の方と話しても「そんな制度はない。うらやましい!」とよく言われます。私自身、この制度がなかったら修士1年目を乗り切れなかったかもしれない、と思います。

これは、修士課程と博士課程の院生に、1人ずつ「ファシリテーター」という役割の方がついて、研究の支援をしてくださる制度です。ファシリテーターになるのは、講師や助教の先生方、また博士課程の先輩などです。山内研のOB・OGで、現在は他大で教えていらっしゃる先生がファシリテーターとなっているケースもあります。

新卒で企業に就職すると、OJT期間中、育成係の先輩がついてくださることがよくありますが、これに似た制度かな、と思います。研究生活において、何かわからないことがあったときや、相談したいときに、「この方に相談すればいい」ということが最初から明確になっていることは、とても安心です。もし決まっていなかったら、先輩方や先生方、皆さんお忙しい中で、遠慮して誰にも相談できず、迷走し続けてしまうかもしれません。

山内研では、各院生がゼミで研究発表をする機会が月1回くらいあるのですが、研究発表の前にファシリテーターの方にご相談することで、研究相談と研究発表の両方が、研究を進めるためのマイルストーンになります。そのように、研究発表の合間に1~2回、ファシリテーターに研究相談をしている院生が多いと思います。

私の場合、仕事が忙しくて研究が思うように進められなさそうなときには、あえてファシリテーターとの研究相談の日を決めてしまうことで、その日に向けて少しでも研究を進めよう、というプレッシャーを作り出しています。また、研究相談の時間がとれないときには、メッセンジャーなどでファシリテーターにご相談をすることもあります。研究発表の直前に発表資料のドラフトを見ていただいたりと、無理をお願いしていることも多いのですが、昨年度のファシリテーターの仲谷さんも、今年度のファシリテーターの池尻さんも、お二人とも快く応じてくださり、本当に感謝しております。

1年3ヶ月、山内研で過ごしてきて、学習環境として本当に恵まれている!と思うことがたくさんありましたが、中でも今回ご紹介したファシリテーター制度は特にありがたいものでした。これから本実践、論文執筆と、山場を迎えることになりますが、引き続きファシリテーターにお世話になりながら、研究を進めていきたいと思います。

次回は井坪さんから「夏合宿」についてのご紹介です!お楽しみに。

M2 谷口恵子

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