2022.02.08
D5の平野です。大学院生が研究に役立つ自分なりのTipsを紹介するシリーズとのこと、私の最近のルーティンは散歩、と思ったのですが、修士課程の渡辺さんに紹介されてしまいました。役に立つかわかりませんが、コロナ禍で約2年間封印中の研究メソッドを紹介したいと思います。
それは、「スーパー銭湯で研究する」です。
私は社会人大学院生なので、日々の仕事を離れて研究に取り組む日をつくることが何より重要です。以前にも、研究を一気に進めるために、一人で近場の温泉宿にこもって、1泊2日で原稿執筆を進める「ひとり文豪ごっこ」を不定期で実施していました。これまでに行ったのは、湯河原温泉、野沢温泉、福島・飯坂温泉など。「スーパー銭湯で研究する」は、それの日帰りバージョンという感じです。
最近のスーパー銭湯は、無線LAN完備で、コワーキングスペースを備えているところもあります。朝一で入館し、ひとっ風呂浴びたあとに、コワーキングスペースで研究し、お腹が空いたら館内のレストランで食事を取り(勢い余ってランチビールを頼まないよう注意)、ふたたび研究作業に戻ります。煮詰まってきたときには、お風呂に入って、交互浴でととのいます。1日中たっぷりいて、ランチ代を含めて3000円ぐらいです。来たからには元をとらなければと、しっかり研究を進めようという気持ちにもなるので、おすすめです。岩澤さんも書いていましたが、研究せざるを得ない環境に自分を置くことがとても大事だと思います。最寄り駅までバスの送迎もついていて、至れり尽くせりです。
私はこの方法で、博士研究の執筆・投稿と、博士論文に向けた2つの実証研究データの再分析までを行うことができました。コロナ禍が長期化し、「ひとり文豪ごっこ」はもちろん、スーパー銭湯にもなかなか行けていません。博士論文の仕上げに向けて、引き続き研究日確保のための新しいスタイルを模索したいと思います。
(平野智紀)