2020.03.10
Makeblock社の支援によりSTEAM教育に関する研究を開始
東京大学大学院情報学環 山内研究室は、2020年4月1日よりSTEAM教育に関する研究プロジェクトを開始いたします。この研究は、世界140ヶ国以上でSTEAM教育ソリューションを提供するMakeblock Co., Ltd.からの支援を受けて行われます。期間は2年間を予定しており、年に1度、研究経過の発表の場としてSTEAM Education Conference (仮称) を開催する予定です。
STEAM教育とは、「Science (科学), Technology (技術), Engineering (工学), Art (芸術), Mathematics (数学) 」の頭文字をとったものです。もともと教科の枠組みを超えて科学・技術・工学・数学を横断的かつ探究的に学ぶフレームワークとして「STEM教育」という概念がありましたが、昨今の急速な技術革新に対応できる人材育成を意識して、基盤としての創造的経験を担保するために芸術が導入されたという経緯があります。
STEAM教育は新しい教育潮流として日本においても注目を集めつつありますが、学習指導要領とどのように整合させていくのか、芸術の持つ創造的な側面をどうカリキュラムに統合するのか、授業をどのように評価するかなど、課題が山積している状況です。
研究の概要
1. 期間:2020年4月より2年間
2. 研究テーマ
a. STEAM教育の歴史・概念・実践の整理
b. 日本の初等中等教育におけるSTEAM教育のカリキュラム的位置づけ
c. STEAM教育・教材の評価方法の開発
3. 研究成果の公開:学会発表・学術論文・教育関係者向けのSTEAM教育ガイドブックなど
4. 研究に関連したイベント:教育関係者を対象とした研究会およびカンファレンスの実施
研究の実施者
東京大学大学院 情報学環 山内研究室 (https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/)
教授 山内 祐平
愛媛県出身。大阪大学大学院修了後、大阪大学人間科学部助手、茨城大学人文学部講師、東京大学大学院情報学環准教授を経て現職。デジタル教材の開発や反転学習のデザインなど、情報化社会における学習環境のあり方について研究している。
特任研究員 杉山 昂平
兵庫県出身。東京大学大学院学際情報学府博士課程を経て現職。学習科学の観点から趣味を研究している。深く遊び楽しむことと学びが結びついた、興味に駆動された学習環境に関心がある。
お問い合わせ先
本リリースに関するお問い合わせは以下にご連絡ください。
東京大学大学院情報学環 山内研究室
担当:杉山 昂平 (iiiylabcontact[atmark]gmail.com)