2025.04.08
皆さま、こんにちは。M2の李佳誠です。
研究計画書の修正作業に追われ、少し報告が遅れてしまいましたが、今回は静岡県静岡市で実施された春の合同研究会についてご報告いたします。
これまでのブログでもご紹介しているとおり、山内研究室では毎年、夏と春に研究会を実施しています。夏の研修では学習科学の古典理論に焦点を当てたプログラムが中心となっているのに対し、春の研修では、修士課程修了予定の先輩方から、研究の進め方やキャリア形成に関する経験を共有していただくことが主な目的となっています。
【1日目】
今回は、同期の山﨑さんのご紹介により、静岡県立大学の国保先生のゼミを訪問する機会をいただきました。
国保先生は経営学をご専門とされており、ゼミでは「産学連携」を主要なテーマとして研究されています。
静岡県立大学にて、国保ゼミと山内ゼミによる合同ゼミを開催し、経営学と教育工学の両視点から、産学連携の事例や課題について活発な意見交換を行いました。
まず、国保ゼミの皆さまからは、経営学や組織マネジメントの視点から、学部3・4年生が取り組んだ静岡県内の企業・団体との産学連携プロジェクトについてご紹介いただきました。また、ゼミ運営の工夫や、進路選択、研究手法に関するお話なども伺うことができ、大変刺激を受けました。
続いて、山内ゼミの先輩方からは、教育工学の立場から、山内研究室がこれまで連携してきたGoogle、SCSK株式会社、マイナビとの産学連携の事例をご紹介いただきました。産学連携上での注意点や、研究者にとってのメリットなど、具体的な経験をもとに貴重な示唆をいただきました。
【2日目】
研究会2日目の前半では、修士課程を修了される先輩方の研究成果をもとに、学習環境研究における多様な研究手法(質的分析・量的分析など)に関する講演とディスカッションが行われました。さまざまな方法論への理解を深めるとともに、自身の研究への視野も広がりました。
また、先輩方がアカデミックキャリアについてどのように考えているのか、今後の進路や人生設計についても共有してくださり、学者としての役割や使命、研究を続けることの意義について改めて考える機会となりました。
合同ゼミや講演に快くご協力いただいた訪問先の皆さまのおかげで、非常に充実した2日間を過ごすことができました。普段ではなかなか得がたい貴重な経験を通して、自分自身を見つめ直す良いきっかけにもなりました。
改めまして、訪問先の皆さまに心より感謝申し上げます。