2020.05.27

【研究計画】「一皮むけた経験」を通じた若手人材の学習プロセスに関する研究(M1 倉持裕太)

こんにちは。今年度から山内研に所属しております、M1の倉持裕太と申します。

学部時代は比較教育学をフィールドに、教育政策の国際比較などを中心に研究を行っていましたが、その研究の過程で「反転授業」に出会い、より深く研究したいと思い、山内研にお世話になることになりました。

とは言いつつ、現在は、タイトルにもある通り、社会人を対象とした経験学習について研究をしています。
学部時代の長期インターン経験、大学院入学までの社会人経験の影響もあり、入学までに興味関心が大きく変わってしまい。。。色々とご迷惑をおかけしながら、無理を言って研究テーマを変更させてもらいました。

さて、研究テーマについてですが、今後取り組んでいきたい関心事は
①「若手人材が業務経験からどのようなプロセスを経て学びを得ているのか」
②「学びを得るプロセスの中でどのような支援が必要なのか」
といったことです。

①、②を明らかにしていく上でキーワードとしているのが、「一皮むけた経験(Quantum leap experience)」と呼ばれるものです。具体的には、プロジェクトの参加、異動など、仕事人生における大きなイベントのことを指します。
今後、「一皮むけた経験」をした際に、当事者はその経験をどのように学びに変えて行くのかといったことを解明し、且つそのプロセスの中で、どのような支援が必要なのかを検討していきたいと思っています。

特に今は②に関心があります。①については、先行研究を見ていく中である程度明らかになってきていることがわかった一方で、②については、提言はなされているものの、組織に介入して支援策の実験を行ったりする例というのは、ホワイトカラーを対象にした研究ではあまり見られません。

その支援策について、教育工学の研究方法やアイディアを活用し、これまでとは別の視点から切り込むことで、新規性のある研究をしていけたらいいな〜と考えているところで、今ブログを書いています。
研究を進めていく中でまた変わっていくと思いますが、少しずつ前進していけたらと思います。

上記テーマに取り組む個人的な背景としては、私も人生の中で「一皮むけた経験」に遭遇したことがあるのですが、一皮むけきれなかった過去があります。一皮むけるための方略、または他者からの支援について検討することにより、これから社会に出ていく人の道標になるような研究にしていきたいと思っています。

4月に新しいテーマへ変更し、0からのスタートで読まなきゃいけない文献が山積みですが、テーマ変更を受け入れてくださった研究室のみなさんに感謝しながら、一歩ずつ取り組んでいければと思います。

M1 倉持裕太

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