2020.04.15

【研究計画】大学生を対象としたフロー体験を促進する支援(M2 小野寺萌美)

M2の小野寺萌美です。

最近は世界的な感染症対応に追われ、心穏やかな日々を過ごせているとは言い難い状況が続いておりますが、どうか皆様もお身体や周りの方々を大切に、健康にお過ごしくださいますように。当研究室でも、今年の夏季入試への進学相談について、オンラインでの取り組みをすることになりました。ご関心がある方はぜひご覧になってください。
【お知らせ】夏期入試にむけたZoomによる進学相談

さて、今回は私の研究概要について少々ご説明させていただきたいと思います。
私は読書活動におけるフロー体験の促進と学習効果の関係性についての研究を行っています。
私がこの研究を行うまでのバックグラウンドについては前回の記事に記述しておりますのでそちらも併せてご覧いただければと思います。

フロー理論とは、Csikszentmihalyiが提唱した「全人的に行為に没入している時に人が感ずる包括的感覚」についての理論で、現在フローについては、以下の2つの生起条件と6つの特徴から説明されています。

フローの生起条件
・挑戦と技能のレベルが釣り合っていること
・即時のフィードバックがあること

フローの特徴
・目の前の物事への集中の統制
・行為と意識の融合
・自意識の喪失
・自己を完全に統制できる感覚
・時間感覚の歪み
・活動の内発的な報酬

(Csikszentmihalyi,1990 Nakamura & Csikezentmihalyi, 2013を基に再構成)

このようなフロー体験は読書活動を行っている際にも見られます。例えば、本を読み終わって気が付いたら朝になっていた、物語の登場人物に感情移入して、自分のことのように泣いたり笑ったりする、などといったことがその例です。
このフローを第三者が促進する支援を行うことができると考えていて、どのような方法を用いるのが適切か、ということを考えています。

最後になりますが、現在この研究の調査として読書に関するアンケートを行っております。
数問程度の簡単なものですので、この記事をご覧になった方はぜひともご協力ください。
またこのアンケートは多くのデータを必要としています。
ですので、拡散するお手伝いをしていただければ幸いです。
アンケートはこちら


次回からは他のメンバーの研究計画についての記事が続きます。
当研究室の研究にご関心がある方はぜひ今後ともチェックしてみてください。

【小野寺 萌美】

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