2018.02.08

【教えて!山内研究室】どんなスキルが身につくの?(D4 佐藤)

こんにちは。 いよいよ終盤【教えて!山内研究室】シリーズ。
今回は下記質問に、博士課程の佐藤が回答させて頂きます。

 

Q. どのようなスキルを身につけることができる研究室ですか?
A. 山内研には多様な「学び」が散りばめられています。

 

研究手法については定例のゼミや合宿、勉強会から学ぶことができます。
ですが、研究室ならではの学びの一例として、今回はプロジェクトへの参加について紹介したいと思います。

私が修士課程に入学する頃は、BEATという寄付講座が行われていました。
最初は、Webでのメルマガ配信関連の雑用をお手伝いすることから始まりましたが、そのうち、記事執筆、編集、企画まで携わることができました。また、いつも聴講者として楽しみにしていたセミナーは、レポート担当になり、そのうちセミナー企画に登壇させてもらうこともありました。
さらに研究では、小論文作成のためのソーシャルリーディングシステムSCSS(Structured Chat & Social Stamp)も開発の部分を担当させて頂きました。
まさに、正統的周辺参加ですね!

■BEAT(東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座)
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/archives/beat/

 

博士課程に進学した頃は、MEET(MEET:Microsoft chair of Educational Environment and Technology)が始まり、 eJournal Plusという読解力育成支援ソフトウェアの開発研究のお手伝いもさせて頂きました。
先輩研究者らが先行研究の知見や実践等の知識を総動員して、開発チームと連携を取りながらソフトウェアを作りあげていくプロセスは本当に刺激的でした。

■マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門「MEET eJournalPlus」
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/499

 

現在研究室周辺で行われているプロジェクトが下記にまとめられています。
とても盛り沢山で、全てを把握できていないのが残念ですが、研究室出身者が主要メンバーになっていたり、学生もお手伝い等様々な形式で携わっていることと思います。

■Ylab Project
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/index.html#projects

 

Q. スキルを生かしてどのような仕事に就く人が多いですか?
A. 企業やNPO法人、大学職員への就職にも役立つスキルが身につきます。

 

これらのプロジェクト参加は、浮世離れしがちな院生が、社会人としての常識(納期・責任・コスト意識・書類作成等々)を身につける貴重な機会になっていると思います。
また、産学連携をすすめていくコツのようなもの、どちらもWin-Winになる関係性であったり、成果を残す重要性であったり、トラブル対応等々を学ぶことができました。
これらのプロジェクトで出入りしていた先生方、企業の方々は、今でも各領域で活躍されている素晴らしい方々です。自身のスキルだけでなく、そこで得られた人脈はかけがえの無いものになっているかと思います。
企業への就職だけでなく、NPOを立ち上げたり、大学に就職したりと卒業生の進路は様々ですが、これらのスキルは働く基盤になっていることと確信しています。

そして・・・
個人的にはミサワホーム・ミサワホーム総合研究所とのプロジェクトが、自身の研究領域「幼児教育」を確固たるものにしてくれました。毎週保育園に通い、録画を分析し、園の先生方と勉強会を開いたりと、得難い貴重な体験でした。何よりも「まち遊びキット」の開発は楽しかったです。

■知性を育む保育環境デザインに関する研究
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/affiliate/misawa/index.html

 

以上、Ylab関連プロジェクト参加を通して身に付くスキルの紹介をさせて頂きました。

早いもので、2017年度の終わりがみえ、別れを寂しく感じる季節となりました。
ですが、アメーバーのようにくっついたり離れたり、プロジェクトが生まれていくことを想像すると、これまでご一緒したYlabの人も、これから巣立っていくYlabの人も、強い味方であると感じます。

皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

[D4 佐藤朝美]

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