2016.06.13

【今年度の研究計画】「学び方」のモデル形成のための支援

みなさま、初めまして。修士1年の根本紘志(ねもとひろし)と申します。
元々法学部で政治学を勉強していたのですが、大学院より専攻をガラッと変えることにしました。

まだ右も左もわからない状態ですが、今考えていることをご紹介したいと思います。

-------------------------------------------------------

■テーマ
「学び方」のモデル形成のための支援

■概要
「勉強の中身だけではなく勉強の仕方を教える/身に付けることが重要」
このようなフレーズとともに一時期勉強法がブームとなった。今でも勉強法・学習法を学ぶことに対するニーズは一定以上あるように見える。

実際、中学校学習指導要領の総合的な学習の目標に「学び方やものの考え方を身につけ」ることが記載されていたり、21世紀型スキルやEUによるキー・コンピテンシーでは「学び方の学習」が主要なスキル・コンピテンシーの一つとして紹介されていたりとこうした力の重要性・必要性は国家・世界レベルでも認識されている。

「学び方の学習」といっても「どんな『学び』なのか?」「その『学び』をどのように学習するのか?」「そもそも『学び』方を学習すると何が良いのか?」ということについて考える必要がある。日本でも以前より「学び方の学習」は行われているが、それらの多くは特定の先生方のコミュニティが行っているのみで、成果は実践例として紹介されているにとどまる。

現時点では、「学び方の学習」をした人が場面に応じて「この場面ではこんな学び方をしてみると良さそう」ということを自分で考え、その学び方にそって学習を進め、その方法が適切かどうかを振り返る...そうしたサイクルを回すことができるような支援方法を提案できたらと考えている。

本研究が進められている地域の一つとしてEU諸国が挙げられる。まずはそれらの研究成果を参照しながらどのような「学び方の学習」があり得るかをまとめている。

-------------------------------------------------------

大学院で専攻する内容を大きく変えたのには大きく2つの理由があります。
①講義の内容(勿論面白かったです)以上に、横で肩を並べて勉強していた法学部生の勉強の仕方が様々であることに関心を持ってしまったこと(実は、元々法学部を選んだ理由も教育行政に関心があったためなのですが...)
②学部生時代に行っていた教育関係のアルバイト・ボランティアを通じて高校生や大学生が「勉強の仕方を学ぶ」ことが大事なのではないかと思ったこと


このテーマを「現場で実践するのでは無く、研究として取り組む」とはどういうことなのか?そのために何をやらなければいけないのか?を先生・先輩方に教えていただきながら勉強する日々です。

【根本紘志】

PAGE TOP