2016.06.03

【今年度の研究計画】 数学苦手者のための学習支援システムの開発

みなさま、はじめまして。
修士課程1年の花嶋陽(はなしま よう)と申します。よろしくお願いいたします。
今までサッカーばかりをやってきたので、研究活動はまだまだ未知の領域ですが、頑張っていきたいと思います。

さて、今回のブログテーマ 「今年度の研究」 ということなので、現状の所を簡単にご紹介させていただきたいと思います。
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・ 題目
数学苦手者のための学習支援システムの開発

・ 概要
現状の学校教育における数学教育の課題として、一方向・一斉授業という授業形態による「ついていけない生徒」への不十分な支援が挙げられる。さらに、一見「ついていけている」ようであっても、市川ら研究グループの調査によると、数学の基礎用語・概念の欠如や非効率的な計算手続の固着などの問題点が指摘されており、公式を当てはめるだけといった表面的な理解しかできていない生徒が多数存在する可能性を示唆している。
このような現状に対し、より双方向的な、教え合い、学び合いといった協調学習の形態を授業に取り入れることは一つの解決策であろう。一方で、学校での授業時間が限られていることを考えれば、自宅での学習や授業外での個別学習の質の向上について考えることは重要であろうし、人的・地理的制約を受けないITツールによってその支援をすることは価値があるものと思われる。また、学校現場における課題の一つとして教師の多忙が挙げられる。数学において「つまづいている」生徒に対して、時間を割きたくても中々そうできない
という課題に対して、教師と生徒を効率的につなぐようなシステムの考案も視野に入れている。
数学苦手者を対象とするという文脈の中で、動機付け要素・認知的要素・システム的要素の研究知見を組み合わせ、効果的な学習支援システムの開発に臨みたい。
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私は、教科学習が学生達からあまり好かれていないという現状に「悲しみ」を持っている人間です。初等中等教育で行われる教科学習も、実は学問の基礎としてとても神秘的な奥深さを持っており、学び方によってはその面白さに、感動することもきっとできると思います。
そのような想いも込めて、研究活動に励みたいと思います。

【花嶋陽】

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