2016.05.25

【今年度の研究計画】幼児向け教育・知育アプリケーションのデザインに関する研究

みなさま、はじめまして。
この4月から、修士課程1年生として本研究室でお世話になっております、江﨑 文武(えざき あやたけ)と申します。よろしくお願いいたします。

今回のブログのテーマは「今年度の研究計画」ということで、簡単ではありますが、現段階でのものをご紹介します。


●題目

幼児向け教育・知育アプリケーションのデザインに関する研究

●概要

ベネッセ教育総合研究所(2013)が、0歳6か月~6歳までの乳幼児をもつ母親を対象に行った「乳幼児をもつ親子のメディア活用についての調査」では、「母親がスマートフォンを使用している2歳児の2割超が、「ほとんど毎日」スマートフォンに接している」という結果が出ている。また、保護者は、子どもに学習アプリ・ソフトを使わせることに対して、「知識が豊かになる(81.5%)」「歌や踊りを楽しめる(77.1%)」「作る、描くなどの表現力を育む(68.7%)」などの可能性を感じている」と、新しいメディアに期待を寄せている結果も出ており、これからますます、幼児はタブレットPCやスマートフォンに触れていくことになると予想されている。アプリケーションをデザインする場合、大人向けにはすでに多くのデザインガイドラインが存在してるが、子どもを対象にする場合、その発達段階によって、形状、色彩、空間の認識能力が大きく異なるため、大人向けのデザインとは全く違った方法でデザインを進める必要があるが、子ども向けのアプリケーションデザインは、まだまだ未知の部分が多いのが現状である。そこで、幼児向け教育・知育アプリケーションのデザイン(ユーザーエクスペリエンス、ユーザーインターフェース、グラフィック、サウンド...)について、子どもの発達段階に合わせたアプリケーションのデザインはどうあるべきなのかということを、ピアジェの認知発達理論などをベースに検討し、発達段階別にそのデザインの方法論を明らかにすることで、幼児向け教育・知育アプリケーションの様々な可能性を拓きたいと考える。



私は、学部では作曲を専攻し、映画音楽やアニメーション音楽を制作していたほか、音楽以外の分野では、各種グラフィックデザイン(ポスター、名刺、パッケージなどの紙モノ)やアプリケーションのインターフェースデザインを手がけていました。また、世界中の大学生と共に高校生向けにサマーキャンプを開くプロジェクトに設立当初から関わっており、その中で各教材のデザインや、サマーキャンプのテーマ音楽の作曲などを行うにつれて、次第に、教育とそれにまつわる各種クリエイティブの関係性に興味が湧いてきました。

これまでは、ただひたすらモノを作り続けて何かを好きなように表現するという土壌で生活してきましたので、先行研究をレビューし、リサーチクエスチョンを探し...という研究生活に慣れるまではまだまだ時間がかかりそうですが、日々努力してまいります。これから、どうぞよろしくお願いいたします。

【江﨑 文武】

PAGE TOP