2015.11.22
こんにちは。M2の逆瀬川です。
冬の気配が近づくと共に、修論も追い込みの時期に入って参りました。
さて、前々回からお送りしているブログのテーマ【私の20%の過ごし方】ですが、修士生が研究活動以外の時間をどのように使っているのか、大学院受験を考えている方がイメージするのにお役に立てればと思います。
山内研究室では、研究室関連で行っているプロジェクトやお仕事をバイトのような形でお手伝いする機会が結構あります。
今回はその中でも、NPO法人EduceTechnologiesと丸善株式会社の共同プロジェクトで行われていた、都内にあるx大学でのアカデミック・ライティングの授業(契約上の取り決めにより固有名詞は伏せさせていただきます)のTAをしていた時のお話をしたいと思います。
この授業は、初学年教育の一貫で、アカデミックライティングの習得を目的としており、最終的には学生個人が設定したテーマで4000字のレポートを書き上げます。
最後のレポートを書くまでに、文献の読み方から、テーマの設定方法、参考文献の検索・引用の仕方など、段階に分け丁寧な指導が行われています。
大学の授業としては、結構ハードなので、学生のモチベーションを保つため、要所要所で、ペアワークやワークショップ形式の授業などが取り入れられています。
私はTAとして、学生の出席・提出物の管理、授業中にSAと一緒に学生とコミュニケーションをとったり、時には授業の進行を一部を任せていただいたりしました。
私のクラスの講師の方は、どんな時でも優しく一人一人に誠実に向き合うという姿勢を一貫して見せていました。
最初の授業では、ほとんど授業に関心を見せていなかった学生でしたが、だんだんとこちら側の問いかけにも反応してくれるようになり、アクティブラーニング型の授業では、学生とのラポール形成が大切なんだなということを学びました。
この人の授業では、こんなことを自由に話していいんだという安心感をクラスで共有することで、グループワーク中の学生の発言量は多くなり、講義中の反応も大きくなっていくという変化を実感した半年間でした。
昨今、アクティブラーニングの手法が数多く取り上げられていますが、プログラム設計やテクノロジーの利用以外にも、教員側の地道な雰囲気づくりや文化づくりが大事な要因なのだと改めて考えさせられました。
私は、M2の夏以降から研究対象である高校の授業見学にたくさんの学校を訪れましたが、それぞれのクラスで先生の哲学があり、教室の文化があり、授業が形成されていました。
今、振り返ってみると、半年間ずっと同じ対象を見続けることのできるTA経験が、授業を見学する際の生徒や先生を見つめるための物差しを形作ってくれたように思います。
とてもありがたい機会をいただいたことに感謝しています。
さて、次回は、松山さんの担当です。
お楽しみに。