2015.05.21

【今年度の研究計画】心の健康問題を抱える児童生徒の学習支援に関する研究

皆さま、はじめまして。
4月から山内研究室でお世話になっております、M1の長野香織と申します。

他大学の出身の私は、入学から1か月以上経った今でも、赤門をくぐる時には少し緊張してしまいます。しかし同時に、優秀で魅力的な方々が集まっているこの環境で研究ができるということを、素直に嬉しく、そして誇らしく思う毎日です。
さて、ブログのテーマが【今年度の研究計画】ということで、簡単ではありますが、入試の時に提出したものをご紹介します。

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◆題目
「心の健康問題を抱える児童生徒への学習支援に関する研究」

◆概要
近年、心の健康問題が日本全体で問題視されており、不登校になる理由としても「不安などの情緒的混乱」や「無気力」といった心理的な要因が約6割を占める。また不登校の状態にある児童生徒を取り巻く環境として、適応指導教室やフリースクールなどの場所が挙げられるが、それらの場所においては「学習」に対する優先順位が低く、その環境が十分に整えられているとは言い難い。これらの背景から、本研究では、不登校の児童生徒を精神面からも学習面からもサポートできるシステムを提案したい。具体的には、いつでもどこでも利用できるユビキタス環境に着目し、コンピュータで利用可能な心理療法を組み合わせたシステムによる学習効果、および心理的効果を検証することで、新たな学習環境を構築するための提案につなげたいと考える。
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私は学部時代に4年間働いていた塾で何名か不登校の児童生徒を担当したことがあります。不登校の原因は病気や人間関係など様々でしたが、彼らの共通の認識として「学校に行っていない」ということに対する劣等感や不安感がありました。彼らと接していく中で、学校に行くことができなくても、質の高い学習は保障されるべきであり、将来の選択は狭まるべきではないと考えるようになり、不登校状態にある児童生徒を支援する方法に関して研究していきたいという思いにつながりました。

現在は、国内外を問わず、「学校外での学習」・「不登校」について幅広く文献のレビューをしています。まだまだ教育に関する知識は不足していますが、優秀な仲間たちに負けないよう、日々努力精進してまいります。どうぞ2年間、よろしくお願いいたします。

【長野香織】

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