2015.05.02

【今年度の研究計画】高校生を対象とした協同学習における知識統合過程に関する研究

こんにちは。すっかり暖かくなってきて、半袖で過ごす方も見かけるようになりました。この連休中は天気が良い日が続くと良いですね。
さて、4月よりお送りしています、ブログテーマは「今年度の研究計画書」です。
大学院に進学した問題関心として、学校教育において、生徒が他者と関わりながら、主体的に学ぶことのできる授業を拡大させたいという思いがありました。教育現場に目を向けると、今までの伝統的な一斉授業の学習スタイルに慣れている先生にとって、新たな学習スタイルを導入することには様々な困難があり、それを乗り越えられるような研究をしたいと考えていました。
現在でも、問題関心の根底は変わっておらず、実際の教育現場にいる先生が活用できるような研究にできたらいいと思っています。
4月初頭に行われました研究構想発表会に提出したアブストラクトをご紹介します。

「高校生を対象とした協同学習における知識統合過程に関する研究」
近年、21世紀型スキルが提唱されるなど、社会において求められる人物像が変化する中、学習のあり方も多様化している。教室における学びにおいても、学習指導要領の改訂やPISA調査の実施などにより、生徒が共通の目標達成を目指し、ともに学ぶ協同学習が注目を集めている。協同学習とは小規模グループを活用する教育の一形態であり、自分と他者の学習を最大限に高める目的において、生徒同士の対話は重要な役割を果たしている。協同学習では、成員同士が学習資源となり多様な意見に触れられるという利点がある一方、対話が断片的な意見のやりとりとなるため、それらを統合し文脈として整理することが難しいという課題があげられる。そこで本研究では、協同学習におけるグループの対話において知識統合を促す方法を検討し評価することを目的とする。


まだ、リサーチクエスチョンも固まっておらず修正が必要な段階ではありますが、1度しかない修士2年間を無駄にしないように、自分のやりたいことは何なのか?を常に考えながら、研究を進めていきたいと思います。

逆瀬川

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