2015.03.16
みなさんこんにちは。
年度始めに行われる学府恒例の研究構想発表会に向け、本格的に焦りを見せはじめた、M1の逆瀬川です。
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1年を振り返って
私は、経済学部から学際情報学府に進学し、教育や学習といった分野の知識がない状態でのスタートでした。
また、一斉講義型の授業しか受けてこなかった学部時代に比べ、グループワーク中心の授業やゼミでは、学ぶスタイルも変わり、うまくできないと感じることがたくさんでてきました。
M0の頃からゼミに参加していましたが、最初は質問することができない自分がとても悔しく、コンプレックスを感じていました。
M1になってからも、なかなか質問することができない日々が続きましたが、なぜできないのか考えてみることにしました。
その結果、私は人の話を素早く理解し、その上で、自分の言葉で意見を述べるということに、ひどく時間がかかる。つまり、瞬発力がないのだと気付いたのです。
瞬発力がないから、研究発表を聞いていてもうまく質問することができないし、グループワークで話し合っていたことを、まとめて全体に発表することにも苦手意識を持ってしまうのだと。
それからは、理解を早めるために、必要なキーワードはメモするように心掛け、数をこなさないと成長しないと考え、今までびくびくして言えなかった陳腐に思えるような質問でも積極的にするようになりました。
一年をかけてだんだんと質問が自然と浮かんでくるようになり、グループワークでの話し合いの内容を全体共有することも、苦にはならなくなってきました。
そして最近、就職活動の一貫で行った会社訪問で、企業の方に「君は質問するのがうまいね」と、とても軽い感じで褒められたのですが、
学府に進学が決まり山内研にきてからずっとコンプレックスに感じていたことを、思わぬタイミングで褒められた私は、とても嬉しく終始ニヤニヤしてしまいました。
この1年で確実に成長したと実感できたからです。
上記以外にも、厳しい授業やゼミ、歯に衣着せぬ物言いをする研究室の仲間のおかげで、これまでは気付かなかった自分に不足している部分に出会わなければけない瞬間がたくさんあり、
その度に、少し落ち込み、時には見てみぬ振りをしてしまう自分がいますが、なんとか受け止め、ダメな部分に向き合える人になりたいと思います。
自分ができないんだと悟った瞬間、私たちは成長するための一歩を踏み出していて、できない部分を変えたいと思い、少しずつでも行動することができれば、それは大きな学びに繋がる。というのが、1年間を通して感じたことです。
もちろん、変えていくことは簡単ではなく、たくさんの時間がかかり、性格上どうしようもないこともあるかもしれません。
それでも、まだまだ伸びしろしかない私には、社会にでるまでにたくさんできることが残っているはずです。
今まで見えなかった自分に出会える学習環境があることに感謝しながら、あと1年間、ゆっくり時間をかけて自分と対話しながら、修士論文という経験したことのない大作業を成し遂げたいと思います。
来年度もよろしくお願いいたします。
逆瀬川