2015.02.22

【2年間を振り返って】雨奇晴好

皆さま、こんにちは。
M2の中村絵里です。
間もなく修士課程の2年間が終わろうとしています。
この4月からは、教育学研究科 教育内容開発コースの博士課程に進学することが決まりました。春からの進路につながる道が開けたのは、修士の2年間があったおかげです。
本ブログを書かせて頂くのは、今回で最後になりますが、改めてこの2年間を振り返ってみたいと思います。

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雨奇晴好。
私にとって、この2年間は、ある意味で天候のように自らの意思ではどうにも変えられないものに逆らうことなく、その天候に合わせて出来ることを精一杯行ってきた2年間でした。

晴れの日は、私にとっては、大学院の授業やゼミに出席したり、ゼミ合宿や学会に参加したり、フィールドに出たりといった研究のために費やすことのできた日々のことです。
一方、雨の日は、片道約2時間バスや電車で通学に費やした時間や、子どもたちが寝静まった後の深夜や早朝の時間のことです。雨の日は、とにかく文献を読んだり、研究経過をまとめたり、課題に取り組んだりといったことに充てていました。

私の場合、晴れと雨以外に、曇りや嵐の日もあり、それは、どうにも身動きが取れずに研究以外に費やす時間でした。

M1の頃は、晴れの日が多かったような気がします。
週に5日は授業やゼミのために、大学に来ていました。授業の課題も多かったので、課題に取り組みながら研究の基礎力を養うことに時間を割いた1年でした。

M2になると、私自身の生活に変化があり、曇りや嵐の日が増えました。
1つには、子どもの小学校のPTA本部役員という親としての仕事が入りました。市内でも特にPTA活動の盛んな小学校であるため、平均すると週に2回以上は、PTA活動のための会議、小学校での印刷作業、自宅での書類作成作業、学校行事などがありました。こちらは、まだ継続中ですが、地域の子どもたちのためと思って、もうしばらく尽力したいと思います。また、夏以降には、週2日仕事を始め、さらに週1日は、研究のカウンターパートとしてご協力頂いたNGOのセーブ・ザ・チルドレンでインターンとして海外事業部の仕事の補佐をしていました。仕事もインターンも、私自身の研究と関連が深かったので、それぞれの活動から学ぶことは多かったと感じています。

M2の1年間での晴れの日は、モンゴルでのフィールド実践と、その後の分析・評価、そして修論執筆でした。私にとって与えられた晴れの日は、日数も時間も限られていましたので、晴れの時にできることを最大限行おうと心掛けました。12月後半に、朝から晩まで修論執筆のために、自宅に籠ることができた日々は、今から思えば最高の晴れ間でした。この時に、子どもたちの世話をしてくれた実家の両親や姉の家族、そして、協力してくれた夫には心から感謝しています。

最後になりましたが、2年間を通してご指導くださった山内先生をはじめ、助教の先生方、研究室の先輩方、同期のみんな、そして後輩たちには、本当にお世話になりました。
山内先生には、研究過程の重要なポイントごとにご助言をいただきました。また、ファシリテーターの伏木田先生は、M1の時に研究知識がほぼゼロだった私に懇切丁寧に指導してくださいました。そして、M2の時のファシリテーターを務めてくださった荒先生は、研究の方向性や実践計画を固めていく上で、多くの時間を割いてアドバイスしてくださいました。この場をかりて、皆さまに心より感謝申し上げます。

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晴れの日も雨の日も、また、曇りの日も嵐の日も、それぞれに美しい景色が見られるように、周囲の環境に惑わされることなく、その時々でできることを最大限に行ったとても充実した2年間でした。

ありがとうございました。

【中村絵里】

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