2015.01.23

【おすすめの授業】商業集積調査特別演習

みなさま、こんにちは。M1の松山です。
山内研では昨日、M0研究構想発表会がありました。
M0のみなさんの目指している研究は、今の院生メンバーとはまたそれぞれ異なるテーマですが、発表を聞いていると重なる部分もありとても興味深かったです。
4月から一緒に研究できるのが楽しみです。

さて、【おすすめの授業】は今回で最終回となります。
私が紹介する授業は、「商業集積調査特別演習」です。
名前だけ聞くと難しそうですが、秋葉原にフィールドワークに行くという、とても楽しい授業でした。

この授業のおすすめポイントを挙げると、
・フィールドワークについて知識を得るだけでなく、実際に体験しながら技法を学べる
・東大、東工大、芝浦工大の合同授業のため、他大学の方と意見交換できたり、他大学の先生の指導が受けられたりする
・秋葉原を歩くだけで楽しい
・夏休み期間の3日間だけで2単位取得できる
などなど・・・
フィールドワークの知識がなくても楽しく参加できます。

授業は以下のような形で行われました。
1日目
講義(秋葉原やフィールドワークの基礎)、秋葉原探索、グループ決め、テーマ決め
2日目
フィールドワーク、中間発表
3日目
発表準備、最終発表、講評

ちなみに私たちのグループは「メイド喫茶の属性から見えてくるもの」というテーマで、メイド喫茶を訪問して店内や周辺の様子を観察したり、メイドさんに聞き取り調査したりしました。
グループのメンバー全員、メイド喫茶に入ること自体が初めてだったので、新しい発見ばかりでした。

本格的にフィールドワークをするのは実質2日目だけなのですが、この一日だけでも仮説がどんどん変わっていくのがとても面白かったです。
「こういう法則があるのでは」と話していても、実際見に行くとそんなことはなかったり、その代わりに別の仮説が見つかったりと、一筋縄ではいかないのがフィールドワークの醍醐味なのかなと思いました。

また、客観性をもった調査結果にするにはどうしたらいいか、というところが悩みどころでした。
各メイド喫茶の特徴を考察するときに、「制服の清潔度」や「接客の良さ」などを比較したかったのですが、こういった項目だとどうしても主観的になってしまい、説得力がありません。
そこで先生方にいただいたアドバイスが、「制服が清潔かどうか」という曖昧な判断ではなく、「アイロンがかかっているか(皺がのびているか)」「シミが何カ所あるか」という、誰が見ても大体同じ結果になるような判断基準をつくる、ということでした。
私たちはグループ内で分担して別々のメイド喫茶を調査することもあったので、こうした判断基準をきっちり決めておくことは、グループワークを進める上でもとても役に立ちました。
フィールドワークの途中でこういったアドバイスをもらえるからこそ、手探り状態でもなんとか調査を進めることができたように思います。

最終発表では他のグループの調査内容と考察を聞き、秋葉原という街をまた別の角度から知ることができました。
同じような範囲を調査していたにも関わらず、視点や解釈にグループの個性が出ていたことが興味深かったです。
そして発表後の先生方のフィードバックが丁寧なことも、この授業の魅力だと思います。

とても濃い3日間を過ごせるこの授業、来年度M1になるみなさんにおすすめです。

そしてそして、次のブログテーマは【1年を振り返って】です。
お楽しみに!


【松山彩香】

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