2014.10.16

【夏休みの過ごし方】ファシリテータとの積極的な研究相談

皆様いかがお過ごしでしょうか.
M2の吉川遼です.

さて,今回からの山内研ブログは「山内研メンバーの夏休みの過ごし方」というテーマで,7人それぞれが授業,研究,実践,学会や合宿など様々な角度から自分たちの夏休み中の生活や研究の進め方について書いて参ります.

僭越ではありますが,1回目の今週は吉川遼が担当致します.

さて,山内研の夏学期ゼミは7月最終週に終わってしまうため,冬学期ゼミの始まる10月第1週まではゼミがありません.

もちろん,やるべきことがないかといえば,むしろ学期中に比べると忙しいのではないかと思うくらいです.

例えばM1であれば,
◦夏合宿の準備,宿の手配,先方とのスケジュール調整
◦学際情報学府講義「文化・人間情報学研究法Ⅲ」でのワークショップ企画・実践
◦その他「学際情報学概論Ⅱ」などグループワーク

M2やDであれば
◦日本教育工学会全国大会で発表するための原稿・ポスター作成
◦研究のプレ実践,システム開発
◦実験参加者募集,実践先との交渉

が主なイベントでしょうか.

これに加え,研究室の学生は夏合宿で発表する学者についてまとめたり...,と「夏休み」という字面とは裏腹に,課題やミーティングであっという間に時間が過ぎ去り,Facebookにアップロードされた海や花火やバーベキューの写真を横目に,大学内で課題に忙殺されていたら10月...と,時の流れに精気が失われる大学院生も少なくありません.

さて,このように毎週定期的に行われていたゼミ発表がなくなり,様々な課題をこなす必要がある夏休みにおいては,どのように自分の研究を進めていくのか,すなわち停滞せずにいられるかが鍵となってきます.

特にM2の昨年や3年目になる今年度に関して言えば,JSETでの発表や修論を見据えた進捗が求められるため,密に研究のご相談をさせてもらっています.

僕はとてもスケジューリングが下手な学生で,生活にバッファが持てないために,何かイレギュラーな事が入ってしまうとすぐ頭がパンクしてしまい,方向性を見失いがちです.

しかし,そうも言ってられない時期ではあるので,なんとかバッファ不足によるパンクを防ぐために,現在ファシリテーターとして研究のアドバイスを頂いている池尻さんに,この夏休みに入ってからは週に1回の頻度で研究の相談をさせていただいております.このペースは通常月1-2回で研究の相談を行っている学期中と比べると倍近い回数です.

ロジックの微妙な軌道修正開発コンテンツの中身に関する本質的な議論であったり,プレ時にどのポイントを見て改善に繋げるか,など具体的で細やかなアドバイスを頂いているお陰もあり,千鳥足の牛歩ではあるのですが,何とか自分の方向性を道中見失わずに次のステップへと進むことが出来ていると感じています.

また,僕の場合は新しいデバイスを組み合わせて何かシステムを開発する,という技術ドリブンな側面もあるため,開発を進めていく中で様々な制約が生じる場合もあります.そのような場合に研究の方向性と照らしあわせつつ,ある種の最大公約数的な落としどころを見つけなくてはならないのですが,頻繁に議論を重ねることで,開発が停滞せずに済む,という利点はあると思います.

もちろん,頻繁な進捗報告や研究相談がどの人のどの場面においても良いことであるとは限りませんし,やみくもに研究の進捗を報告しても,新たな問題点が生じていない限りは,あまり建設的な議論になるとも思えません.

初期の先行文献レビューの時期や,フィールドワークやプレ実践などを実施している場合には,ある程度回数を重ねてそれなりにデータが集まり,分析できてから報告することが望ましいと思いますが,今回の僕のように新しいデバイスを用いつつ何かを開発するといった,未知数が多い場合にはこのような形がよいのかもしれません.

お忙しい中,毎回ご相談に応じてくださる池尻さんには本当に感謝しきりです.

しかし裏を返せばそれだけ僕の進捗が危機的状況であるということなので,研究以外のあれこれに気を取られずに,他の優秀な研究室のメンバーを見習って,早く開発を終わらせ,ある程度形にできればと思います.

次回はM2の青木くんです.一体どんな夏休みを過ごされたのでしょうか.お楽しみに.

吉川遼

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