2013.06.06

【今年の研究計画】汎用的技能に着目した学部ゼミナールに関する研究


梅雨の季節に入りましたが、夏日のような日が続いていますね。
「今年の研究計画」シリーズ、最終回は伏木田稚子が担当いたします。

今年はついにD3ということで、身の引き締まる思いで日々を過ごしています。
基本的には、これまでの研究の集大成として、博士論文の執筆に集中したいと思っています。
博士論文の主な内容については、以下のようなことを考えています。


博士論文の目標
・ ゼミナールという複雑に構成された事象を、それを構成する要素に分解することで全体像の理解を試みる

博士論文の方向性
・ ゼミナールは、「●●ゼミ」という固有名詞で表現されるように、2つとして同じものはない
e.g) 山内研で行われている毎週1回の山内ゼミと、わたしが参加させていただいている副ゼミはまったく別のゼミで、同一視することはできない
・ けれども、学習活動や指導、学生間で共有される共同体意識といったゼミナールの構成要素単位では、共通点も相違点も比較して見つけることができる
e.g) 山内ゼミでも副ゼミでも、個人の研究の進捗状況を発表する機会がある
・ ただし、それぞれの構成要素を具体的に描写し、よりミクロなレベルで複数のゼミナールを比較することには限界があることを念頭に置き、課題と今後の展望に譲る
e.g) 山内ゼミと副ゼミとでは、研究発表や質疑応答の時間、レジュメの雰囲気などが異なる

博士論文への想い
これまでの私の研究では、単位の出る授業として成立しているゼミナールに焦点を当てており、自主ゼミや院ゼミを研究の対象としていません。
また、授業内または授業内からの延長として授業外で行われている学習活動、つまりフォーマルなゼミ活動に主眼を置いているため、ゼミ合宿、ゼミコンパ、それ以外のレクリエーションといったインフォーマルな活動のすべてを包含できていません。
そこで、ゼミナールを構成要素に分解する過程でこぼれ落ちてしまう、そうした"ゼミナールらしさ"については、これからも引き続き研究していきたいと考えています。
そうした今後の展望も含めて、これまでの研究から導出された知見をしっかりと描き切っていきたいと思っています。


すでに6月ということで、2013年度も1/4が過ぎようとしていますが、悔いのないように今できることに取り組んでいきたいと思います。


※ 諸事情によりblogの更新が遅くなりましたことを、この場をお借りしてお詫びいたします。
伏木田稚子

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