2013.03.01

【今年を振り返る】所属が変わって学べたこと

こんにちは。修士1年の吉川久美子です。
今年度最後のテーマである「今年を振り返る」。第7回目を担当させていただきます。


早いもので、もう3月となりました。昨年の今頃M0として、ドキドキしながら春合宿に参加したことが、つい昨日のように思えます。入学当初はどうなることかと不安でいっぱいでしたが、山内研のみなさま、学府の同期や他研究室の先輩方、また友人や家族に助けていただきながら、修士2年目を迎えようとしています。


今年度を振り返ってみると、いろいろなことが思い出されますが、なかでも"所属が変わった"ことが、一番大きな変化だったように思います。


ワークショップやアートプロジェクトと呼ばれる活動に興味を持ち、美術大学の学部、大学院を通してずっと学んできました。当時の友人や先輩、また後輩と一緒に美術や美術教育、ワークショップについて「どうして?」、「なんで?」、「もっとこうしたらいいのに!」等とあれこれ話す時間は、今も昔もとても大切な時間です。この美術大学時代に芽生えた多くの疑問の種を抱えて、私は進学しました。


大学院に入学し、いざ授業やゼミに参加すると、目からうろこの体験や出会いが数多く待っていました。美術大学時代に友人たちと悩み話していた課題について、他領域の分野でも、それが課題とされ議論されていたり、正体不明な謎の現象と考えていたことが、この領域では「このように指摘されていたのか!」と思う場面が多々ありました。(とても主観的な感想です、すみません。)


もちろん、ただの不勉強だったという話ではあるのですが、"自分の専門としたい領域の中にいるだけでは気づけないことがたくさんあり、またその中で課題とされることを解決しようとした時には、別の領域の知見から発見することがある"ということを大学院の活動を通して学んだ一年でした。それと同時に、「美術大学を出たからこそ学べたこと」が、「美術大学だからこそ学べたこと」を逆に私の中で少しずつ浮き彫りにしてくれました。


とはいえ、まだそれをかたちにするところまでには至らず、四苦八苦する日々です。
とても魅力ある面白い企てを考える先輩や友人たちを見習いながら、来年の今頃、修士論文で1つの自分なりの答えが見つかっているように、残り1年を頑張りたいと思います。


吉川久美子

PAGE TOP