2013.01.18

【今年を振り返る】母親となること

皆様こんにちは!修士2年の河田承子です。
今週からブログのテーマが変わり、学生がこの1年間について振り返る【今年を振り返る】をお送りいたします。

昨年の今頃、先輩から「修士2年はあっという間だよ」と言われていたのですが、今振り返るとその通り、「あっという間」に1年が終わってしまったなと思います。
先行研究を読んでいたばかりの修士1年も楽しかったのですが、やはり5月〜6月にお母様達へプレ調査を行ったあたりから、一層研究が楽しくなってきた気がいたします。論文を読んでいるだけでは分からなかった、母親達が置かれている状況が少しずつ見え始め、段々と自分が見たいことに近づいている実感を持つ事ができました。このプレ調査は、質問紙を作成するために行ったのですが、面白かった反面、この1年間の中で一番苦労した時期でもありました。聞きたいことはたくさんあるけれど、一人でも多くのお母様方に回答してもらうにはどうすればいいのか、毎日試行錯誤の日々が続きました。最後まで「これで大丈夫だろうか?」「本当に返信してもらえるのだろうか?」と不安は尽きませんでしたが、結果的に多くのお母様が連日返信をしてくださり、有り難く思うと同時に、本当に嬉しい気持ちになりました。

分析に入ってからも、結果の解釈に頭を悩ませることもありましたが、ファシリテーターの高橋薫先生を始め、多くの方に助けていただき、修士論文を書き終えることが出来ました。修士論文を書き始めた当初は、課題が山積みで「毎日大変だ!」と思う気持ちが大きかったのですが、3章を執筆するあたりからは大変だけれども楽しいと思うようになり、これが「HardFun」なのかな、と感じていました。特に最後の方は、締切が近づいて焦る気持ちと、2年間自分が打ちこんだ事が終わってしまう寂しさを交互に味わっていました。

不思議な巡り合わせですが、卒業後の4月から、私は研究対象だった「母親」に自分自身がなります。修士1年の間に、母親や育児情報に関する数えきれない論文を読み、頭では分かっていたつもりでしたが、実際に妊娠が分かると色々な不安が襲ってきました。インターネットで検索をすると、信頼出来そうだと思える内容から、噂レベルの内容まで多くの育児情報が目に入ってきます。安心を得ようと情報を探すのに、かえって不安が増してしまう場合もあり、母親になって初めて得た感情に自分で驚く事もしばしばでした。
4月からの生活がどのようになるのか、まだ分かりませんが、今後は母親としての目線も持ちながら、修士で学んだことを生かせる活動が出来ればと思っております。

大学を卒業、結婚を経て山内研究室に入学した当初は、本当に修士論文が書けるのか自信がありませんでしたが,山内先生を始め、多くの方の助けによって、ここまでたどり着く事ができました。今後は皆様への感謝の気持ちを忘れず、新しい道へと歩んで行きたいと思います。

皆様、本当にありがとうございました。

修士2年 河田承子

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