2013.01.16

【エッセイ】プロジェクト学習としてのコンテスト

昨日、電気自動車普及協議会(APEV)が主催する「超小型電気自動車デザインコンテスト」の記者発表が行われました。このプロジェクトは、国内外の大学生がチームを組んで、未来の電気自動車を3次元デザインツールを使って構想するというもので、我々はこのコンテストで行われるオンライン学習の支援について共同研究を行う予定です。記者発表の模様はワールドビジネスサテライトで放映されました。

電気自動車 普及を加速させよ (3分45秒あたりから記者発表がとりあげられています)
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_33432/

通常のコンテストでは、参加者同士が交流することはなく、受賞した作品だけが発表されますが、このコンテストでは、参加者は制作過程を定期的にオンラインで共有し、相互にコメントするとともに、様々な専門領域のサポーターのアドバイスをもらえるようにします。
学生向けのコンテストでは教育的意義が強調されることが多いのですが、いままではそこで起こる学習の支援について検討されていませんでした。しかしながら、コンテストはプロジェクト学習の一種としてとらえられるので、起こってほしい学習を意識しながら過程をデザインすることによって、参加者により多くの学びを持ち帰ってもらうことができるようになります。

この共同研究によって学生向けコンテストの新しいモデルを構築できるよう、努力して行きたいと考えています。

山内 祐平

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