2012.09.09

【研究に役立つウェブサイト】My Recommend Websites

みなさま、ごきげんよう。修士2年の早川克美です.

空も高く感じられるようになり,すっかり秋めいてまいりましたね.
例年であれば...食欲の秋・芸術の秋・ファッションの秋を満喫したいところですが,修士2年の私達にとっては,残り僅かと迫った修士論文執筆へのプレッシャーと闘う「ひたすら研究の秋!」でございます.
余談ですが,多方面の方々にご協力やアドバイスをいただくことの時期,スケジュール通りに動ける自らの環境を整えることが必須ですから,何より大切なのは健康管理ということになります.例年,秋にはインフルエンザの予防接種を受けたり(笑),日常の健康管理に気を配ることが大真面目に研究室で話し合われていたりします.
私自身,見た目に反比例して虚弱体質なので,この夏休みは小学生のような早寝早起きを心がけました.

さて,この時期の私たちは,研究に向けての学びに一定の目処をつけて,研究方法を選択し,様々な現場に赴いて積極的に人々と関わる実証・実践的な学び〜研究の段階に移っています.今回のブログテーマ「研究に役立つウェブサイト」シリーズは,こうしたプロセスの中で,興味を持った対象や研究領域を調べるためのメンバーそれぞれのレコメンドです.

いつにもまして前置きが長くなりましたので,「研究に役立つウェブサイト」ご紹介させていただきます.

私の研究対象は,「ラーニング・コモンズにおける大学生の学習実態」を調査研究することです.空間と人間との相互作用について,「学習」という目的活動に着目して実態調査をもとに考察しようとしています.
先行研究は,教育工学・建築学・認知科学・環境心理学・図書館情報学・社会学......と多岐にわたっているので,以下の様々なウェブサイトを並行して検索活用しています.

1.スタートは「日本の論文を探すArticle CiNii 」
http://ci.nii.ac.jp/
ご存知,文字通り国内の論文を検索する学術情報ナビゲーターです.検索ワードをあれこれ悩み操りつつ,徐々にターゲットを絞り込んでいっています.

2.認知科学会・学会誌「認知科学」
http://www.jcss.gr.jp/kikanshi.html
ここでは「認知科学」各号の目次と研究論文を公開しています。
電子アーカイブはJ-Stage https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jcss/-char/ja/ で公開されており,1994年の創刊号から2011年刊行号まですべて見ることができます.

3.海外論文の検索「SciVerse」
http://www.hub.sciverse.com/action/home
こちらは同期の呉さんも紹介されていましたが,http://www.sciencedirect.com/ もここに含まれています.登録することで,自分のライブラリに検索した結果を保存,システムからレコメンドが得られ,まだまだ使いこなせていませんが,他の研究者の興味の動向なども知ることができたり多様な機能が用意されています.
ここではラーニング・コモンズの「activities」「education」「behavior」に関する「investigating」「research/researching」をキーワードに検索しています.
留学生の呉さんは,PBL(プロジェクト学習)を支えるような座席レイアウトの研究をされていて,海外論文については強力なアドバイスをいただいていて感謝です.

その他のweb上での情報収集は,毎朝,我らの山内先生がTwitterでつぶやかれる「先生の目で収集された情報・News」が大変ありがたく,それをきっかけにしばしネットサーフィンをしては視野を広げたり,知識を深めたりしています.
山内先生のTwitterアカウントはこちら

まだまだたくさんあるようにも思えるのですが,論文検索以外は,統合的なサイトというよりその都度有用だと思われた情報をEvernoteにタグ付クリップ保存していることが多いです.
外出時にはiPhoneからSNSやSafariを通して気になった情報はInstapaperに一時保存→帰宅後まとめて確認,Evernoteへという流れでウェブ上の情報収集を整理したりしています.

最後に,やはり重要とおもわれる情報は「紙に出力」するのが一番かと思われ,マーカーを引いたり,書き込みをしたりするのは,まだまだ実物の「紙媒体」になっています.「紙媒体」を使い込む(読み込む)行為の方が,自分に取り入れた実感を得られるようにも感じています.一方で,その分類・整理はやはり電子媒体に軍配が上がるわけで,こちらは現在の研究テーマとは直接的ではありませんが,継続的な興味ある対象として見つめていきたいと考えています.

来週は長崎大学で日本教育工学会の全国大会が開催されます.研究者の先達の方々の発表にふれ,お話の機会を持てることが大変楽しみです.
どうぞよろしくお願いいたします.

では,いつになく散漫な内容となってしまいましたが,この辺で.
長文&拙文におつきあいいただきありがとうございました。

早川 克美

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