2012.03.11

【今年を振り返る】playfulな紙すきの時間

こんにちは、卒業間近の修士2年、土居由布子です。

山内研究室は総勢13名で香川県直島にゼミ合宿に行って参りました。

さて、【今年を振り返る】シリーズ第3回目ですが、私にとってこの修士2年目は「playfulな紙すきの時間」と言えます。

1年生の頃は、やりたいことや疑問が白いモヤのようになっていて、形にすることができませんでした。2年生の6月になって、NHKクリエイティブライブラリーの利用者(投稿者)の方をインタビュー調査することになり、そこから少しずつ紙すきのように、私なりに一生懸命に、そしてできるだけ楽しみながら形にしていったという感じです。

自身の研究で一番楽しかったことは、やはり15名の方のインタビュー調査でした。
NHKクリエイティブライブラリーでの制作体験を通してどういった学びが起きているのかを調査するのが私のミッションでした。インタビューからは予想以上に「気づき」や「学び」を見つけることができ、更には、NHKクリエイティブライブラリーを自身のリハビリに活用されたり、入院中の子どものための訪問教育に活用されていたり、宇宙の勉強会に活用されていたりといった事例、ドラマを聞かせて頂くことができました。またNHKクリエイティブライブラリーで映像制作を体験したことがきっかけで、コマ撮り映画に挑戦するようになった少年や百人一首の句をイメージした作品を何十作品も作るようになった少女が語ってくれたことは、私に元気をくれました。


修士論文の執筆は確かに大変でしたが、大まかな章立てから始まり、どこに何を書くのかが見えてくると、パズルのような感覚で嬉しく感じました。自信はなかったけれど、それでもアンケート、インタビューで協力して頂いた方々の声や、この1年ファシリテーターとして支え続けてくれた佐藤さん、山内先生はじめ、山内研究室の皆さんのおかげで、楽しく最後まで執筆することができました。

4月からは社会人になり、研究の世界から少し離れてしまいますが、研究の課程にいなくても、今いる環境のもとで、「見出すこと」「学ぶこと」を大切にしていきたいと思います。
大学を卒業し、1年の留学を経て、東大に入り、山内研究室という素敵な環境、人に恵まれてきました。そういった環境に感謝しながらも、どこにいてもやはり「自分次第」なんだということをつくづく感じました。

この紙すきは、修論だけでは終りません。今後も、紙すきのごとく、「今」を楽しみながら、学び続けて行きたいと思います。

皆様この2年間本当に有難うございました。

【修士2年 土居 由布子】

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