2012.03.15
皆様こんにちは。今週はM1の河田承子が担当させていただきます。
早いもので入学から1年が経とうとしています。私にとってこの1年は怒濤の年でした。課題に追われる毎日に、自分は乗り越えられるのだろうかと不安に思う事が度々ありましたが、諦めなかったお陰で精神的にも肉体的にも大きく成長できたのではないかと思います。
研究についても大きな変化がありました。入学当初は育児情報に対する親のメディア・リテラシーを高める研究がしたいと考えていましたが、研究を進めるうちに、親の育児情報活用の現状を明らかにすることに興味が移り、これを研究のテーマとすることにいたしました。
では、どのような研究をしていくのかをご説明させていただきます。
【研究テーマ】
親のメディアの育児情報活用に関する研究
【背景】
育児情報は、かつては近親者や近隣の人々を通じてパーソナルに入手されるものであった。しかし、1969年に育児情報誌「ベビーエイジ」が創刊されて以降、1980年代頃からは育児雑誌が主な情報提供源となり、さらに2000年頃からはネットが情報の入手先として大きな役割を果たすようになってきました(外山ほか 2010)。中でも、早期教育がメディアで頻繁に取り上げられており、それらの情報を集めて子育てに活用する親は増加している。このような、メディアのメッセージが親の行動に影響を与えることは明らかになっている一方、親が育児情報をどのように子育てに活用しているのかに関する研究は行われていないのが現状です。
【研究の着眼点】
このような背景を踏まえ、本研究では親の育児情報の活用に注目します。これまでに行われている研究では、親の育児情報源について調査したものはあります。しかし、収集した情報を子育てにどのように活用しているのかまでは明らかにされていません。
【目的】
メディアの早期教育情報を、どのような親がどのように活用しているのかを明らかにする。
【研究の方法】
量的調査を行い、情報源・情報活用・心理的要因・社会的要因について調査します。そして、親が情報活用を「継続したのか」「継続しなかったのか」の二つのケースに分け、どういうタイプの親が「継続しているのか」「継続していないのか」要因を分析したいと考えています。
【今後に向けて】
研究方法などの課題は山ほどありますが、親に育児情報の上手な使い方を提案できるよう、1つ1つ丁寧に向き合って研究を進めていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
M1 河田承子