2011.05.05

【今年の研究計画】情報化した学びを支援する学校家具に関する研究

皆様はじめまして。今年度から山内研で学ばさせていただいている、M1の呉重恩です。
今週の【今年の研究計画】シリーズを担当させていただきます。

研究のテーマ:
  情報化に対応するキャンパス・ファニチャー
情報化した学びを支援する学校家具に関する研究

       
研究の背景 :
学習環境論の発展に伴い、学校、特に大学に設置されたキャンパス・ファニチャーのデザインと運用に着目する研究が増加しています。キャンパス・ファニチャーとは、椅子や机、照明設備までの学校に設置されていて、主に学習のための家具です(Mayer・Frederick・W,1976)。今までのキャンパス・ファニチャーについての研究は、学習用机・椅子の寸法と学生の身体の適合性など人間工学に着目するのが多いです。一方、インターネットとマルチメディア技術が盛んに使われた中で、大学における学習環境はますます情報化している姿勢が見られ、学びの形式、状態と仕組みも大いに変わったと言えよう。そういう背景の中で、情報化が主な原因で変わった学習環境に対応するようなキャンパス・ファニチャーの開発が要求されると見られています。しかし、今までのキャンパス・ファニチャーの研究は、人間工学に関するものが多く、情報化時代の学習者の動機付け、学習形式に配慮して学びそのものを支援するようなキャンパス・ファニチャーに関する研究が少ないです。
研究の目的
研究背景を踏まえ、学習環境に重要な位置づけとなるインターネットとマルチメディアの利用の諸問題に取り組む場合、学習者の学習の形式、動機付け、活動、人工物の依頼度、キャンパス・ファニチャーでの需要等の項目を考察しながら、それらの学習を支援し、学習の効果を向上させることを実現させるようなキャンパス・ファニチャーの研究を試みます。

研究の方法
文献のレビューと現場の調査などを行う予定です。まだ研究の具体的な課題が決まっていないですので、研究方法についてこれから詳しく考えようと思います。

今後に向けて
 空間・家具などの人工物を含める物理的な学習環境が支えるのは、学習活動なので、まず支援したい学習活動の点で絞りたいと思います。学習活動は、形式によって様々がありますが、今興味を持っているのはPBL(project- based- learning)で、まずそれについて調べると考えています。

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