2011.04.28

【今年の研究計画】子育てをめぐる、メディアと親の関係についての研究

皆様はじめまして。今年度から山内研で学ばさせていただいている、M1の河田承子です。
今週の【今年の研究計画】シリーズを担当させていただきます。

【研究テーマ】
  「子育てをめぐる、メディアと親の関係についての研究」

【研究の背景】
1960年代以降、核家族化の進行に伴い、育児に関する情報を得たり、身近に相談できる人が存在した地域コミュニティが衰退していきました。都市化の中で、孤立した子育てに直面しなければいけなくなった親たちは、育児に関する情報を提供してくれるメディアを必要とするようになりました。例えば育児雑誌は、出生数が減少しているにも関わらず発行部数が増加しており、相談相手を得られにくい親にとって貴重な情報源となっています。またテレビでも乳幼児の親を対象とした視聴者参加型の番組を放映しています。これらの子育に関する情報は、親が抱えている悩みを緩和させる効果がある一方、子育て体験談が多く含まれていることから、必ずしも正しい育児情報とは限らないことも指摘されています。さらに21世紀に入って急速に普及したインターネットの登場により、親は情報を受け取るだけではなく、自らも発信して双方向コミュニケーションを行えるようになりました。このように、多様な媒体から多くの情報が発信されていることから、良くも悪くもメディアから様々な影響を受けている親が存在すると考えられます。

【研究の目的】
このような背景を踏まえ、本研究では子育てに関する情報をめぐり、メディアと親の間でどのような相互作用が起こり、それによって親のどの部分が変容するのかを明らかにします。

【研究の方法】
親への調査から、子育ての現場で機能するメディアについて内容分析を行ったり、問題点・課題などを明らかにしたいと考えています。まだまだ未定な内容ばかりですので、具体的な研究方法についてはこれから検討していく予定です。

【今後に向けて】
今後の課題としては、親が親となる過程で、メディアを含めた子育ての情報がどのように関わってきたのかを調べていきたいと考えています。
研究目的や研究方法など分からないことは数多くありますが、日々精進しながら形にしていきたいと思っております。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

M1 河田承子

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