2011.04.25

【今年の研究計画】動画共有サイトの投稿者の編集と素材選択能力獲得に関する研究

皆様こんにちは。

【今年の研究計画】シリーズ、今週は修士2年になりました、土居が担当します。

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【研究テーマ】
  動画共有サイトの投稿者の編集と素材選択能力獲得に関する研究

【背景】
近年,動画共有サイト「YouTube」などユーザーが作るコンテンツUGC:User-Generated Content)が普及を遂げています。簡易化する編集ツールが映像制作のハードルを下げる手法として期待されるが良い作品を作るには題材にあう素材を選ぶ力,構成力,演出力が必要だと言われています。(安田2008)UGCに関する研究は多いものの、一般ユーザー(特に作品評価が高いもの)の映像編集(素材を選んで意図的な順番で並べる)能力について評価したものやその能力獲得の条件、過程についての研究は見当たたりません。映像を作ってネット上に投稿するサービスは様々なものがありますが、映像リテラシーの向上を目的とし、「映像の選択」と「編集」に焦点をあてた「NHKクリエイティブライブラリー」というものがあります。

【目的】
NHKクリエイティブライブラリーを使って映像を作り、投稿したユーザークリエイターのメディアリテラシーのうち、映像リテラシー(特に表現能力に焦点をあて、素材探しと編集能力)をはかるとともに、それらの能力が高く、作品の評価が高い者がどういったインフォーマルラーニングをふみ、どういった意識のもと映像作りをしているのか等そのバックグラウンドを探ることです。

【課題】
一番の課題としては作品を評価する評価軸と、映像リテラシー特に表現能力に焦点をあて、素材探しと編集能力)をはかるための評価軸をクリアにすることです。
今のところ、Dogan, B (2009) によるDigital Storyteling評価尺度をベースに作品を評価し、高野(2004)によるVisual Literacy学習目標構造図、そしてHerry Jenkins(2009)による新しいメディアリテラシーをベースに具体的な評価項目を作成して質問紙、インタビューに使える様検討していこうと考えております。

【今後にむけて】
NHKクリエイティブライブラリーを使ったワークショップを毎月開催しています。その中で人々がどのように編集していくのかといった過程を見ることも映像リテラシーの評価尺度を具体化していくことに繋がると考えています。

自身の研究が映像文化の向上に繋がる様、今後も努力してまいりたいと思いますので、今年度も宜しくお願い致します。

M2 土居由布子

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