2011.02.26

【1年間を振り返る】収束をつけるための一年間の戦い

みなさま、こんにちは。修士2年の程琳と申します。

メンバーがそれぞれの目線で4月からの1年間を振り返るシリーズ【1年間を振り返る】。
第3回は、修士2年のテイがお送りいたします。

一年間を振り返るといっても、この一年間は夜明けを待っていたように待ち遠かったものの、あけぼのの一瞬だけ真実を感じたように短かったものでした。

第一回目において、すでに安斉さんがタイムシートを挙げてくれましたが、学年度の始まりオフライン発表があり、七月に中間発表があり、その後の半年は修士論文を実の形にするために日々カウントダウンしてきたのです。いろいろやりたいという欲張りの自分と限りのある時間内で終わらせないといけないけっちな自分との戦いというしかありません。その中から私もたくさん学ばせられました。

(1)割愛ができないと愛は形になれない

入学式の日、学環の先生方から新入生への一言のショート演説がありました。その日に私はこういう話を聞きました:

「いくら計画しても、実際手足を動かし、始めてみたら、予定の三倍以上の時間がかかると分かります。」

院生の一年目は、二年目の仕上げがきっちりできるように、関係あるものを全部網羅してできるだけ抜けがないような関係図を作るための手探りと積み重ねの一年間に対して、二年目は探してきたものをどんどん捨てていかないといけない割愛の一年間でした。

というのは、研究者としてやれることは、探検者や革命者と真逆だということです。探検者や革命者は新しい世界を開く人で、ライトをどこまで当てられるかが問われるが、研究者は一羽の鳥ごとく、どんなに大きな森の中でも、結局一本だけの木にしか巣を作ることができません。

オフライン発表から中間発表を経て、実際の実践活動を決定するのも、活動の結果を修士論文に仕上げるのも、いずれも「選びと捨て」が伴っていました。

(2)雨降れば地固まる

二つ目は、多くの人の意見に耳を傾ける重要性です。

山内研で最大な幸せは、多くの方の支えと見守りのなかで、自分が愛を持ってやりたい研究を貫いてがんばれることです。

言われることしかできないのでもなく、独りよがりなパターンでもなく、山内研では、自分の研究をさらしだし、多くの方が叩き台を作ってくださるのです。

いくら修士論文を書き上げたにしても、研究の世界においては、私たちは子どものような存在で、「かわいい子には旅をさせろ」という考え方が先生方の頭の中にいらっしゃるのかな、私たちの未知の研究世界への旅の道中、ずっとまわりの人たちが照らしてくれた灯台がありました。

このかたがたがいないと、最初の甘い自分の考えのまま、実践原案から最後の修論へはたどりつけるのかも懸念でしょう。皆さん、本当にありがとうございました!

(3)カレンダーの使い方

時間は進むしかできませんが、カレンダーの使い方はいろいろあると分かったのもこの一年間でした。
今日これをやり終わったら、明日は次をやろうという人もいるでしょうが、タイムリミットがかかっているから、この日までにあと何日あるかを数えてカウントダウンをするタイプもきっといます。

私はいろいろな締切日を先にカレンダーに赤色で塗り、その前にプレの締め切り日、つまり、原形が出来上がるべき期限の最終日に更に黄色で塗り、それまではカウントダウンするという感じでした。

研究は個人作業ですが、一人では仕上げることができません。ですから、そのプレの締め切り日はつまり、叩き台に一度さらすことです。もしもそこで大きなミスがあったら、残りの時間でやり直して、また二度目の叩きあいを受けるのです。山内研では、研究員と院生からなるファシリテーター制度があるおかげで、いっぱいたたきを受けました。

こうして、経験する日々は長く感じましたが、やることが多すぎて、時間が去っていくのもはや過ぎです。それが私のこの一年間でした。

【テイ リン】

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