2011.02.17
みなさま、こんにちは。
メンバーがそれぞれの目線で4月からの1年間を振り返るシリーズ【1年間を振り返る】。
第2回は、修士2年の帯刀菜奈がお送りします。
私にとって修士課程最後の1年間は、夢を形にするため突進した日々でした。
と同時に・・・
4年前から抱いていた「高校生が夢中になれるような日本史学習の実践をしたい」との思いが実現するまでの軌跡は、迷走の記憶でもありました。
■倒せない妖怪、ぬりかべと対峙した夏
6月、修士研究では太刀打ちできない、大きな桁の学習課題を相手取ろうとしている自分に気付き、行き詰りました。
[どうして私の研究は必要があるのか] を捜して、焦点をあてたのは「学習指導要領に書いてある学習目標」でした。しかし修士研究で克服するには課題が大きすぎたのです。
目の前に 分厚い土壁 のように私の前に立ちはだかり7月の中間発表を前に途方にくれました。
■戦う相手を、いったんもめん(勝てそう)に変えた秋
私ひとりでは、なぜ研究が前に進まないのかもやもやしていましたが、研究ファシリテータの椿本先生や、山内研・中原研のゼミメンバーのアドバイスから、もっと小さな問題を切り出すことになりました。「歴史を考える力の構成要素、共感を向上させる」ことにシフトしたのです。
どうしても高校生の楽しそうな笑顔が見たい!!という思いは日に日に強くなり、
10月(プレ実践・本実践あわせて)およそ40名の高校生にご協力いただいて
映像制作ワークショップを開催することができました。
11月は助教の佐藤先生、山内研の池尻先輩に評価のお手伝いをいただきながら、分析と考察をしました。12月はひたすら執筆していました。
■ミッションを終えた冬
修士2年間を振り返ると、山内研には困ったときにいつも助けてくれる仲間がいました。
いま福武ホールの2階は私にとってかけがえのない居場所となりました。
山内先生、たくさんのチャンスと気付きをくださって、本当にありがとうございました。
修士論文提出を追え、私は4月から社会人になります。
山内研での学びを糧に学習環境デザインのお仕事に携わります。
中等教育から高等教育にフィールドを移してまた勉強したいと思っています。
ブログに登場するのは最後となりますが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。