2011.01.21

【私の学びの場】KDDIわかちあうケータイワークショップ

みなさまこんにちは,修士1年の土居です。
授業やゼミ以外での「学びの場」を紹介するシリーズ【私の学びの場】。


第7回では,「わかちあうケータイワークショップー助け合いによる人と人との繋がりをデザインするー」についてお伝えいたします。

山内研究室は企業とともにワークショップを実践することが多々あります。今回もその一つ。KDDIとの「わかちあうケータイ」ワークショップは"助け合いによる人と人との繋がりをデザインする"をテーマに、12月11日に実践されました。私はこのワークショップの準備、記録撮影等をお手伝いさせて頂きながらワークショップの勉強をさせて頂きました。

これまで人と人とを繋げるべく進化してきたケータイは、ケータイを持つ者同士を時間や距離といった壁を越えてつなげることができる一方,ケータイを持たないものを隔てるというジレンマが有ります。そこでこのワークショップでは助け合いの中で人と人とを繋げるシーンを振り返り、それを自然に助けることができるようなケータイを考え、そのような中から、今とは違う新しいケータイのサービスや機能を考えようというものです。

参加者には本大学の先生方数名,そして本大学の学生数名、市民参加者の方数名、そしてスタッフ,合計26名が福武ホールの地下2階に集まりました。

ワークショップが始まったのは11時半から。
まずはワークショップの趣旨を皆さんに説明し,アイスブレイクです。

アイスブレイクでは参加者全員が輪になって集合し手もらい,自己紹介とともに「最近他人に助けてもらったこと(自分ができないことをしてもらったこと)」を1分限定で発表し合います。

アイスブレイクが終わったところで12時になったのでランチブレイク!
と思いきやただのランチではありません。
ランチタイムは2つのランチレクチャーがありました。

一つは水越先生によるもので「携帯電話以前のメディアに利用される機器について,現在とは異なる使われ方がされていた事例について」でした。

そして二つ目のレクチャーは「子供が遊び,お年寄りがゆっくりお話できるオープンな場のデザインをしてきた立場から、異なるバッググランドを持つ人々の場の共有を促進する取り組みについて」でした。

約30分ずつの2つのレクチャーが終わったあと、机を4,5人ずつ、計4グループに分け、いよいよ本番です。

まず各グループに配られている模造紙やスケッチブックなどを使ってグループの中で以下の4点について1時間話し合ってもらいました。

(1) 提案するケータイやサービスの名称
(2) 分かち合うモノ•コト
(3) 提案するケータイやサービスの機能
(4) 分かち合いのシーン

皆さんそれぞれ創意工夫あふれるアイディアをたくさん出されていきました。アイディアがアイディアを呼びながらも,少しずつ一つのサービスへと向かっていきます。

1時間後休憩を挟んで,各グループの発表です。
どの班も大変素敵なアイディアを発表されていました。

電車で席を譲っていいかどうか悩む時に「席譲ります」の携帯で合図できるサービス、車などの移動手段で困っていた時に乗り合わせを可能にするサービス,今自分が誰かとランチしたいなどという時に誰か同じようなことを考えている人はいないかをすぐに確認できるようなサービス等々,ユニークで人と人に優しい繋がりをもたらしてくれるアイディアばかりでした。

約5時間半にわたるワークショップもあっという間に終わってしまいました。
最後はリフレクションということで参加者の方々から感想を頂き、そしてKDDIの方々も感想を述べられました。

私にとっても、お手伝いをしながら見ているだけで大変楽しめたワークショップでした。これからもこういった素敵な「学びの場」に出会いながら、自身の研究に取り組んで参りたいと思います。

皆さんも素敵な「学びの場」へ是非足を踏み入れてはいかがでしょうか。

[土居由布子]

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