2010.08.04
▼7月30日付で以下のプレスリリースを出しました。現在、実践の真っ最中です。
2010年7月30日
【報道関係各位】
国立大学法人東京大学
株式会社ベネッセコーポレーション
東京大学とベネッセコーポレーション、高校生と大学生・社会人をソーシャルメディアで接続する学習支援プログラムについて共同研究を開始
国立大学法人東京大学と株式会社ベネッセコーポレーションは2010年8月より高校生と大学生・社会人をソーシャルメディアでつなぎ、高校生の学習を支援するための共同研究を開始いたします。
この共同研究で展開されるソーシャルラーニングプログラム「Socla(ソクラ)」では、高校生が一人一台iPadを持ち、Twitterを利用して大学生や社会人のサポートを受けます。Soclaは①プロジェクト学習②基礎学習の、2つのステージに分かれています。プロジェクト学習においては、働くことや大学進学の意味について学び、基礎学習においては読解・作文など基本的な学習スキルを身につけることを目標にしています。2010年度は、高校生約20名、大学生・社会人約10名によるプロジェクト学習に関する実証実験を行います。さらに2011年度にプロジェクト学習と基礎学習を統合するための研究を行い、学習成果を評価する予定です。「Socla(ソクラ)」は、TwitterとiPadを利用した学校外学習プログラムとして日本初の取り組みになります。
このたびの共同研究は東京大学大学院情報学環に設置された寄付講座「ベネッセ先端教育技術学講座 (BEAT)」を拠点として行われ、東京大学は学習プログラムの開発と評価を担当します。ベネッセコーポレーションは基礎学習における学習支援に関する知見を提供する予定です。
東京大学とベネッセコーポレーションは今回の共同研究において、双方の強みを最大限に活かして、普及が見込まれるタブレット型端末とソーシャルメディアを利用した今までにない学習モデルの構築を目指します。
【本件に関する報道関係からの問い合わせ先】
東京大学大学院 情報学環 ベネッセ先端教育技術学講座
准教授 山内 祐平
Tel 03-5841-2663
Email: contact@beatiii.jp
株式会社ベネッセコーポレーション
広報部 坂本
Tel 042-356-0657
<参考資料>
■プロジェクト学習のスケジュール
8月2日(月)〜13日(金) [一般プログラム]
約20名の高校生が、大学生活、就職、進路・キャリアの3グループに分かれ、Twitterで大学生・社会人のサポーターと議論しながら自らの将来を考える調査学習を行います。最終日の13日には発表会が行われます。
8月16日(月)〜21日(土)[特別プログラム]
一般プログラム参加者の中から数名の希望者が、下記の有識者の鞄持ち体験を行い、Twitterで大学生・社会人のサポートを受けながら働くことの意味についてレポートを作成します。最終日の21日には発表会が行われます。
※13日、21日の発表会の日はご取材いただくことが可能です。
取材をご希望の場合は、お問い合わせ先に事前にご連絡下さい。
■ご協力いただく有識者
大堀 真 (株式会社SRAプロフェッショナルサービス 代表取締役)
酒匂 信匡(信州大学電気電子工学科准教授)
白木 夏子(株式会社HASUNA 代表取締役)
■ご協力いただく高等学校
湘南工科大学附属高等学校
聖学院中学校・高等学校
文京学院大学女子高等学校
安田学園高等学校
■ベネッセ先端教育技術学講座
2004年度に東京大学に株式会社ベネッセコーポレーションの寄附によって設置された寄付講座。モバイル・ユビキタス技術を利用した学習環境の構築、学習文脈情報を利用した教育システムの構築、教育コンテンツの動的生成・集合知を用いた学習環境の構築などについて研究を進めている。(http://beatiii.jp/)
■Twitter
日本で約1000万人が利用するソーシャルメディアサービス。日常起こったことなどを140字以内でつぶやく簡易型ブログサービスとして急成長している。
■iPad
Apple社から2010年4月に発売されたタブレット型情報デバイス。キーボードがなく画面を指で操作する直感的なインターフェイスを備え、既存のPCが十分浸透しなかった教育利用や高齢者の利用などが期待されている。