2010.05.08
みなさま、こんにちは。初めまして。
修士課程1年、柴田 アドリアナと申します。よろしくお願いいたします。
【今年の研究計画】シリーズの第6回をお送りします。
私の研究は:
日系ブラジル人の子供たちを対象としてデジタル教材をデザインすることです。
学校や友達から離れて、家族全員で来日してきた子供たち。
その裏にいろいろな原因があるが、その多くは家族の経済状況に関わります。
日本で働いて、一、二年たってから帰国する予定だった家族は結局長期滞在になってしまいます。
その結果、子供たちの教育にも大きな影響を与えています。
ブラジル人に関する教育の問題や学内でのいじめやけんかからは不就学、少年非行にも繋がるのではないかと思われています。
その学校での不適応の原因の一つは言語の難しさでしょう。
日本語の授業についていけない上、先生や同級生と上手にコミュニケーションできない状態も多いです。
さて、グラフィックデザイナーの私は何ができるか?
私はこのように考え始めたのは2008年、群馬県にある大泉町に行った時です。
ブラジル人が通う公立学校やブラジル人学校の活動を見ながら、「楽しく学ばせる教材を作ろう」と思いました。
そのためにもっと勉強が必要だと気づきました。
今の問い:
ブラジル人の子供たちに対して、どんな教材が必要なのか。
その教材をデザインするためにはなにが必要なのか、どのようなコミュニケーションがもっと効果的なのか。そして、各国の文化はそのコミュニケーションにどのような影響を与えているか。
日本の文化+ブラジルの文化=豊かな環境
テレビ、インターネット、様々なメディアを使って簡単に世界中につながる可能性があります。現在使われているメディアを使って、どんな学習や活動をできるのか...
このような様々な疑問がわいてきています。
この点を明らかにするため、グラフィックデザインの知識を深め、関わる分野の勉強もしながら研究を進んでいきたいと思いさす。
そして、対象をより深く理解するために、先行研究を読みながら、ブラジル人のコミュニティーを観察したいと思います。
大きな課題だと思いますが、皆様と一緒に考えて挑戦して行きたいと思います。
これからどんな教材ができるかはまだはっきり分かりません。
分からない点もたくさんありますし、調べたいこともたくさんあります。
これからはたくさんのアイディアを形にして、社会に役立つ研究にしていきたいと思います。
[柴田 アドリアーナ]