2009.10.22

【学びの大事典!】「メタ認知」

みなさん、こんにちは。
様々な学習理論をわかりやすく紹介していくシリーズ【学びの大事典!】、
第4回は、修士1年の安斎が担当させていただきます。

今回のテーマは「メタ認知」です!


■メタ認知とは?
メタ認知は様々な定義や歴史があるのですが・・・、ざっくり言えば、

メタ認知とは「考えていることについて考えること」です。

普段、私たちは様々なことを考えていますよね。
何かを判断したり、推測したり、覚えたり、理解したり、etc..
そうした自然に起こる認知のプロセスに、一段上の視点から
「チェック」を入れたり、良い方向に「修正する」イメージです。


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例を挙げると・・・

「あ、今の発言は空気が読めてなかったな・・・」(モニタリング)
「よし、この場ではしばらく黙っておこう!」(コントロール)

これがメタ認知です!笑


■振り返りやプランニングもメタ認知
また、メタ認知は「いま」考えていることだけが対象ではありません。

・過去の経験を振り返って内省すること
・これから取り組む課題に対してプランニングすること

も、メタ認知の一種と考えられています。


■メタ認知の効用
こうしたメタ認知を働かせることによって、自分の思考や
行動をよりよい方向にコントロールしたり、弱点を補うことで、
パフォーマンスを向上させていくことが出来ます。

つまり、メタ認知こそが「学ぶ力」を支えてくれるのです。


<参考文献>
・三宮真智子(2008) メタ認知 学習力を支える高次認知機能 北大路書房
・三宅なほみ(2005) 学習プロセスそのものの学習:メタ認知研究から学習科学へ
・丸野俊一(2007) 適応的なメタ認知をどう育むか 心理学評論 50, 341-355.
・上淵寿(2007) 自己制御学習とメタ認知-志向性,自己,及び環境の視座から- 心理学評論 50, 3.


[安斎 勇樹]

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