2009.06.02

【エッセイ】研究と現場をつなぐもの

先日、千葉県教育センターで、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(MEET)で開発されたMEET eJournal PlusとMEET Borderless CANVASを千葉県の小・中・高等学校でパイロットスタディ的に使っていただくための研究プロジェクトの立ち上げ会議がありました。
これらのソフトウェアはもともと大学向けに開発したものであり、初等中等教育での利用については未知数だったのですが、担当していただく先生方から授業につながりそうなアイデアをたくさん出してもらえたので、安心しました。
研究で開発されたソフトウェアが現場で普及するためには、さまざまなハードルがあります。授業のどういうシーンで使えば効果的なのか、インフラの整備は追いついているのか、教員が使いこなせるのかなど、検討すべきことは山のようにあります。
従来、これらの仕事は研究者と現場の熱意にまかされてきましたが、利用を持続的に担保するためには、教育センターなどの行政・NPOなどの民間非営利団体・大学のセンターなどが媒介の役割を果たすための体制を確立することが必要になってきていると感じました。

[山内 祐平]

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