2008.12.24

【エッセイ】シンプルなことは難しい

ちょっと前になりますが、12月5日にMEET Borderless Canvasという「議論するプレゼン」を可能にするシステムのプレス発表とデモ授業が行われました。(山内はデモ授業の担当でした。)
デモ授業は、デジタル教材のクリティークという大学院学際情報学府の授業をベースに展開されました。
MEET Borderless Canvasは、PowerPointのファイルを読み込んで、発表中にタブレットPCから自由に意見や質問を書き込めるようにするためのウェブサービスで、マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門の栗原さんが中心になって開発されています。
この様子は様々なメディアに掲載されましたが、最近マイコミジャーナルのコラムで詳しくとりあげられましたので、ご覧ください。

http://journal.mycom.co.jp/column/icteducation/002/index.html

この記事のインタビューにもありますが、活動がシンプルなので一見簡単に実現できそうに見えます。
しかし、技術的には手書きで書いたストロークをリアルタイムで参加者全員に瞬間的に反映させる必要があり、高度なチューニングが必要でした。
また、発表と質疑応答のファシリテーションも、発表してその後に質疑応答という従来のやり方とは全く違う方法を考えなければいけないので、試行錯誤の連続でした。
人から見てシンプルに見えるソリューションにするためは、それを実現するまでにいろいろな苦労が必要なのだということを実感しました。

[山内 祐平]

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