2008.11.28
第7回の【みんなの授業】は、D2の佐藤朝美が担当いたします.
今回は、夏学期に開講された「学習環境デザイン論」をご紹介します。
■授業の概要
長~い人生において、人は教室の中だけで学んでいるわけではありません。学習者は取り巻く環境との相互作用をとおして能動的に学んでいます。そして、様々な場で学びを行っていると認識してみると、その学びには、「どこで」「誰と」「何を使って」「どのように」・・・など、複雑な環境という要素が絡み合っていることが分かります。
この授業では、学習環境のデザイン原則や背景理論について学ぶことを目標としています。空間・活動・共同体・人工物という視点から学習環境の具体的な事例を報告し、その背景にある原則や学習理論について考察を行います。
何を隠そう、山内先生の担当授業です。
■授業の進行
授業の進み方はざっとこんな感じです。
・前回の議論の確認 10分
・担当より報告 30分
・討論課題提示
・グループディスカッション 30分
・プレゼンテーション 20分
先生を交え、受講者全員がコミュニケーションとっていくようなアットホームな雰囲気です。
■スケジュール
2008年度は下記のような内容で実施されました。
4/18 オリエンテーション 授業の内容と進め方
4/25 ゲストセッション 学習環境デザイン工房
5/9 事例研究:活動 作って・語って・振り返る
5/16 理論研究:活動 構成主義的学習論
5/23 事例研究:共同体 知識を共創する
5/30 理論研究:共同体 実践共同体論
6/6 ゲストセッション
6/13 事例研究:空間 気づきを誘発する
6/20 理論研究:空間 アフォーダンス論
6/27 ゲストセッション
7/11 デザイン課題
7/18 デザイン課題
活動の事例としては、
「Legoブロックをつかったワークショップ」
共同体では、
「不思議缶ネットワークの子どもたち」
「Chrysler Corporation(USA)
空間では、
「多摩美術大学図書館」」
などを扱っており、
ゲストセッションでは、学習環境デザイン工房の方や、山内研出身で東京大学情報学環助手の荒木淳子先生などがいらして下さっています。
■iii online
ここまで紹介すると「受講してみたい!」と思った方が多くいらっしゃるのではないかと思います。なんと!2007年4月13日から7月20日まで行われた授業の映像が一般公開されています。一部非公開のビデオもありますが見応え十分です。是非ご覧下さい。
とはいえ、私が受講した2005年の授業から年々、特に事例など最新情報の動向が学べるようどんどん進化しております。(授業の教室も、ビデオ当時は暫定アネックスでしたが、今年から福武ホールになっています!) 時間が許せば毎年覗いてみたい授業です。このブログをご覧になり興味を持たれた方は是非、来年の夏学期に開講されると思いますので生の授業にもご参加ください。
[佐藤朝美]