2008.10.09
第8回の【突撃!隣の研究者】は、D2の森玲奈が担当いたします。
山内研究室のお隣・・
そう考えて、まず頭に浮かんだのが<中原研究室>です。
<山内研>メンバーは関心のある部分が近いこともあり<中原研>との交流が密です。
私も、中原 准教授には、日頃から大変お世話になっています。
先日も、某企業の新入社員用研修の見学にお誘いいただき、同行させていただきました。
■個人的、「中原さん」との出会い
中原淳 准教授にお会いしたのは、私が大学院に入学する年の春でした。
当時はまだ研究室をお持ちではなかったのですが、
東京大学に勤務されている方として春合宿に参加されていました。
お会いした日、その強烈なキャラクターに圧倒されたことを覚えています。
実家の母に、その夜、こう電話しました。
「なんか、今日、すごい人に会ったよ」と。
中原さんは、大学の研究者というイメージから遠い、"かっこよい兄貴"です。
スピーチやプレゼンは企業人顔負けのうまさです。
さらに、根気よくブログを書きため、自分の意見や感覚を外部に発信しています。
こういう在り方は、下手すれば誤解すら招きかねず、
普通はなかなかできないのではないかと思います。
でも、なかなかできないことであっても、
やってのけてしまうのが中原淳さんです。
中原さんには、そんな芯の強さがあります。
■経歴
東京大学 大学総合教育研究センター 准教授。
東京大学大学院 学際情報学府准教授(兼任)。
北海道旭川市生まれ。
東京大学教育学部、大阪大学大学院 人間科学研究科をへて、
文部科学省メディア教育開発センター助手、
米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員、
東京大学 大学総合教育研究センター講師、2006年より現職。
2003年、大阪大学より博士号取得。
■研究など
専門は教育学(教育工学)。
「大人の学びを科学する」をテーマに、教育学の観点から、企業・組織における人々の学習・成長について研究しています。
共編著・共著に「企業内人材育成入門」(ダイアモンド社)など多数あります。
研究の詳細は、
Blog:NAKAHARA-LAB.NET(http://www.nakahara-lab.net/)
に日々綴られています。
■夢を語る/未来を創る
HPにはこんなことが書いてありました。
http://www.nakahara-lab.net/info.html
ーーーーーーーー
僕は「教育学」の研究者です。
より細かい研究分野でいうと、「教育工学」「学習科学」とよばれる研究領域です。
ここ数年は、特に「大人の学びを科学する」を合い言葉に、大人が快く学べる教育環境のあり方を研究しています。
(中略)
「今まで教育や学習の研究対象だと思われてこなかったフィールドに、教育工学や学習科学の視点を導入していくこと」、そして「その場をより教育的で、人間が快く学べる場所にすること」が、僕のめざしていることです。
そういういくつもの研究プロジェクトを繰り返し行っていくことで、いつの日か、「教育学や学習科学を学んだ人たちって、実践的だし、感度がいいし、かっこいいよねぇ」と言われるきっかけになるような研究を生み出していきたい。これが僕の夢です。
ーーーーーーーー
夢を語れる研究者、あなたはどのくらいそういう人を知っていますか?
さらにその中に、夢を実現させるべく、手足を動かせる人はどのくらいいるでしょうか・・
知的体力にあふれる研究者に出会えたことが、
私の大学院生活の刺激になったことはいうまでもありません。
修士研究の中間発表の際、コメントシートにEnjoy!と書いてあったこと、
とても励みになりました。
この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
これからもどんどん刺激的な研究をしてください。
■こんな中原淳 准教授に会いたい人に・・
昨年に引き続き、10月31日には安田講堂にて
ワークプレイスラーニング2008というシンポジウムを開催されるとのこと。
http://www.educetech.org/wpl2008/
残席少ないようですが、ご関心のある方はぜひ!!
[森 玲奈]