2008.09.25

【突撃!隣の研究者】佐倉統先生

第6回の【突撃!隣の研究者】は、M1の岡本絵莉が担当いたします.
今回は,同じ東京大学大学院情報学環・学際情報学府の教授である佐倉統先生を,ご紹介いたします. 

●佐倉先生のご紹介:
     ====ご経歴====
東京大学文学部心理学科では,「サルの動物行動学」を専攻.
サルの生態学の研究を続けるため,京都大学理学研究科の大学院に進学.
研究のためアフリカに一緒に行った先生に「向いてない」と言われ,悩んだ末に科学史に転進.
三菱化成の生命科学研究所でポスドク研究員として勤務後,環境倫理に関するテーマに取り組む.
横浜国立大学経営学部で助教授として勤務,2000年の情報学環設立と同時に,東大へ移籍.
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改めて,佐倉先生は本当に幅広い研究分野を経験してこられたのだなと思いました.
私が受講している授業のひとつで,佐倉先生に,ご自身の経験をもとに(学際)研究の悩みや心得をお話しいただいたことがあります.
それはたとえば,
「2つの分野をマスターすることは無理.2つの分野の間の,1つの分野をマスターすることはできる」
「やりたいことをやらずに後悔するのではなく,やってから後悔する」
「他流試合のチャンスを逃さず,利用しよう.むしろ,自分で積極的に作ること」
といったことです.
ちょうど大学院生活が本格的に始まってから1ヶ月がすぎた頃の授業で,気持ちが新たになったことを覚えています.

●佐倉先生はこんな方:
先生ご自身は,科学コミュニケーション,ミーム論や非生命体進化を中心に科学史,科学技術論と幅広い研究をなさっています.
情報学環を受験するにあたって先生に相談に行った際には,真剣に,でも気さくにお話ししてくださったことが印象的でした.
私は先生の著作も大好きです.たとえば,
『進化論の挑戦』
『進化論という考え方』
などは,私が読んで「こんな先生がいる学環に行きたい!」という思いを確認した思い出の本のひとつです.

●山内研と佐倉先生:
佐倉先生の研究室は,山内研究室と同じく,福武ホール(http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/)の2階にあります.
研究室の前を通ると,本を読んでいたり,パソコンに向かっていらっしゃる先生の姿が見えます.
また,東京大学本郷キャンパス内では,自転車に乗って爽やかに移動されている佐倉先生をお見かけすることもしばしばです.
「こんにちは」と挨拶すると,いつも気さくに返してくださいます.
また,佐倉先生には,私の研究の副指導をお願いしています.
個人的に佐倉研究室の院生との交流もあり,とても身近に感じる学環の先生です.
最近,佐倉先生は私と同じ獅子座のA型ということを知り,ますます親近感を感じてしまいました.

●佐倉先生に,山内研の印象をお聞きしてみました:
「山内先生のお人柄を反映しているのか,子だくさんの明るい家族という印象です.
また,福武ホールが完成する前の仮研究室のときから,山内研の部屋のきれいさには感心していました.
『佐倉研と山内研は同じ広さですよ』と人に言っても信じてもらえなかったという笑い話があるくらいです.」
とのことでした.
福武ホールでは建物の構造上,外から内が見えるので,お部屋に先生ごとの個性を感じられて楽しいです.


佐倉先生,いつもありがとうございます.
そしてこれからも,どうぞよろしくお願いいたします.

先生の研究室のウェブページはこちらです:
「佐倉統研究室」
http://sakuralab.jp/


[岡本 絵莉]

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